西尾高校と西尾東高校の昔と今(※雑談です)

さて山口ですが、10年ほど前に前職の学習塾に勤務するために西尾にやってきました。

その時に圧倒されたのは、西尾高校と西尾東高校の合格実績です。

当時を振り返って、まず西尾高校から。

・名古屋大学に20~30名の合格者を出す

・その他名工大や名市大、愛知県立大学、岐阜大や三重大、静岡大などの近隣の国公立の合格者も多数

・南山や関関同立の合格者もかなり多い

・東大や京大の合格者も定期的に出す

進学校として申し分ない実績だと思います。

では10年前と今を比べて何が変わったのかというと・・・

正直なところ上位陣は特に変化はありません。

上位120名くらいまでは10年前も今も同じくらいの成績と合格実績だと思います。

ただし上位陣とそうでない層の格差は明らかに開きました。

西尾高校に合格するための難易度はそう変化はないのですが、入学後についていけなくなってしまう層が増えてしまったように思われます。

ですので西尾高校を目指す中学生や現役西高生は、合格することや合格の結果に満足することなく、その3年間をどう過ごすかにまで意識を持っていかなければなりません。

いくら西尾高校に合格しても、そこでついていけなかったら・・・そもそも違う高校に行って有名私立の推薦をもらってた方がよかった、なんてことにもなりかねません。

一方、同じ西尾市の進学校西尾東高校ですが、これは今の西尾東高校しか知らない高校生はびっくりするかもしれませんが、山口が初めて西尾に来た年、何と南山大学に100名以上の合格者を出していました。

名古屋大学の合格者も出しており、ちなみに当塾で講師をやっていただいていた斎藤先生は、西尾東高校出身で名古屋大学に合格した最後の東高生でもあります。

私立大学の定員厳格化などもあるので一括りには言えないのですが、単純に合格実績だけを見ると10年前よりは少し数字面では落としているような印象です。

とはいえ、西尾東高校の独自の指導方針で、地方の公立大学には強いという強みもありますので、ご自身の第一志望と合致するのであれば西尾東高校を選ぶべきです。

いずれにしましても問題は入学してからどう過ごすかということ。

ほとんどの中学生にとって、高校受験は最初の受験ですし、その結果に一喜一憂するのも仕方のないことなのですが、進学校を選んだ時点で、みなさんのほとんどの目標は『第一志望の大学合格』のはずです。

今年はコロナウィルスで出遅れたこともあって、なかなか学習に意識を持って行くことは難しいかもしれませんが、みなさんの目標は飽くまでも『大学受験』です(そしてそれすらも、長い人生では通過点に過ぎませんが)。

そろそろ部活なども決まり、新しい友達もできて環境に慣れ始めたころだと思いますので、次は勉強に対する意識を高めていってください。

例えば高校1年生なら平日2~3時間、土日4~5時間

2年生ならプラス1時間ずつ足して、平日3~4時間、土日5~6時間

3年生はいわずもがな、やれるだけやってほしいのですが、最低でも平日4時間、土日10時間くらいでしょうか?

これをフルに完走すると、およそ4,368時間となり、某大手予備校東〇衛星予備校さんが推奨する高校3年間の学習時間『4218時間』を超えることになります。

・・・。

これ、かなり大変じゃないですか??

この4000時間という時間はなんか山口が勝手に言っているわけではなく、受講生・合格実績ともに国内でもトップクラスの東〇衛星予備校さんがそう言っているのです。

単純にこれより少なくなれば、第一志望に合格する可能性はどんどん下がり、志望校も変えざるを得ないということになります(ちなみに同じく、東〇さんは第一志望に不合格になるボーダーを3828時間としています。つまり、3828時間も勉強してもそれじゃ足りないと言っているのです)。

高校に合格することはもちろん大切なのですが、そこで3年間をどう過ごすかに第一志望に合格するか否かがかかっています。

逆に言えば、正しい勉強法を正しい時間をかけて勉強すれば、高校はどこでもいいということも言えます。

それは当塾の塾生である、一色高校の男の子が結果で教えてくれています。

逆に言えば、どんな進学校に通っていたとしても、学習時間が足りていなかったり、間違っていたのであれば、思うような結果は得られない可能性があります。