英語の偏差値が60を超えた!
ん??
いつも『偏差値70!』だの『東大A判定!』だの景気のいい話ばかりしてるじゃん・・・なんて思われたかもしれませんが、これはすごいことなんです。
こんにちは!
連日暑い日が続いておりますが、みなさん体調など崩されていないでしょうか??
今回紹介するのは山口が担当させていただいている、西尾東高校の3年生の女の子です。
入塾してくれたのは高校1年生の頃ですので、もう2年ほど経過しています。
東高での期末テストなどの成績は良いのですが、模試となると偏差値が50前後まで落ちてしまう、典型的な内弁慶タイプの塾生でした。
先にお伝えしておきますが、高校1,2年生と3年生の偏差値は、持っている意味合いが全く違います。
偏差値というものは、本人の点数ではなく、自分以外の受験者の点数に左右されるものです。
仮にあなたが100点を取ったとしても、周囲が全員同じく100点を取っていたら、あなたの偏差値は50になってしまいますし、逆にあなたの点数が20点だったとしても、周囲の点数が10点であったなら、あなたの偏差値は70を超えてしまうでしょう。
何が言いたいのかというと、周りが全然勉強をしていない1,2年生の頃は、ちょっとでもいい点を取れば高い偏差値が出てしまいます。
周囲の平均点が低いからですね。
逆に3年生となると、それまで勉強しなかった軍団も一斉に勉強を始めますし、上位陣はさらに追い込みをかけてきますから、高校3年生というのは偏差値は基本下がる一方なのです。
現状維持なら上出来。
1でも2でも上がればすごいということになります。
彼女は高校1年生の頃から3年生に入るくらいまで、模試の成績は横ばいでした。
理由ははっきりしていて、学校の中間期末テストなどでは短期集中で頑張るものの、日常に戻ると学習量が落ちてしまうためでした。
それでも平均的な高校生よりは頑張っていましたけどね。
そんな彼女に対して、『今のままじゃダメだ』とか『毎日中間期末テストのときくらいの質量で勉強して』だの『テストが終わった日こそ頑張って塾に来て』と言い続けていたので、さぞかししんどかったと思います(笑)。
ただ、彼女はとても素直な性格だったので、本当にコツコツと積み上げてきたんですね。
昨日模試の結果を見せてもらって(しかも記述です)、『今までよく頑張ったね。』と声をかけたところ『今まで全然成績が変わらなかったから・・・(『不安でした』と言いたかったのだと思います)』と返ってきました。
もちろん、本人が頑張ったから結果が出たのですが、山口は必ず結果が出ると確信していました。
それはコツコツ積み上げることを続けてきたから。
英語という教科は言語ですので、100%成績は上がりますが、その反面一番時間がかかる教科なのです。
まず、半年やそこらでは結果は出ません。
単語を500や1,000程度覚えても焼け石に水ですし、文法にしても基本から応用まで積み上げていくにはそれ相応の時間と労力が必要になります。
もちろん当塾でも、『入って3ヵ月でめちゃくちゃ成績が上がりました!』なんて塾生もいますが、それは元々本人が上がるタイミングで入塾してくれたというだけの話で、当塾の力で上がったわけではありません。
なぜだか英語だと見失いがちになってしまうのですが、『アラビア語を3ヵ月でマスターしました!』なんて聞くと、そんなわけがないと思えると思います。
言語が3ヵ月で習得できるわけがないのです。
短期的な結果を求める中高生ほど、たったの数か月程度の努力で『なんだよ、言われた通りにやってるけど成績が上がらないじゃん』と諦めてしまいます。
もちろん、今回の彼女にもそのことは何度も何度も繰り返し伝えてきました。
よく腐らずに頑張ったと思います。
正直、山口の計画ではもっと早く結果が出る予定だったのですが、それは千差万別ですからね。
この高校3年生の夏という最高のタイミングで結果が出てくれましたし、あとはじわじわとさらに偏差値も上がっていくはずです。
もちろん、夏休みで力を蓄えたライバル達と戦うわけなので、一筋縄ではいきませんが。
とはいえ楽観視はできません。
英語はしっかりと結果が出ましたが、日本史はまだ合格の基準には達していませんので。
でも大丈夫です。
最も時間と労力が必要となる英語をクリアしたのですから、あとはそれを現状維持しながら、日本史や古文を学習していくだけです。
日本史にかかる時間が400時間、古文漢文にかかる時間が120時間ほど。
それに加えて英語の学力を維持するのに必要な時間が200時間と考えて、合計720時間。
彼女は私立専願ですので、受験の本番までの時間を少なく見積もって150日と考えると、一日に必要な学習時間は『4.8時間』ということになります。
ただ大丈夫です。
彼女はそれ以上に勉強していますから(見ている感じ、少なくとも毎日8時間は勉強しています)。
高校3年生のみなさん。
大学受験は本当に大変なんです。
特に今年は残念ながら、日本の受験の歴史上、最も大変な年となります。
理由はご存知だと思いますが、センター試験が廃止され、私立大学の定員の厳格化がピークを迎えるからです。
君が思っているよりも、もっともっと勉強を頑張ってください。
とはいっても、たかだか残り半年程度です。
半年程度も頑張れないのであれば、甘んじて志望校のランクを下げるべきです。
でも君が本当に心から第一志望に合格したいと思っているのであれば、この半年は遊びも体育祭も文化祭も、スマートフォンも漫画もゲームも全てかなぐり捨てて、持っているエネルギーを全部勉強に注ぎ込んでください!
・・・なんて言っていますが、当塾は新規の高校3年生の入塾は締め切らせていただいています。
本当に申し訳ございません。
でもどこにいてもやることは同じです!
今日も一日頑張りましょう!