山口の中学時代の通知表が発掘されました。中高生のみなさんの励みになればと思います。

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雑談

昨日は当ブログでもたまに登場する、岡崎高校・東大現役合格したS原先生とお食事しました。

そもそも当塾で指導した経験があるわけではありませんし、今は講師業からは離れていますので、先生と呼ぶのはおかしいのですが、ついつい『S原先生』と呼んでしまいますね。

愛知県の方々ならご存知の通り、岡崎高校と言えば愛知県内でもベスト5に入るトップクラスの進学校で、毎年20名前後の東大合格者を出しております。

ちなみにどんな授業をやっているのかというと・・・ご多分に漏れず、近隣の進学校と同様に、尋常じゃない量の課題が出て、授業内容もめちゃくちゃハイレベルなのだそうです。

ただ、『まぁその授業に全員がついていけるかどうかはまた別の話でして。』と言っていましたので、恐らく岡高生でも半数以上は授業についていけてないことが伺えます。

でもそれをプラスに取るかマイナスに取るかは大きいと思います。

岡崎高校は東大はもちろん、京大阪大旧帝大、医学部や早慶など多数の合格実績を持っているわけですから、当然授業はそこにフォーカスされることになります。

そこでついていけない生徒は多数出てくるでしょうが、それに対して『この授業についていくために、何が足りなくて、何を頑張ればいいんだろう?』と考えるのか、もしくは『こんな授業、ついていけるわけないじゃん!』とさじを投げるかでは、その後に得られるものはまったく変わってくることは想像に難くありません。

もちろん、高校3年生の時の山口のように、本当にどうしようもない状況に追い込まれた受験生の場合は話は別ですが・・・(※後ほど詳しくお話します)。

・・・とまあそんなわけで、勉強の話に一献傾けましたと言いたいところですが、実は話のほとんどはゲームと漫画の話でした(笑)。

下戸ですのでソフトドリンクしか飲んでませんし。

あとびっくり、東大の数学科は卒業論文というか、研究課題の提出をしなくていいのだそうです。

何でも、『学生が4年程度勉強したところで、発表できる研究成果など何もない』という理由だそうで。

何だか中二っぽくてかっこいいぞ!と思った山口でした。

【山口の中学校2年生の頃の通知表が出てきました!おそろしい…中高生のみなさん、塾を辞めないでくださいね】

なんと内申点13!

うわあぁぁ!悪かったのはうっすらと覚えてはいましたが、これはひどい・・・。

もちろん、今の塾生の中で山口より成績が悪い中高生は1人もいませんし、いないどころか、ここ5,6年の中でもお会いしたことがありません。

それでも現役で関関同立に合格するくらいまでは成績は上げることができましたし、英検準1級を取るくらいの英語力もつきますし、今こうして、東大や京大の過去問を使って授業ができるくらいまでの学力はつけられます。

はっきりと言いますが、山口にできることはみなさん全員できます。

それにしても数学はやっぱり”1”。

英語にいたってはずーっと”1”でしたね…。

さて、誰にでもできるとは言いましたが、もちろんやるべきことはしっかりとやらなければなりません。

第一に、単純に学習量を増やすこと。

最初は効率なんてどうでもいいです。

学習効率を求めるのは、色々なことを経験してから。

そもそもこれだけ成績が悪いのに、いきなり効率の良い学習方法なんてわかるわけがないと思いませんか?

中学生ならまずは毎日2~3時間、土日祝は5~6時間勉強できるような心と体を作り上げることが大切です(高校生はその倍と考えてください)。

まずは机に向うことから始めましょう。

さて、とは言うものの、何をやったらいいのか分かりません。

とりあえずですが、書くことから始めようと思い立ち、ひたすら英語の単語や文章を書き、ひたすら社会の用語を書き、分かりもしないのにひたすら数学の文章題の答えを書き続けました。

