頑張るのは今!今しかない!
そういえば昨日のブログで書いていなかったのですが、実は成績を維持した高校3年生がもう1人います(この時期の現役高校3年生の現状維持は、大幅アップに等しいです)。
遠路知立から通ってくれている塾生で、第一志望こそC判定ではあるものの、しっかりと他の国立大学(静岡大学など)はA判定を出していて、非常に良好な結果が出ています。
じゃあ何でブログで紹介してないの??と思われそうですが実は・・・、彼が入会したのは今年の春先なのです。
・・・ということは正直な話、当塾に通っていようがいまいが、恐らく同じような結果が出ていたのだと思います。
もちろんまったく無関係なんてことはないでしょうが、塾が成績に貢献できるのは少なくとも中学生で3ヵ月、高校生は半年はかかると見ていますので、彼がしっかりと成績を維持できたのは、彼自身の頑張りによるものですね。
たまに、「FIXに入った次のテストでいきなり成績がめちゃくちゃ上がった!」なんて嬉しいことを言ってくれる新塾生がいたりするのですが、それはみなさんが当塾に入る前から頑張っていて、たまたま成績が上がるタイミングで入塾してくれたというだけなのです。
でもそう言っていただけるのは本当に嬉しいです。
【第一志望に合格するのは本当に難しい】
これまで長い事学習塾や予備校に関わらせていただきましたが、それでも受け持った教室で『全員第一志望合格』というのはただの一度しかありません。
もうそれも本当に奇跡だったと思います。
と言いますのも、当たり前の話なのですがほとんどの受験生は、自身の持ち偏差よりも1ランク2ランク上の大学を第一志望に設定しています。
余裕でA判定が出ているような大学を第一志望にしている受験生はほとんどいません。
受験生(特に高校生)のみなさんには本当に俯瞰していただきたいのですが、昨日のブログでも書いた通り、現時点での『C判定未満』はまだ可能性が残されていますが、秋口の『C判定未満』は、第一志望の合格率は極めてゼロに近いと思っていてください。
何度も同じことをと思われそうですが、当たり前の話、高校3年生で受験まで残り3~4か月となった10月なんて、みんな死に物狂いで勉強してきます。
もちろん、そんな差し迫った時期でもやらない受験生はやらないのですが、当然の話数か月後には厳しい結果が待ち受けています。
先ほど(特に高校生)という書き方をしましたが、高校受験と大学受験では学習しなければならない量も質も桁違いだからです。
一度目の前に高校で使用する教科書や、参考書・問題集を並べてみてください。
とても3~4か月でこなせる量ではないと思います。
だから高校3年生のみなさんは、今ここでできるだけライバルとの差をつける、もしくは埋めておく必要があります。
秋からは成績を上げる期間ではなく、現状維持の期間なのです。
みんながめちゃくちゃ勉強してくるんだから、そう簡単にみなさんの偏差値や判定が上がるわけがない。
みなさんが頑張って成績を上げた時は、当然周りも上がっているんです。
もしもみなさんに学習習慣がなかったのなら、同じ量の勉強をしても差を付けられていると考えてください。
だから今、今しかないんです。
夏休みなんてもう勝負は決まっています。
何事もそうなのですが、後に回せば回すほどみなさんの負担は大きくなります。
毎日毎日10km走り続けたら、1ヵ月で300km走ることができますが、もし29日サボってラストの1日で300km走ることになったら・・・、いや、もうこうれは無理ですよね。
多分オリンピック金メダルのマラソンランナーでも絶対にできません。
万が一できたとしても、何の効果も得られないでしょう。
そしてマラソンランナーにできないことは、素人の私たちには絶対にできません。
だから今日も明日も、土日も祝日も毎日毎日10km走ってください。
友達と遊んだ日も、家族で旅行に行った日も、体育祭の日も文化祭の日も休まず同じことを継続してください。
もしも第一志望に本気で合格したいと思っているのなら。
【公立高校受験の場合】
正直なところ、公立高校に合格するだけなら、特に対策は必要ありません。
大学受験を取り扱った塾よりも、高校受験に焦点を充てた塾の方が数が多いのはそのためです(大学受験レベルの指導を完璧にするためには、当然それができるだけの力量の講師を確保しなければなりません)。
当塾はどちらかというと大学受験よりの学習塾ではありますが、それでも公立高校入試の対策ももちろんやっていますし、毎年の傾向もきちんと調べて対応しております。
ありがたいことに、愛知県の公立高校入試はほとんど傾向が変わらず(『正解をあるだけ選べ』という問題で難易度そのものは上がりましたが)、しかもほとんど配点が1点のため、捨て問を決めて問題に取り組めば、合格点が取れるように作られています。
