講師の満足度も大切

『山口先生!センター数学の最新判を用意してほしいです!』・・・と高等理系担当の永田先生と黒野先生から要望があったので、早速用意しました。

 

・・・とは言っても去年の暮れの話なのですが。

 

手前味噌になってしまいますが、当塾は学生講師の質も非常に高いと自負しております。

指導の教材を要求する学生の先生は、巷にはなかなかいないのではないかと思います。

 

一般論になってしまいますが、アルバイト感覚でやっている学生講師は時給で働いていますので、時間分働けばそれでよしとする講師も多く散見されます(そしてその感覚はいたって普通です。彼らが責められるような話ではありません)。

 

まず当塾ですが、講師をネットや広告などで募集することは絶対にしません(・・・本音を言えばしたいのですが)。

保護者様目線で、例えばネットなどで『○○塾では講師を募集中!学生やパートでもOK!未経験者大歓迎!』などという文言を目にして、果たしてその塾に大切なお子様の人生を預けようと思うでしょうか??

 

もちろん、最大手の学習塾などは教育システムが充実しているところも多いので、当人が満足すれば学生だろうが未経験だろうが構わないということになるでしょう。

 

ですが当塾がそれをやってしまうと、恐らくご家庭、何よりも生徒本人の信頼を得ることは難しくなります。

 

・・・というわけで、当塾の学生講師は山口が『この人だ!』と思った人にこちらから声をかけて、声をかけた側であるにも関わらず、(鬼の)都築先生の面談をクリアした先生だけが選ばれています。

 

そしてここが一番大切なのですが、当塾の学生講師のお給料は、多分地域で一番高いです。

先日黒野先生が自身が通っている名古屋大学で、友人に当塾の時給の話をしたところ、ものすごく驚かれたと言っていました。

 

下世話な話にはなってしまいますが、講師の満足度はそのまま指導に反映されます。

これは社会人であるか否かは関係なく、とどのつまり待遇面での満足度が仕事の質に反映されるので、逆に言えばお給料が伴っていなければ指導の質も下がるのです。

 

私自身、大学時代にとある『1対3』形式の学習塾で勤務させていただいたことがあるのですが、1か月ほどで辞めてしまいました。

 

まず、私自身は数学がニガテであるにも関わらず高等数学を担当させられたことが原因の一つでした。

そのことを当時の塾長に伝えたところ、『君同志社なんだろう?数Ⅰなんてチャートみながら答えておけばいいんだよ。』と返ってきたのです。

山口自身の満足度はさておき、数学がニガテだと自覚している講師に教わる受験生からしたらたまったものではなかったでしょう。

 

そして第二に待遇面です。

その塾は毎回事細かく指導報告書を記載する必要があったのですが(それは当塾でもやっていることです)、とにかく時間が足りない!

90分で1対3の指導をしているわけですから、どう頑張っても一人当たりに充てられる時間は30分だけ。

その30分で生徒の満足度を満たす指導をして、なおかつ指導報告書も書くわけですから大変です。

 

とてもではありませんが、その両方を時間内に満たすことは難しかったのです。

それについての改善を塾長に求めたところ、『だったら授業のクオリティ下げてもいいから指導報告書の方をしっかり書いてよ。保護者が見てるのはそっちなんだから。』と返答がありました。

 

これが決定打でした。

 

つまりサービス残業をやってでも指導とそれ以外の雑務もこなすか、指導のクオリティを下げて雑務に注力するかどちらかの選択を突き付けられたのでした。

 

きれいごとでも何でもなく、学生の講師だって時間帯効果を考えて仕事をしています。

もちろんその満足度が下がれば肝心の仕事の質が下がるわけで、それについては学生の先生が責められる理由はどこにもありません。

 

そういったわけで、自分で言うのもなんですが、当塾は働く先生を大切にしていますし、その分高い指導と教務を要求しています。

 

だから体験授業の際も、『山口の授業で分かりやすいのであれば、他の先生も同じかそれ以上に分かりやすいはずですよ。』と自信を持ってお伝えしています。

 

大手だからという理由は、必ずしも指導の質が高いということにつながるわけではありません。

 

むしろ大手で講師の数が多ければ多いほど、素晴らしい講師に出会う可能性はもちろん、いい加減で教務力が低い講師にあたってしまう可能性も高いのです。

 

保護者様目線で、大切なことは肝心のお子様がどういった講師に指導を受けているかということです。

中学生くらいのお子様の場合、必ずしも『熱心な先生=良い先生』というわけではありません。

 

中学生の頃の山口なら、指導熱心な先生よりも、ゲームの話ばかりしてくれる先生の方が良い先生だと認識していたでしょうし、母親にも『○○先生すっげーいい先生だよ!』などという虚偽の報告をしていたでしょう(笑)。

そして1年2年経って・・・(うちの子は○○先生はとてもいい先生と言っているのに、どうして成績が上がらないんだろう??)ということになっていたと思います。

 

子どもがどんなにいい話をしたとしても、その現場にいない保護者様にとってはそれを確認する術は限られてしまいます。

 

だからこそ慎重に塾を選ぶ必要がありますし、お子様が日ごろどんな指導を受けているのか?また宿題はしっかりと出されているのか?などについては具に細かく確認していかなければなりません。

 

もう少し書きたいことがあったのですが、指導に入りますので続きはまた後日書かせていただきます!

 

 

 

 

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