大学入学共通テストの現代文の解き方

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教室長ブログ

普段はやたら英語の話ばかりしておりますが、元々は国語が専門の山口です。

最近の高校生の指導は大学入学共通テストを先取りして指導させていただいておりますが・・・英語の簡単さに比べて、国語はかなり難易度が上がりそうだなと予想されます。

ところで現代文(特に評論)ですが、高校生諸君はどのように読んでいるのでしょうか??

自分で言うのもなんですが山口、そこそこ国語力はあると自負しておりますが、大学入試レベルの現代文は、正直言って難しくて何を言っているのか分からないこともありますし、大江健三郎先生の文章なんか出てきた日には完全にお手上げ状態です。

新しく始まる『大学入学共通テスト』の評論文ですが、個人的にはかなり難しい・・・というか、形式が少し変わっているのでちょっと面食らってしまいました。

この評論文、旧センターだと25分、大学入学共通テストだとおそらく20分ほどで解かなければなりませんが、まともに読んでいたらおそらくその倍以上時間がかかってしまいます。

旧センター試験にも共通することですが、全てを100%の力で読むではなく、導入の2段落くらいで筆者の主張をしっかりと読み取り、論証の部分はある程度流しながら読みつつ、傍線部にぶつかったら必ず問題文に目を通すなど、工夫が必要です。

これは長文化が著しい英語においても同じで、TOEFLやIELTSなどの試験では、逆に全部を読み込もうとする受験生は絶対に不合格になるように問題が作られています。

基本的に評論文を書いているのは、普段から難しい文章を推敲することに慣れている方々なので、我々素人が簡単に読めるようには書かれてはいません。

では具体的にどうするのか?

ほとんどの評論文では『対比の構造』が取られているということを念頭に置いて文章を読んでいかなければなりません。

何やら難しい話をしているようですが、ものすごく簡単な話です。

例えば当塾の体験授業をお申込みになられた場合、中高生諸君はほとんどの場合山口の体験授業を受けて、その後でお母さんは山口とお話することになっております。

ここで山口が『うちの塾は完全1対1で、宿題を含めた普段の学習まで管理します!』だの、『講師は元大手の予備校や学習塾の社会人講師が多いです』だの『合格実績も早慶上智や医学部、地元だと岡崎高校刈谷高校の合格者も出しています!』なんて鼻息を荒くして話しても、あまり効果はありません。

そう・・・、最も効果的なのは・・・。

『他の塾の悪口を言う』なんです(笑)※誤解のないように言っておきますが、他塾の悪口なんか言いませんからね!飽くまでも『対比の構造』を分かりやすく説明するために例を挙げただけですので誤解しないように!

そう、自分のいい所をいくらアピールしても、相手は(ふ~ん、そうなんだ。)くらいでしか聞いてくれません。

そうじゃなくて、『トラ〇さんではこうなんですが、当塾では○○なんです。』とか、『サナ〇さんでは△△ですが、うちだと○○なんです。』とか、『東〇さんではこうですがうちでは・・・』みたいに、比較対象を例に出すと聞き手も分かりやすいんですね。

そして評論文では、まず90%以上この手法がとられています。

【冒頭自分の主張⇒比較対象の悪口を言いながら論証⇒多少追加の情報を足しながら結論】

このことを知らずに闇雲に『読解してやる!』と意気込んでも、効果的に読むことはできないばかりか、なんかよく分からないまま問題に答えて半分も正答できない・・・なんてことになってしまいます。

ちなみに以下は、Z会出版の大学入学共通テストの追跡調査問題です。

この問題では『著作権の対象になるもの』と、対比の対象として『著作権の対象にならないもの』を整理しながら読んでいかなければなりませんが、そもそもの書かれている表現が専門的で分かりにくいところもあるので、常にこの二つを整理しながら読んでいく必要があります。

『現代文がなかなか読めるようにならない・・・』という受験生のほとんどが、読解力がないからではなく、ただ単に『読み方を知らないまま、何となく一生懸命読んでいる』場合がほとんどです。

心配しなくても山口程度の読解力でも入試の問題は対応できますし、そもそも著名な先生方が書かれた文章を、中高生のみなさんがスラスラと読めるはずがありません。

それにしても・・・これはちょっと練習しておかないと、旧センター試験のノリで初見で受けてしまうとかなり面食らってしまうと思われます。

まあこの問題は飽くまでも『試行調査問題』ですので、本当のところは蓋を開けなければ分かりませんが、転ばぬ先の杖ということで、備えは万全にしてほしいと全受験生に願います。

転んでけがをして杖を用意しても手遅れですので、早期の備えに注力してください。

そんな大学入学共通テストですが、残り8か月です。

コロナウィルスの影響は確かに大きいですが、それは全受験生が同じ条件です。

学校の授業がないならないで、英単語やイディオムの暗記、古文の文法確認と単語の暗記、理数系科目は復習をメインにこれまでの確認、日本史や世界史などは可能な限り先取り・・・暗記がメインの受験において、逆にこの自粛期間中は大きくプラスに作用した受験生もいるはずです。

この2か月間、もしサボってしまったという自覚があるのであれば、残りの8か月は死に物狂いで頑張ってください!

それでは学校休みも残りあとわずか。

学校が始まってしまうと逆に暗記に割く時間は圧倒的に減ってしまいます。

残りの10日間ほどは可能な限り自分を追い込んでください!

もう一度言いますが、本番までたったの8か月です。

気づいたら夏休みになってて、気付いたら夏休みもあっというまに終わって・・・気づいたら体育祭と文化祭でバタバタして、気付いたら年末年始です。

8か月ということは、私立専願の受験生でも、1教科に割ける時間は3か月を切っているということを自覚してください。

国公立志望なら・・・なんと1教科あたりに2か月もありません。

もう時間がないのです。

1日10時間なんて根性論でもなんでもなく、ただ単に『時間がないからそう言っているだけ』なんです。

もちろん楽ではないと思いますが、みなさんが一番行きたい大学の門をくぐれるよう、全力を尽くしてくださいね!

最近は自粛期間ということもあり、早朝にジョギングしています。

雨の日も風の日も・・・友人の結婚式の日も地元に帰った日もジョギングし続けて早3年。

おかげさまで一日も休むことなく、毎日8kmのジョギングを達成しております。

いや・・・若いみなさんからしたら(そんなの余裕じゃん!)かもしれませんけど、山口のようなアラフォーにこれはきついんですって本当に・・・。

最初なんか電柱と電柱の間を走るだけで息が切れていたので・・・。

まあでも勉強も同じです。

何事もやり始めが一番きついんです。

慣れてしまえばどうってことは・・・いや、多少やっぱりきついかな・・・。

でも継続することが一番大切。

やめてしまうのは簡単ですから。

一日に何時間も勉強するのはそりゃあ大変ですが、それをやっている受験生がライバルなわけですからみなさんはやらないといけない。

山口のお気楽なジョギングとはわけが違います。

でも考えてみてください。

今勉強を頑張っている連中と、駅前でたむろしているような連中を比較して、10年後にどちらが幸せになっていると思いますか?

今この瞬間の幸せなんて、たかだか数年程度のものですが、今苦労をしておけば、20代を過ぎてからの幸せは何十年も続いていきます。

学歴が全てではありませんが、学歴は確実にみなさんの生涯年収に大きな影響を及ぼします。

今しんどい思いをして、将来自由に好きなように生きていきましょう!

・・・それにしても、なんでこんなに走ってんのに太っちゃうんだろう??

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