ちなみに他県ですと、英語の長文読解や数学の『相似』や『空間図形』の配点がめちゃくちゃ高いので、これらを捨て問にすることはできませんが、愛知県なら捨てて良いということになります。
特に愛知県の数学の最後の大問は、(2)(3)の問題はまともに取り組めば恐らく15分、20分かかってしまう上に、それだけ労力を割いても1点、下手したら得点できない可能性すらあるので、山口が愛知県の公立高校入試を受験するならば必ず捨て問にします。
ただ、医学部や早慶上智を受験しますというならいざしらず、まだ中学生のうちから捨て問を作る(悪く言えば手を抜く)のはあまりよいことではありませんので、中学生のみなさんには全力で取り組んでほしいと願います。
話が少しそれましたが、公立高校入試の対策だけに絞るならば、時間と労力さえかければ何とかなります。
出題される問題も、本当にごく一部を除けば、ほとんど学校の授業と新研究や補強ワークの周回で何とかなります。
ただ、それこそが年頃の中学生には難しいので、世の中にこれほど多くの学習塾があるのでしょう。
大手某塾で『夏の合宿』と銘打って、泊まり込みで分厚い問題集をひたすら解きまくる、なんてコンテンツもありますが、遊び盛りの中学生にしっかりと学習習慣をつけるという意味では、これほど単純かつ効果的なものはないと思います。
そこで理解を得られたものがたとえゼロだとしても、ストイックに勉強に向き合ったという事実は中学生にとって大きな自信となるでしょう。
ただ、当塾はちょっと考え方が違います。
公立高校の第一志望合格のことだけを考えるならば同じようなことをやるのでしょうが、その先の大学受験まで見据えて指導計画を立てさせていただいています。
これはどちらがいいとか悪いとかいう話ではありません。
本当に公立高校の合格だけを考えるならば、英語の返り読みだってガンガンやればいいと思いますし、数学だって基礎問題で確実に得点して、ラストの難問は捨てるように指導します。
でも本当にそれだけだと、高校に入ってからついていけなくなる可能性が出てきます。
せっかく頑張って西尾高校や西尾東高校に入っても、『中学の頃は成績が良かったのに、高校に入ってから成績が落ちた・・・』となっては本末転倒なんです。
それならもっと全然下の学校に入って、有名私立の指定校推薦をもらえばよかったなんてことになります。
恐ろしいことに、英語の返り読みであったり、前置詞のforを『~にとって、~のために』としか教わらなかった中学生は、高校に入ってから本当に苦労することになります(ちなみに山口は、助動詞のcanを『~できる』、shouldは『~すべき』、wouldを『willの過去形』と指導を受け、本当に後々まで苦しむことになりました)。
学習に限った話ではありませんが、何事においても難しいのは、新しい技術や知識を学ぶことではなく、間違ったクセを矯正していくことです。
育ち盛り、学び盛りの中学生が『英語は後ろから訳すと日本語と同じ語順になるぞ~』と教われば、そりゃあ信じます。
それで高校受験がうまくいったりしたら、その先で『それは間違ってるよ』と指導を受けても、そんな簡単に信じられませんし、修正も難しいです。
何度も申し上げますが、公立高校の受験の在り方や、そのために存在する学習塾を悪だと言いたいわけではありません。
勉強が出来る子も、そうじゃない子も一斉に指導し、テストしようとするならばそうなるでしょうし、学習塾がそのための対策を講じることも当たり前です。
当塾も大学受験までを視野に入れていないければ、ガンガン返り読みを指導すると思います。
ですので目標をどこに置くかで決断されるとよいかと思います。
いずれにしましても、公立高校受験は圧倒的に学習量に左右されます。
数学がニガテなら国語や英語でフォローすればよいですし、社会や理科の第二分野など、暗記にウェイトが置かれている教科に力を入れるのもありだと思います。
自分の体験談で恐縮ですが、山口は学年ビリ(中学3年生春)から最高学年3位まで上げることができたのは、ただ単純に学習量だけです。
学年ビリの理解度で3年生の単元なんてこなせるわけがないので、1・2年生の教科書を引っ張り出して、とにかくひたすら反復してました。
なんなら数学も問題と解法を丸暗記するくらい詰め込んでいました。
そんなやり方は高校受験までしか通用しないのですが、とにもかくにもそんなパワープレイでも第一志望には合格できたので、間違ってはいなかったと今でも思っています(飽くまでも、学年ビリの山口の学習法です)。
今成績が伸び悩んでいる中学生のみなさん、みなさんのほとんどがただ単に『量が足りていないだけ』です。
また、1・2年生の内容をおろそかにしていて、3年生の内容が理解できるわけがありません(暗記教科は別ですが)。
・・・といつも通り乱文になってしまい、まだまだ書きたいことはあったのですが、授業が始まりますので本日はこの辺で!
う~ん・・・一体誰に向けて発信したブログだったんだろう??(笑)