昨日のブログの続き(※雑談です)

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雑談

昨日のブログの続きです。

『すべてにおいて2ランク上を目指す!』みたいな話をさせていただきましたが、もう少し掘り下げてみます。

例えばですが山口、小中高と野球をやっておりまして、今では口に出すのも恥ずかしいですが、『甲子園に行きたい!』という夢を持っておりました。

しかしながら行動が伴っていたかというと、それはまったくでした。

進学したのは地元の弱小公立高校でしたし、そこですら与えられた練習をこなすので精一杯で、2年生の頃ににはけがを理由に途中でやめてしまいます。

これで甲子園に行けたら奇跡ですよね。

野球を一生懸命頑張っている球児からしたら、『高校野球をなめるな!』と言いたくなるところです。

結局のところ、山口にとって高校野球や甲子園というのは、なんとなく行けたらいいなくらいの目標で、本気で行きたかったわけではないんですね。

 

では、『本気で甲子園に行こう!』と思ったらどんな選択肢があるのでしょうか?

例えば西の横綱大阪桐蔭に入学するのも一つ考えられます。

ただこの大阪桐蔭、そもそも西谷監督が全国の中学校やシニアリーグの情報をかき集めていて、監督が『本当に来てほしい!』と思った選手にしか声をかけないのだそうです。

もうこの時点で相当狭き門ですね。

万が一スカウティングに引っかかって入学できても、今度は地獄の日々が待っています。

・全寮制

・年間休日は合計三日間だけ

・高校の授業は昼には終わり、大体夜中の21時くらいまで練習が続く

・日曜はもちろん朝から夜までぶっ通しで練習

こんな生活を3年間続けて、なおかつ当然ベンチ入りできないメンバーだって出てきます。

というわけで、大阪桐蔭でレギュラーを勝ち取れば、甲子園出場どころか優勝の可能性もありますが、ちょっと現実的ではないかなという気がします。

そこで地元愛知に目を向けると、野球ファンならご存知の通り『私学4強』がいるわけです。

でもおそらくこちらも推薦組が有利でしょうし、一般入部はあったとしてもセレクションを突破しなければなりません。

それに・・・4強ということは、この中の1校はどうやっても3年間で甲子園に行けないということになります。

それどころか去年の夏は、久しぶりに私学4強ではなく、誉高校が甲子園を勝ち取りましたし、こちらもかなり厳しい道が待っています。

その他、詳細は割愛しますが、青森の八戸光星学院や福島の聖光学院(なんと16年連続甲子園出場中、ここに行けばかなりの確率で甲子園に行けるということになります)、県大会の出場校数が少ない中国地方や九州の強豪校を狙うのもいいかなと思います。

いいかなとかいってますが、当然それも狭き門です。

でも、『絶対に甲子園へ行くんだ!』と思ったならたくさんの選択肢があって、そこに向けて実際に行動を起こすはずです。

山口みたいに『なんか甲子園っていいよな~』のノリで、万年一回戦負けの、島の公立高校を選ぶことはないでしょう(それはそれでロマンがありますが)。

そして言わずもがな、野球をやっている人もそうじゃない人も何となくわかると思うのですが、甲子園を勝ち取るというのは相当大変なことです。

ちなみに全国の高校野球部員の総数が143,867人、ベンチ入りも含めて甲子園の舞台に立てる高校球児は882人ですから、その確率は実に『0.61%』、倍率にすると163倍ということになります。

もちろん、甲子園を目指していない球児も一定数いますので、単純にこの数字ほど厳しくないとしても、難易度でいけば東大よりも難しいはずです。

【野球も勉強も・・・というよりもすべてにおいて同じです】

例えばうちの塾生を例にご説明させていただきます。

一番分かりやすい例ですと、慶應高校に合格した塾生です。

彼は西尾市内の公立中学校に通っていました。

最初にお伝えしておくと、公立校のカリキュラムだけでは最難関私立中学や高校に合格することは不可能です。

受験の際の問題が全く異なるからです。

分かりやすく言えば慶應高校の受験の問題は『大学受験レベルか場合によってはそれ以上』なので、どんなに成績がよくても・・・それこそ公立中学校で主要5教科常時500点満点を取り続けていても、難関校のための対策をしなければ受かりようがないのです。

