結構面倒くさい単語”involve”をマスターしよう!
“involve”という単語はターゲットでも1ページ目に載っており、ほとんどすべての大学で登場する可能性がある超重要必須単語ですが、多分完璧に使いこなしている高校生は少ないのではないかと思われます。
これを読んでいる高校生のみなさんは、完璧である自信はありますか?
完璧というのは、どの形で出てきても訳すことができて、自分でも文章を作れるということです。
では御託はこの辺にしておいて、早速行ってみましょう!
【”involve”の用法は3つ!『関与させる』という謎の訳は忘れること!】
ちなみに自分のターゲットでは、”involve”の訳は『関与させる』と書かれているのですが…そもそも『関与させる』って意味が分からないと思いませんか!?
日本語でも日常会話で『関与させる』とはまず使わないと思うんです。
日本語でも使わないものを、英語で理解できるわけがありませんし、ましてや英作文などで使用することはかなり困難でしょう。
今回紹介する”involve”の解釈は完全に我流ですので、みなさんが(使える!)と思ってくれたのなら、ぜひ参考にしてみてください。
結論から言えば、”involve”には、①能動態②受動態③句動詞(イディオム)の3つで、まったく異なる意味になります(…と思った方が、個人的には精神衛生上楽チンなんです)。
まずは簡単な例で説明させていただき、最後に実際の入試の例文をご紹介させていただきます(※入試レベルの文章はかなり難しいです)。
まず①の能動態。
能動態の場合の訳は『伴う、必要とする』のどちらかで、正直どちらでもよいです。
①Learning English words by heart involves a pain.
⇒『英単語の暗記には苦痛が伴う。』
終わりです、次。
②の受動態は、『関わる』です。
②”He was involved in the accident.”
⇒『彼はその事件に関わっていた。』
これだけです。ラスト。
③のイディオムは、”involve A in B”で『AをBに巻き込む』です。
③”He involved her in the accident.”
⇒『彼は彼女をその事件に巻き込んだ。』
以上です!
『~を関わらせる』という謎の解釈は一切必要ありませんね!
もちろん、『~を関わらせる』で充分理解できるのであれば、山口の解釈は一切必要ありません。
それでは実際に、入試では”involve”がどのように登場するのかを最後にご紹介させていただきます。
①”The mechanics of the seemingly simple task of turning a doorknob involve a variety of forces that the hand exerts on the knob and through it to the door.”(京都大学)
⇒『ドアノブを回すという一見簡単そうな操作の仕組みには、手がノブに及ぼし、ノブを通してドアに及ぼす様々な力が伴う。』
②の受動態。
②”Some parents are actively involved in their children’s education.”(慶應義塾大学)
⇒『子どもの教育に積極的に関わる親もいる。』
※余談ですが、”Some~”を『何人かの~』とは絶対に訳さないでくださいね!
ラストの句動詞です。
③”The increased involvement of indivisuals and groups in a monetary economy where land, labor, and goods are commodities is generally referred to as commercialization.”(同志社大学)
⇒『土地、労働力、商品が売り物である貨幣経済の中に、個人や集団がどんどん巻き込まれていくことが、一般的に商業化と言われている。』
いかがでしたでしょうか?
入試レベルになると一気に難易度が跳ね上がったように感じたと思います。
単語というのは100%理解して、初めて実用に耐えうるものであり、付け焼刃の何となくの理解では”百害あって一利なし”です。
高校生のみなさんは、英単語をただ丸暗記するだけでなく、実際に入試レベルでしっかりと解釈できるように、また、難関国立二次を目標としているのであれば、自分でも使いこなせるレベルを目指さなければなりません。
時間なんていくらあっても足りないのです。
だから文系理系を問わず、とにかくまずは『英単語の暗記』に全力を尽くしてください!
塾生のみなさんは、遠慮なくいつでもガンガン質問に来てくださいね!
一緒に頑張りましょう!