高校受験と大学受験にある埋めがたい乖離(英語)

何のCMだったか失念してしまいましたが、先日明朝テレビを見ていたらこんな景気のいいことを言っていました。

 

『小学校5年生で英検準1級!』

 

多分ディズニーの教材ですかね。

 

 

彼が純粋に日本生まれ日本育ちなのか、はたまた長いこと留学していたのかは定かではありませんが、仮に後者だとしてもすごいことですね!

 

さて、ここで話を本題に持って行きます。

 

みなさんの周りで(お父様お母様も含めて)、『中学の頃はものすごく成績がよかったんだけど、高校に入ってからまったくついていけなくなって・・・。』なんて話を耳にすることがあると思います。

 

もちろん、高校に合格したという一つの大きな達成感から、燃え尽きてしまったお子さんもいるかもしれませんが、多くの場合は英語か数学の劇的な難易度の違いに直面しついていけなくなってしまうのです

 

山口は英語メインで指導させていただいておりますので、英語を例に挙げて説明させていただきます。

 

 

英語でつまづく理由の多くは第一に単語、第二に受験テクニックを叩きこまれた弊害です。

 

第二の理由についてはまたの機会ということで、今回は第一の理由『単語』についてお話させていただきます。

 

公立高校入試問題を見れば分かりますが、大問3の長文問題、難しい単語には全てルビが振られてご丁寧に意味まで載せてくれています。

 

山口も公立高校直前の指導では、『問題解く前に先にルビが振られた単語に目を通して、どんな話か大体でいいから把握してね。』なんて言いますが、普段の指導では口が裂けてもそんなことは言いません。

 

そんな受験テクニックというのもおこがましいような小手先の技術を身につけても、3年後の大学受験、大学に入ってからみなさんが取り組むであろう課題には、何の役にも立ちません。

 

・・・といつも通り冗長な文章になってしまう前に結論を言ってしまうと、『単語なんかは四の五の言わずに覚えなさい』ということです。

 

冒頭紹介した、小学校5年生が取った『英検準1級』を例に挙げて説明します。

 

みなさんは以下の単語が即答できるでしょうか??

 

“mundane”” bundle””tedious””durable” (※もし興味があったら調べてみてください)

 

これらは英検準1級単語なのですが、恐らく相当英単語に強い高校生でも厳しいのではないかと思います。

 

ちなみに英検準1級をみなさんの受験に置き換えると、恐らくセンター試験くらいのレベルなら何度解いても満点、それも40分くらいの時間で解いてしまうと思います。

 

それを小学校5年生ができているのです

 

 

誤解のないようにお伝えしておきますが、何もみなさんに『英検準1級を取りましょう!』などと言いたいわけではありません。

正直なところ、この単語やイディオムの面において、受験で使われる英語とは大きな開きがあります。

 

極端な言い方をするなら、英語を勉強しながらフランス語の単語を覚えましょうと言っているくらい無理があるので、受験にのみ焦点を絞るならば、英検準1級の単語など覚える必要はありません。

 

ここで強く言いたいのは、繰り返しになりますが受験で使われる単語程度は四の五の言わずに覚えてほしいのです

 

でもきっと、高校に入ったばかりのみなさんは、学校から配布される単語帳でも度肝を抜かれてしまうと思います。

 

ターゲットしかり、速読英単語しかり、システム英単語しかり・・・。

 

(こんなの覚えられないよ!)と思うかもしれませんが冷静に考えてください。

 

それよりもはるかに難しい英検準1級の英単語を、中学生にすらなっていない小学生が覚えているんですよ

 

ちなみにこれもテレビで観たのですが、一番幼いお子さんは小学2年生で英検準1級に挑戦していました。

なお、なぜか英英辞典を使用していたのですが、理由が『日本語の方が難しいのと、漢字が読めないから』という理由だそうです。

 

 

何度も言いますが、みなさんにそんな大変なことをやってくださいと言いたいわけではありません。

 

ただただ、受験英語の単語はやって当たり前。

『英単語を覚えられない』という中高生諸君にどういう風に勉強をしているのか聞いてみると、『単語帳を開いて眺めてるんですが・・・』なんて答えが返ってくるのですが、甘ったれちゃいけない。

 

もちろん、単語帳を眺めて覚えられるんならそれでいいです。

でもそれでダメなら10回でも100回でも書いて、家にいるときはひたすら音読しまくって、単語帳を眺めるなんてのは隙間時間に絶え間なく続けるくらいしなければなりません。

 

そこまでやっても『英単語を覚えられないんです。』というなら話は別ですが、今までのところそこまで頑張って覚えられなかった生徒は1人も見たことがありません。

 

厳しい言い方をすれば、単語を覚えられないと言っている諸君は、そこまでやっていないのです

 

でもこれは半分はタイトルで書かせていただきました通り、英語教育のシステムそのものに問題があります。

 

中学の頃に『英語は後ろから訳せばきれいな日本語になる』だの『受験では長文の単語は説明されているから先に読んでしまえ』だの教えられて、突然高校に入って『単語帳は一冊まるまる隅から隅まで覚えなさい』なんて言われても、気持ちがついていかないです。

 

理想的なのは、本当に早期の段階から正しい英語の構造を学び、英単語などは覚えて当たり前なのだという習慣をつけることです。

 

当塾では中学生の段階から大学受験レベルの学習をやったりしていますが、それは闇雲に取り組んでいるわけではありません。

 

きちんと計画立ててやれば充分にできることなのです。

 

できないと決めつけたらそりゃあ何事もできません。

 

学校の先生が『無理だ』と言っても、君ができると信じていれば大概のことはできます。

 

英検準1級を小学生が取れるんですよ?

 

みなさんにできないわけがない。

 

ただしそれは正しい計画を立てて、正しい努力を積み重ねてこそ。

 

野球もやったことがない高校3年生が、いきなり大阪桐蔭高校に入ってレギュラーを目指すとなれば、これは相当な夢物語になってしまいますが、中学1年生から計画的に練習していけば、それは決して不可能な挑戦ではないでしょう

 

仮にそこで芽が出なくても、先日ゴールデンクラブ賞を取った地元蒲郡のヒーロー千賀投手のように、いつか大きな花を咲かせるときがくるかもしれない(※ちなみに千賀投手は育成枠で、高校時代も愛知県大会3回戦敗退です)。

 

でもひとつわかっているのは、やらなきゃ何にもなりませんし、無策で取り組んでも効果的な結果は得られないということです。

 

当塾がそんな頑張るみなさんの一助となれるならば、これに勝る幸せはありません。

 

ぜひぜひお気軽に体験授業を・・・と言いたいところなのですが、連日お伝えしております通り、現在は空き待ちの状態となっております。

 

もし入塾を希望されましてもしばらくはお待たせしてしまうことになりますが、ご相談はいつでもお待ちしております。

 

さて、たった今嬉しいことに、当塾塾生から第一志望の大学合格の報告を受けたのですが・・・まだお父さんお母さんの許可をいただいておりませんので、もしお許しが出たらご報告させていただこうと思います。

 

さあ一般受験のみなさんもあと少しです!

 

センター試験は残り2か月強、公立高校入試もいよいよ4か月強です。

 

な~に勉強し過ぎても死にはしません。

 

だから思い残すことのないよう、一日一日みなさんの全力を注いでください!

 

 

 

 

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