本当に500点満点取っていて、岡崎高校に余裕で合格するような受験生でも、対策を取っていなければおそらく半分も取れません。

これは中学校のカリキュラムが悪いわけではなく、そもそも難関私立高校が求める基準が違うというだけの話です。

それにみなさんもご存知の通り、ここ三河地方は全国でも屈指の『公立高校がめちゃくちゃ強いエリア』なのです。

いや、全国1位と言ってもいいかもしれません。

ですので、ここでは私立公立の優劣に言及したいわけではありませんので悪しからず。

とにもかくにも、『公立の中学校に通いながら早慶のような難関校を目指す』となると、まずは本人が腹をくくる必要があります。

それにもちろん公立中学校の学業もおろそかにしてよいわけではありません。

おろそかにするどころか、そこはもう100%でこなしてもらうことが前提で、プラスアルファで難関校対策をする必要があります。

これまでも何度ご紹介させていただきましたが彼の場合、英語と数学、一部の国語に限ると

・中学1年生で公立中学校の内容を全て終了

・中学2年生の時点で英語は高校の課程全て終了、数学は高校2年生の途中まで終了

・ラストの1年間はひたすら志望校対策

彼は実際にこれをやり遂げましたし、もちろん中学校の成績も上位3位内をキープし続けていました。

でも厳しい話、そんな彼ですら全勝ではなかったのです。

結果的に合格した慶應高校が一番偏差値が高かったのですが、改めて受験は恐ろしいと思いました。

当然全国レベルの難関私立というのは、中学校どころか小学校や場合によっては幼稚舎から勉強を頑張ってきたスーパーキッズだらけで、都内の受験生なんかは小中学校の頃から予備校に通っていたりします(この際偏差値偏重主義の良し悪しについては言及いたしません)。

残念ながら受験というものはライバルが存在するので、受験生本人の『自分なりに頑張ったんです』はまったく通用しません。

やりたいことも我慢して、受験本番のために対策を取ってきたライバル達に勝つことは難しいのです。

さて、ここでちょっと話を戻すのですが、彼が頑張った『中学1年間で3年間分を終わらせる』というのは無謀な挑戦なのでしょうか??

もちろん大変なことではありますが、本人の強い決意さえあればそれは不可能ではありません。

逆に『そんなの無理だよ!』と思ってしまったらそれは無理なんでしょうし、山口の甲子園の夢と同じで、言ってるだけならできるわけがありません。

中高生のみなさんは大きな夢を持つべきです。

もちろん、今やりたいことなんて分からないと思うのですが、だったらなおさらのこと、志望校くらいは高い目標を持つべきです。

それも良く分からないのなら、とりあえず『東大』なんて目標を立ててもいいと思うんです。

ただし大きな目標を立てると言っても、言ってるだけじゃ何も変わらないので強い意志を持ってください。

行動も伴わないのに、『○○高校に行きたい!』『○○大学に行きたい!』『Fランクの大学には行きたくない』なんて言うのは受験をなめてるとしか言えません。

全…然練習もやらない高校3年生が、『おれ、甲子園に行きたいんだよね。今から行けるかな??』なんて言ったらなめてるのかと思うでしょうし、とてもじゃないですけど本気だとも思えないですよね?

届きそうにない難関校を目標にしたっていいじゃないですか。

今が1年生ならきちんと計画を立てて勉強すればいいだけですし、3年生で後がないのであれば・・・これはもう自分が今までサボってきたツケを自分で払うだけですので、3倍勉強してください。

とりあえず、今の志望校の判定がD判定以下なら、自分の意志でスマホを解約するくらいの根性が必要なのではないでしょうか??

別にそれは自由意志ではありますが、みなさんの志望校が今手に届きそうにないのであれば、甲子園に本気で行きたい高校球児と同じくらいの熱量で努力しないといけないのではないでしょうか??

冒頭で紹介した『大阪桐蔭高校』、逆に言えば全国からエリートを集めてきた甲子園の常連校のメンバーですら、あれだけの努力を日々惜しむことなく継続しているのです。

普通に考えたら、それ以外の高校の野球部員は、それ以上の努力が必要なのだと思いませんか??

だからみなさんが本気で『第一志望に合格したい!』と思っているのであれば、それ相応の努力をすべきです。

本気で思っていないのであればそれなりの努力でいいでしょうが、結果もそれなりのものになってしまうことは覚悟しなければなりません。

目標を2ランク上に設定すれば、意識と行動が変わります。

今からでも遅くありません。

もしも今までサボってしまった自覚があるのであれば、それを取り戻すために何をすればよいのか?ぜひぜひ一緒に話し合おうではありませんか!

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