『うちの授業さえ受けていれば、ちゃんと成績は上がるので、塾なんて通わなくてもいいんです!』って言いますけど・・・。

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雑談

先日の体験授業で、某高校に通う高校生の保護者様から伺ったお話です。

どうやら面談のたびに『塾なんて通う必要はありません!』と言われてしまうそうなのですが・・・。

すみません、本当にいやなやつだと思われてしまうかもしれませんが、中高一貫私立の先生なんかは逆に『うちの授業でついていけなくなったところは、塾や予備校で補ってください。』と保護者様にお伝えしています。

これは高校生のみなさんはもちろん、保護者様にも共有していただきたいです。

そりゃあ山口も高校の先生だったら同じこと言いますよ。

ただしそれは入学式まで。

でも、1年2年経って結果が出なかったら、『申し訳ありませんが、今ついていけていない単元は集団授業ではもう補えないので、何かしら学習塾に通ってください。そうじゃないと受験には間に合いません。』とはっきり伝えます。

ましてや、(ここから本当にいやなことを言ってしまいますが)、名古屋大学に何十人もの合格実績を持っている岡崎高校、刈谷高校、西尾高校ならまだしも、そこまでの合格実績を持っていない高校の先生が、なぜ『うちに来ていれば塾に通わなくていい。』などと無責任なことを言えるのでしょうか?

というよりも、そういった超進学校の高校生でも、今は何かしらの塾に通っているのが普通です。

すごいいやなことを言っているかもしれませんが、まだ高校1年生ならいいです。

いくらでも挽回できますから。

でも当塾に体験授業に来る高校生(今回も英語に絞ったお話になりますが)のほとんどが、強調構文だの比較だの、倒置だの省略だのの以前に、時制はおろか5文型も理解できていなかったりします。

もうそうなってしまったら、『うちの指導だけでは受験の水準に達さなかったので、どこか塾に通ってほしいです。』とお伝えするのが誠意だと思います。

もちろん、そうなったのは生徒本人が学習をさぼったからです。

先生の責任ではありません。

普通に学校の授業を聞いて、平日2~3時間、土日は頑張って4~5時間の学習を積み上げていればそんなことにはならなかったでしょう。

だからはっきりと、『成績が上がらなかったのは、君が今まで勉強をサボってきたからだよ。』と山口でも言います。

でも『うちの授業を受けていれば塾になんて通う必要がない。』と言い続けてきて、それでも結果が出なかったのであれば、結果がでるように導いてあげることも高校の先生の使命だと思うのです。

とはいえ、公立高校の先生が、『うちの授業だけじゃ対応できないから、塾に行ってください。』というのは、なかなか難しいというのも事実でしょう。

だから当事者である高校生のみなさん、そして保護者様がきちんと俯瞰して、何が必要なのかをしっかりと把握しておく必要があります。

学習習慣がほとんどないまま高校3年生になって、C判定も出ていないのに『名古屋大学や名古屋工業大学に行きたいです。』と言われても、これはもう相当な量と質の学習が必要になってしまいます。

当塾でも過去にそういう一発ミラクル大逆転みたいなことは、あるにはありましたが、相対的にみて早期段階から対策をしておいた方が安全であることは言うまでもありません。

そういったわけで、今年も新高校3年生の入塾は今月いっぱいで締め切らせていただきます。

実際のところ、大学入学共通テストまで、あと320日しかありません。

当たり前の話ですが、4月にはいってしまうと、残された日数は300日を切ってしまいます。

つまり10か月未満、私立専願3教科でも、1教科あたりに残されているのはたったの3か月。

これが5教科7科目必要となる国公立志望の高校3年生ですと、1科目あたり『たったの42日』しか時間は残されていません。

普通に考えて、それまで学習習慣がなかった受験生が、ここからC判定未満から合格圏内に持っていくことは極めて困難なのです。

これはもう本当に、精文館書店やブックオフなどで赤本を手に入れていただいた方が早いです。

大学入学共通テストとは比較にならないほど問題が難しいことを知ってほしいですし、本当のところ、それは高校1年生や2年生の段階で知っておかなければならないことです。

これは山口がいやなやつなのかどうかはまったく関係ありません。

ただの事実です。

『たったの1年間の練習では甲子園に行くことは難しいので、2年3年、できれば中学生のころから目的意識を持って練習しましょう!』と言っているだけなのです。

『野球経験ないの?でも大丈夫!1年みっちり練習したら甲子園いけるよ!』なんて指導者がいたら、それは無責任というものです。

甲子園どころか、県大会の一回戦も怪しいでしょう。

勉強も同じです。

ライバルがいる以上、ライバルと同じかそれ以上の量と質の学習が必要になります。

高校3年生にもなろうかという時に、2年間、もっと言えば中学校の3年間も足して5年もサボったのなら、これはもう並の努力では追いつけないですし、ましてや『高校の授業だけで何とかなる』などと悠長に構えてはいられません。

そういったわけで、これから高校3年生になるみなさん、自分の志望校がどれだけ難しいのか?また残された時間はどれくらいあるのか?本当に今のやり方で、本番まで1年を切ってしまった今、本当に間に合うのか?客観的に考えてみてください。

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