英単語の覚え方
本日は体験授業が2組予定されていますので、簡潔に書かせていただきます。
タイトルの通り、『英単語の暗記の仕方』についてです。
結論から言わせていただくと、覚え方にはたくさんの方法があって、ご自身に合った方法を模索していくことになります。
余談ですが、同じ東大生でも針本君という友人は理路整然とノートにまとめて覚えていくタイプでしたが、当ブログにたびたび登場する篠原先生は『ノートを取った覚えがない』という超人でした。
ちなみに篠原先生がノートを取らない理由は、『頭で考えることに手が追い付かない』という、およそ凡人には理解のできないものですので、決して参考にはしないでください。
ただ、この例を見ましても、まったく違う学習法で、両者は同じゴールにたどり着いていますので、一口に『絶対にこの学習法が正しい!』というわけではないことをご理解いただけたら幸いです。
そこで今回は、学年でビリを2回、英語と数学で0点を同じく2回取ったことがある、凡人の山口の例で説明させていただきます。
今回は『英文法や精読の理解』などの話ではなく、『単純に暗記だけ』の話ですので、そもそも単純暗記が得意な中高生諸君はこの先見る必要がありませんので予めご了承ください。
【様々な暗記の仕方】
しつこいようですが、これは飽くまでも山口の例ですので、参考になりそうであればそうしていただけたらと思いますし、合わなければ、今はネットでいろいろな暗記法が紹介されていますので、そちらを参考にしていただいてもよいかと思います。
・・・とたった今、一色高校の塾生のお父様から龍谷大学合格のお電話をいただきました!
いやあ、本当に素晴らしい。
みなさまもご存知の通り、一色高校は進学校というよりは就職などに力を入れている高校ですので、学校の授業は進学には合わせたものにはなっておりません。
そして彼は実はこの教室で、誰よりも単語やイディオムを暗記しておりました。
ちなみにこの彼です。

もう本人の努力が凄まじかったですからね。
当塾を信じて3年間通い続けてくれて、本当にありがとうございました。
ところで合格体験談書いてくれるのかな・・・。
・・・と、今日は時間がないので話を戻します!
(1)とにかくひたすら書きまくる!(効果30%※飽くまでも山口個人のお話です)
一番原始的な方法ですね。
とりあえず、勉強法なんて何も分からなかった山口はひたすら書いて書いて書きまくりました。
こんな感じで。

正直これは、個人的には『やらないよりはまし』レベルでした。
どの教科でもそうですが、例えば『もう書けるようになったであろう同じことを何度も繰り返し書く』『意識せずにただただ手だけが動いている状態』というのは、学習者の脳に何の負担もかかっていないので、あまりいい効果はでない気がします。
(2)ひたすら眺める(20%)
これも正直『やらないよりはマシ』レベルだと個人的には思っているのですが、実はこれだけでものすごく暗記できている中高生もいますので、あまり頭ごなしに否定はできないなと思っています。
自分の場合ですが、『ただ眺めるだけ』になってしまい、『勉強したつもりになってしまう』ので、時間をかけた割にはあまり効果が得られなかったなと思っています。
(3)歩きながら暗唱して、同じ単語を20分後と翌日にチェック、覚えられなかった単語には付箋を貼っておき、よくわからない動詞は、自分で例文を作る。その単語帳は常に持ち歩く(100%)
長い(笑)。
長いですね!
でも個人的には一番お勧めの方法です。
私たちが日本語を実際に聞いて、実際に声に出して覚えてきたように、英語も声に出して覚えるのが一番です。
その時はアメリカ人になり切って、あくびをするときのような喉の状態を作り、複式呼吸で発音していきます。
もちろんそれだけでは不十分です。
人間はとにかく忘れてしまう生き物ですので・・・。

つまり、どんなに一生懸命暗記して理解したとしても、20分後には半分近く忘れてしまい、1日経てば8割近く忘れてしまいます。
成績に伸び悩む中高生の多くは、これが原因です。
シンプルに『復習をしていないから、せっかく覚えたことが定着しない』のです。
だから一度学習したことは必ず20分後、1時間後、その日の寝る前、次の日という具合に、何度も何度も反復する必要があります。
そして、1日経って確認したときに忘れてしまっている単語が、みなさんのニガテな単語です。
そういう単語に付箋を貼っていきます。