当然ですが、これは無駄な行為です。

今でも中学校の課題などで、ひたすら上から下に同じ漢字を書き取るというものがありますが、まったくの無駄です。

上に書いてあるものを見ながら、下に同じ文字を書き続けているだけですので、『あいうえお かきくけこ』と書きなぐっているのと何も変わりません。

そんなわけで当時の山口、本当に無駄な行為を何時間も何時間も繰り返していました。

この作業そのものはしんどいですが、それは手がしんどいだけであって、頭は何も疲れていないので、本当にまったく効果がありません。

でもとある日気付くわけです。

(これ・・・めちゃくちゃしんどいし、時間もかかっているのに、何も覚えられないぞ?)と。

今でも思いますが、それに気付けただけでも、この行為は無駄ではなかったと思います。

学習効果はありませんでしたが、考えて勉強することの大切さには気づけたわけです。

だからまずはみなさんももがいてください。

山口の場合ですが、ただ同じものを何度も書きとることに意味がないと思ったので、書いたものを手で隠しながら書いていくということを始めました。

それだけでは不充分でしたので、前日や2日前に練習した単語などを思い出せるか、その日に学習した内容に混ぜていくようにしてみました。

英語についてはひたすら音読したのも覚えています。

数学などについては、もうどうしようもなかったので、中学3年生の内容は一旦諦めて、100マス計算と1年生の方程式の利用問題を問題から解答まで丸暗記するくらい何度も反復しました。

・・・と、なんだか偉そうに自分語りしてしまいましたが、よくよく見てみると誰でもできることだと思いませんか?

でも厳しいことを言わせていただくなら、『成績が上がらない』『暗記がニガテで…』と言っている中高生全員が、この当たり前のことをやっていません。

それどころか、中には『毎日2時間勉強する』ということすらやっていない中学生もいたりします。

はっきり言いますが、どんなに地頭がよくても、『毎日2時間勉強する』程度のことができなければ、成績は上がりません。

そんなわけで中学生諸君、まずは机に向ってください。

そして自分にできることを一生懸命頑張ってください。

自分にできることとは、同じ漢字や単語、英語の文章をひたすら書きなぐることではありません。

何かを見ながら書くだけなら、それは幼児にもできることであって、そんなものではみなさんの力はつきません。

手だけではなく、頭も疲れることをしてください。

【高校生の場合(※ただしここから先は偏差値が50以下の高校生だけが読んでください)】

さて、偉そうなことを言ったものの、高校に合格した後の山口は全開フルMAXで勉強をサボったので、再び成績は急降下、何と偏差値30~40の間くらいまで落ちてしまいます。

色々と割愛いたしますが、その状態で3年生になってしまいましたので、残念ながら物理的に国立は無理な状況になりました。

国立大学は文系で5教科7科目なわけですから、仮に地方の国立大学だとしても、高校3年間で2,500時間以上は必要となります。

平日と土日祝日をまるめると、大体一日の平均学習時間は『6時間が限界』と言われており(平日4時間、土日祝10時間以上勉強した場合)、山口の場合は偏差値も40に到達していないので、とてもじゃありませんがたったの1年で国立大学の対策は量的に無理だったのです。

そこで考えを変えて、私立一本に切り替えたのです。

『私立なら3教科だから何とかなる!』という極めて浅はかな考えだったのですが(※良い子のみなさんは真似しないように!きちんと1年生の頃から勉強していれば、こんなことにはなりませんよ!)、それならそれで一番いいところに行ってやる!と思い立ったのです。

