簡単に『努力』って言ってもじゃあ何を頑張ればいいの??
・・・なんてことを学年ビリだった中学2年生の頃の山口少年は思っていました。
何せ『学年ビリ』で『0点』を取っているのですから。
勉強しようにも何をやったらよいか分からないし、そもそもやる気がもうなかったですね。
そりゃあ成績がガタ落ちして、挙句の果てに担任の数学教師M田先生に、『お前がいける高校はない』だの『おまえのバカが産教室のみんなにうつるから学校には来なくてもいいぞ』なんて言われたら、そりゃあやる気なんてでるわけがありません(人のせいにしてはいけませんが、山口の数学嫌いはここに起因していると確信しています)。
まあでもそんな自分でも、本当にささいなきっかけでしたが、『成績を上げたい!』と強く思うようになりました。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、『新しいゲームのハード機がほしい!』という本当にどうしようもない理由だったのですが、そのどうしようもないきっかけがなければきっと今の人生とは違う道を歩んでいたのかと思うと、あながちバカにはできません。
ここではその詳細は割愛させていただいて、具体的に何を頑張ったのかをご紹介させていただきます。
英語に関してですが、結論から申し上げますととりあえず文章を覚えました。
文法だの細かいことはとりあえず無視です。
中学校の英語のテストで0点を取ってしまう学力では、文法を理解することなんてできませんから(今早慶上智や旧帝大の英語をガチガチの文法で指導している山口からは想像もつかないかもしれませんが・・・)。
でもそれがどんなに非効率的なやり方であったとしても、文章を覚えることはできます。
今でも覚えていますし、恐らく棺桶に入るまで忘れられないでしょう、次の一文です。
“Have you ever seen a giraffe?”(キリンを見たことがありますか?)
確か当時のホライズンの現在完了形の単元で登場した一文なんですね。
ちなみに完了形の疑問文は日常でもガンガン使いますね。
まあそれはさておき、英語が0点なのですから現在完了形どころか受身、それどころかbe動詞と一般動詞の区別もついていないような状態です。
完了形を理解できるわけがない。
それでも”Have you ever seen a giraffe?”を暗記することは可能なんです。
でもそれを覚えるのに、この1文を100回ずつ書いて声に出しましたが・・・。
でもこの時の小さな成功体験と達成感が、その後の学習に大きな影響を及ぼしました。
中2の1学期から1年間、ほぼ学年ビリかビリから数えて10番以内くらいをうろうろしていましたが、中3の2学期の期末テストでは学年3位まで成績を上げることができました(学年300人くらいです)。
最初にやったことは、本当にただただ闇雲に英語の文章を1つ覚えただけ。
でも当時の自分にとってはものすごく大きな事件で、その他の数学や国語、理科社会などにも大きな波及効果があったことを覚えています。
“Have you ever seen a giraffe?”を覚えるのに100回ずつ書いて声に出したと言いましたが、次に覚える別の文章はその半分の労力で済むようになりました。
そして英語が得意となった今となっては、ちょっと眺めるだけでスラスラと・・・と言いたいところですが、残念ながらそんなことはありません(笑)。
今でも英語力を維持するために、毎日2時間の文法、2時間の単語とイディオムの暗記、1時間のリスニングトレーニングは欠かせません。
もちろん、これはみなさんに指導をさせていただくということを考えれば当然必要なことで、受験生のみなさんは英語だけではなく他教科もやらなければならないので、参考にする必要は一切ありません。
ありませんが、少なくとも英語に限らずニガテな教科あるのであれば、やはりみなさんの学習時間は短くてよいはずがないのです。
自分のことなんで客観的に話すことができますが、その中学3年生の頃というのは睡眠時間を大幅に削って勉強していました。
・・・なんて話をすると必ず、『でも睡眠って大切ですよね?』とか『睡眠時間が短いと、次の日の学習に悪影響がでますよね?』と言った声を頂戴するのですが、甘ったれなさんな。
それは普通に普通の努力を、きちんと頑張って積み上げてきた人のお話。
サボったんならそのサボった分は何かを犠牲にして頑張らなかんでしょう?
みなさんが『ぼくは(私は)スマホも動画も漫画もテレビも犠牲にします!』なんて言うのなら睡眠時間を削ってまで勉強しなさいなんて言いませんが、『勉強は好きじゃない』『動画はどうしても観てしまう』『休みの日はツレと遊びたい』『部活も頑張りたい』『だけど第一志望には合格したい』なんてのはどう考えても通らない話でしょう?
山口の場合、学年ビリになって、そこが定位置になってしまう2年間の間、他の同級生たちはそれこそ地道に愚直に課題をこなしていたんです。
同じ質と量の勉強で追いつけるはずがない。
もちろん、山口の場合はたまたま頑張りたい対象が英語だったのですが、他の教科でも全然OKです。
8年ほど前の話ですが鶴城中でこれまた学年ビリだった男の子が、とある漫画を読んで化学に興味を持って、元素記号を全部完璧に丸暗記してきたことがありました。
ちなみに今でも覚えていますが、その覚え方というのが、教科書の元素記号の表を本当にそっくりに書き写して、鉱物なんかはその絵まで完璧に模写するというものでした。
『これどれくらい時間かかったん?』と聞いたところ、『20時間くらい(笑)』と言っていましたね。
20時間かけて教科書を正確に模写するというのは、はたから見たら決して効率の良い学習とは言えないのかもしれません。
ただし、逆に言えばたったの20時間で彼は化学の元素記号を全て覚えたわけですし、何よりもこれが大きい。
たったのその20時間が、彼のその後の学習の質と人生も変えてしまったのです。
その後、とにかく理科の化学の分野だけは、中学生どころか高校の単元まで理解するようになり、最終的には西尾高校に進学して今は東京理科大学を卒業して大学院に進んでいます。
もしも今勉強で本当に苦しい思いをしているのであれば、自分ができることでいいので頑張ってください。
ただし全力で。
難しい文法や、数学・物理の難問を一人で理解するのは不可能かもしれません。
ただし暗記だけは、いつでもどこでも誰でもできるんです。
暗記ができていない理由は、100%ただの努力不足です。
100回書いて声に出しても覚えられなかったという生徒を、これまでに一人も見たことがありません。
逆に厳しいことを言えば、単語やイディオム程度が覚えられないのは、ただ単に努力が足りないのです。
そしてそういった努力がきついのは最初だけです。
最初はやってもやっても覚えられないかもしれませんが、必ずいつかは覚えられるようになりますから。
覚えることができるようになれば、思考を伴う学習も必ずできるようになります。
・・・とまあ、相も変わらず雑談というか駄文になってしまいましたが、少しでもみなさんの学習意欲の向上につながれば、これに勝る幸せはありません。
な~に学年ビリだった自分でもできたんです。
みなさんにできないはずがない。
もしも『もっと頑張れるようになりたい!』『絶対に第一志望に行きたい!』という強い気持ちがあるのであれば、ぜひお気軽に声をかけてくださいね。
※ただし、私たちは某塾さんのように、やる気〇イッチを探して押すようなことは一切しません。
やる気なんてものは第三者の働きかけで醸成されるものではありません。
スワヒリ語に興味がないのに、『スワヒリ語を頑張ろう!』なんて言われても、頑張る気なんて起きないでしょう?
ただし君自身から生まれる原始の力で出たやる気なら話は別です。
きっとスワヒリ語だってマスターできるでしょう。
やる気なんてものはあることが前提です。
やる気を持って、お気軽に声をかけてくださいね!