みなさんは受験に向けて、2000単語3000単語、難関国立私立大学なら、少なくとも5000単語は覚える必要があります。
そうなると、一度覚えてしまった単語に何度も目を通すのは非効率的です。
そのために、『一日経っても覚えることができていなかった単語』に付箋を貼っておくのです。
この単語は移動中や隙間時間、お風呂や寝る前などに確認していきます。
そして、動詞を勉強していると、よく分からない動詞に出くわすと思います。
みなさんは、”commit””attribute””apply”prefer”などの動詞を使って例文を作れるでしょうか?
例えば”commit”という動詞ですが、ターゲットなどで調べるとこのように載っています。
『”commit” (commit oneself または受身形で)深く関わる、罪を犯す』
意味が分かりますか?
おそらくですが、”commit”が『深く関わる』という意味で使われることは、まあありません。
そしてこれまたおそらく、みなさんのほとんどが『”commit”を使って例文を書いてみて』と言われたら、書けないのではないかと思われます。
自分で使いこなせない単語は、文章で読んでもほとんど理解できません。
“commit”という単語の意味は、『一生懸命頑張る、AをBに重ねる』これだけでOK。
だから『結果にコミットするライザップ』というのは、『結果にめちゃくちゃ頑張るライザップ』くらいでいいんです。
使い方はこう。
“I have commited myself to studying hard to pass the exam for the university I most intensely want to do.”
『私は第一志望に合格するために、めちゃくちゃ頑張っている。』(ちなみに直訳は『私は第一志望に合格するために、自分を勉強に重ねている。』です。)
ここまでやって、初めて『大学受験レベルで単語を覚えた』ということになります。
上で挙げた”attribute”もそう。
ターゲットで調べると『”attribute” (結果などを)…に帰する』と載っています。
・・・正直意味分かりますか?(ちなみに山口は分かりません)。
また、これを使って例文を作れますか??
ほとんどの受験生が厳しいのではないかと思われます。
“attribute”はシンプルに、『”attribute A to Bで、AがBにあると考える』これで終わりです。
例文は”A number of people have attributed cause of failure of exam to luck of studying.”
『多くの人が受験の失敗の原因は勉強不足にあると考えている。』
・・・なんてことを言うと(なんだなんだ?ターゲットってあまりよくない単語帳なのか??)と思われてしまいそうですが、違いますよよ!
山口は今でもターゲット信者です。
ただ単語帳というものは、限られたスペースで、できるだけ受験に必要な単語を網羅しようとするので、どうしても説明が弱くなってしまう単語は出てきます。
そんな単語に出くわしたら、辞書で調べるか、学校の先生や塾の先生に聞いてみてください!
当塾なら山口や都築先生、M先生ですね。
絶対にお答えしますから!
そうそう、英単語やイディオムの暗記は隙間時間にやってほしいです。
誤解を恐れずに言えば、英単語の暗記は勉強ではありません。
学校や塾、自習室でやってほしいのはもっと他のことです。
・・・というわけで、一言で暗記といっても、色んな方法がありますし、正直(1)や(2)で覚えられるのであれば、何も面倒くさい(3)を選ぶ必要はありません。
でも、『暗記がニガテなんです・・・。』なんて嘆いている中高生のみなさん(特に高校生)、(1)や(2)くらいのことしかやってないのではないですか?
だったら山口と同じ、(3)を試してみませんか??
いや~そりゃあ面倒くさいですし、時間もかかるかもしれませんが、効果が出ない(1)や(2)を何百時間やっても、それこそ無駄ってものでしょう?
それなら多少手間がかかっても、(3)くらいやった方が絶対に効果が出ます。
特に国公立を目指すみなさんは、文系理系問わず英作文必須です。
正しい文法と正しい単語の語法を身につけることは必須です。
それに・・・勉強って本来手間をかけるものでしょう?
脳に負荷をかけない『ただ眺める』『ただ書きなぐる』ではなかなか効果は出ません。
当ブログで『勉強時間を増やす!』ということを連呼していますが、そんなのは当たり前。
勉強時間もしっかりと増やした上で、効率も追求しなければなりません。
・・・と、書きたいことはまだまだあったのですが、体験授業の準備に入りますので今日はこの辺で!
昨日と三日前に体験授業を受けていただいた2名様から早速ご入塾のご連絡をいただきました。
ありがとうございます。
例年よりも多くのお問合せをいただいておりますので、場合によっては早めに入塾制限をかけさせていただく可能性がございますことをご了承くださいませ。
もうすでに今年もこうなりそうな予感がしますので・・・。

たくさんのお問合せいをいただきまして、本当にありがとうございます!