そう、無謀にも『早稲田大学』を第一志望にしたのでした(笑)。

でももう正直言って、そうなると学校の授業は全て無駄になりました。

もちろん、学校の授業や先生方が悪いわけではなく、偏にそれまでに勉強をサボってしまった山口に原因があったからです。

もう学校の授業にはまったくついていけなかったんですね。

四則演算できない小学生が、二次関数の授業を受けているようなものです。

分かるわけがないし、受けても無駄なんです。

ただ、早稲田大学に本気で合格しようと思ったなら、さしあたり英語の偏差値を70以上まで上げる必要があったので、とにかく英単語とイディオムの暗記をやりまくりました。

夜中の3時まで。

当時の山口の起床時間が7時でしたので、当然慢性的に寝不足になってしまいますので、無謀にも学校の先生に次のことをお願いしました。

・授業中に居眠りさせてほしい

・数学の授業中に英語の内職をさせてほしい

いきなりびんたされました(笑)※今はあり得ないかもしれませんが、当時は体罰は割と普通だったのです。

でも一生懸命『本当に自分早稲田に行きたいんす!』アピールをしたところ、渋々担任の先生は折れてくれました(※何度も言いますが、良い子のみなさんは真似しちゃダメです。1年生からきちんと勉強することが正しいのであって、山口のやり方は絶対に間違っています)。

でもありがたかったですね。

結果的に早稲田は受験すらしませんでしたが(結局間に合いませんでした)、先生が許可してくれなければ、関関同立の合格もなかったと思います。

それを踏まえてなのですが、『暗記がニガテだ』と思い込んでいる高校生諸君、本当にみなさんのやり方は正しいのでしょうか?

見ていると、一生懸命ターゲットやネクステに蛍光ペンを引いていたり、一生懸命書きなぐっていたりしている姿を見かけますが、それはもしかして『やった気になっているだけ』になっている可能性があります。

『蛍光ペンを引く』『単語を書く』、もちろんやらないよりはマシですが、それがただの作業になってしまっていたら、みなさんの脳には何も残っていないでしょう。

結果として、数日後、数週間後に同じ箇所でつまづいて、(あれ?あの時やったのに忘れてしまっていた…)などということが起こってしまいます。

【結局のところ、遠回りのようでも手間暇かけた方が時間帯効果は高い】

一応山口の英語の学習法をお伝えしておきます。

先日ですが長文を読んでいて、”it follows that ~”という表現が出てきました。

当然直訳するならば、『それはthat以下のことが続く』となるわけですが、もっといい表現がないかなと思ってネットで検索してみたのです(本当に今は便利な時代になったものです)。

すると…”By this matter , it follows that this device does not consume power excepting the time of heat accmulation of a thermobattery . “『このことにより、熱電池の蓄熱時以外は電力を消費しないということになる。』

この文章から(おぉ!”It follows that~”は『結局that以下ということになる』と覚えてしまったらスムーズに訳せるんだ!)という新しい発見がありました。

ちなみにこの文章、丸暗記しました。

この丸暗記する時も、闇雲に暗記してもみなさんの脳には恐らく何も残りません。

例えば、”power”は不可算名詞だから冠詞がつかないだとか、この”excepting”は前置詞だから、直後の句は長くなっているけど名詞句しか来ないだとか、この文章から得られる情報はたくさんあって、それを有機的につなげることで、記憶として残っていきます。

多分この文章、一生忘れない自信があります。

結局のところ、手だけに苦労させる勉強というのは、あまり効率も良くありませんし、仮に覚えても片っ端から忘れてしまいます。

だから自分なりにでいいのでできるだけ頭を使って、効果的に学習してほしいと思います。

もちろん、現時点で1人でできることとできないことがあるでしょう。

先の例のように、四則演算ができないのに、二次関数を理解できるわけがありません。

でも、単語や文章、社会や理科の第二分野、古文の単語や助動詞、漢文の句法は、誰にでも勉強できることだと思いませんか?

それすらやらないというのは諸君の怠慢に他なりません。

まずは毎日必ず2時間以上机に向う習慣をつけること。

そして手探りでもいいので、どうすれば効率よく覚えることができて、記憶を残していけるのか努力をすること、まずはそこから頑張ってみてください。

しつこいようですが、内申点13で学年ビリを取ったことがある自分でもある程度はできたのですから、みなさんにできないはずがありません。

本当に成績を上げたい、第一志望に合格したいと本気で思うのであれば、まずは本気で取り組んでみてください。

自習にも来ず、家でも勉強せずに成績なんて上がりようがありません。

さあそんなわけで、今日も一日頑張りましょう!

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