私立と公立はどちらがよいのか??

本日はとある塾生の最後の授業でした。

某関東の超有名私立高校に通っている高校生で、このコロナ自粛で帰省している間教室に通ってくれていたのでした。

お土産話で一体どんな授業をやっているのか聞いてみたら・・・、ちょっとハイレベル過ぎて度肝を抜かれてしまいました。

分かりやすく説明すると、大学の授業に近い印象で、ほとんどが論文や討論形式に重きを置いており、暗記偏重の指導はまったくやっていない様子でした。

かといって暗記をしていないのかというと、それはもう各個人が自主的にやっているようで、教師側がわざわざ言う必要がないといった様子です(これは飽くまでも山口個人の主観ですが)。

何よりびっくりなのは、おそらくほとんどの生徒が内部進学をすると思われるのに(私立では国内ナンバーワンですので)、誰も学習がおろそかになっていないような印象なんです。

山口のような高校生だったらもう胡坐をかいてサボってしまいそうなものですが・・・。

でもそもそもそんな意識の低い中高生は、合格することもないですし、その場にいることもないということなのでしょう。

なかなか帰ってくる機会はないと思いますが、また元気な顔を見せてほしいと思います。

【私立と公立のメリットとデメリット】

数多くの塾にそれぞれメリットとデメリットがあるように(当然当塾にも両方あります)、私立と公立(特に中学校)にもそれがあります。

それぞれを簡単にまとめてみると

〈私立のメリット〉

・ほとんどの場合大学までの内部進学がある

・仮に内部進学がなくても、推薦に強い

・ハイレベルな仲間同士でコミュニティができあがる

・教師は実力で評価されるため、指導に対する意識が非常に高い

他にもあるでしょうが、この辺はネットなどで調べてみるとすぐにでてくると思います。

一方デメリットは・・・

〈私立のデメリット〉

・授業料が高い

・偏差値が同じくらいの生徒が集まってしまうので多様性がない(正直これについては、個人的にはデメリットだとは思えないのですが・・・

他にもあるとは思うのですがこれくらいで。

一方で公立についてです。

ほぼ私立とは真逆になると思うのですが

〈公立のメリット〉

・学費が安い

・色んな生徒が集まっていて、多様な環境で学ぶことができる

一方デメリットは

〈公立のデメリット〉

・色んな生徒が集まっているので、運が悪ければ素行の悪い生徒と同じ空間で勉強することになる

・教師は公務員なので、頑張っても頑張らなくても給料は変わらない⇒一生懸命頑張る先生もいれば、そうじゃない先生もいる

・当然内部進学はないので、大学合格は自分の力だけで勝ち取らなければならない

ちなみに以前にも申し上げましたが、山口自身中学も高校も公立でしたので、どちらが良くてどちらが悪いと言うつもりはありません。

ただし個人的には、大人になって私立の中学校や高校の仕組みを知り、そんな素晴らしい環境があったのか・・・と思ったことも事実です。

子供は知る機会がないのです。

もしもあの当時に、私立の環境のことを知っていて、両親から選択肢を与えられていたら、どちらを選んでいたかは分かりません。

幸いなことにここ三河地区は、全国的にも珍しい公立が非常に強いエリアですので、そんなに心配することはないのかもしれませんが、中学校に関してはしっかりと環境を調べられて場合によっては私立を選択することもありなのかなと思います。

教師に限った話ではありませんが、全ての指導者が聖人君子というわけではありません。

そして何よりも・・・通っている同級生の影響は本当に大きいです。

もちろん成績優秀な一生懸命頑張る子どもたちもいれば、真ん中くらいの子もいて、運が悪ければ不良などの素行が悪い子もいるかもしれません。

そしてそれが3年間続くのです。

中学高校における3年間は大学受験にも関わりますし、それはイコールその後の人生にも大きく影響を及ぼすことになります。

ほとんどのお子さんは公立中学校に進むわけですし、それほど気にすることではないかもしれません。

ただし子どもはその可能性や選択肢があることをそもそも知らないのです。

お子様の将来のアキレス腱に備え、先回りして選択肢を用意することは、保護者様の責務だと思われます。

そしてこれが決定的なのですが、公立の指導カリキュラムでは有名私立高校の対策は絶対に取れません。

それは優劣の問題ではなく、そもそも学ぶ内容が違い過ぎるのです。

どんなに成績が優秀で学年で一番だったとしても、センター試験の問題を渡されたら手も足もでない、そんなイメージに近いです。

センター試験を受けるなら、やはりセンター試験の対策を取る必要がありますし、それは公立の中学校では絶対に補えないのです。

なんだなんだ?結局私立推しなのか??・・・なんて思われそうですが、全然そんなことはありません。

ここ愛知県は旭丘・明和・岡崎・刈谷・一宮・向陽・時習館などなど・・・ものすごい合格実績を持った高校が綺羅星のごとくありますので。

これは本当にすごいことですよね。

なのでここ愛知県ならば、公立の中学校から公立の高校に進む選択肢は全然ありだと思います。

それならそれで、できるだけ合格実績が高い高校に進めるよう、中学の頃からしっかりと勉強をしておく必要があります。

いずれにしましても対策は早いに越したことはなくて、当たり前の話ですが中学1年生が一番可能性があり、学年が進むにつれてその可能性はどんどん狭まっていくことは間違いありません。