中学生のみなさん、公立高校合格おめでとうございます。しかし今からがまさに本番です。

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雑談

先日は公立高校の合格発表がありましたが、中学生のみなさん、合格おめでとうございました。

さて、早速になってしまうのですが、もしみなさんが大学受験を考えられているのであれば、この高校1年生の春から夏にかけてが一番重要になります(今回は新高校生に向けた語り口となりますが、ご無礼承知の上で保護者様にも共有していただきたいです)。

高校3年生の夏を『受験の天王山』などと表現したりしますが、高校3年生の夏は天王山でも何でもありません。

その時期は、それまで頑張ってきた高校3年生はもちろんのこと、どんなに勉強をサボってきた受験生でも死に物狂いで勉強してきますので、もうそんなところでは差が付きようがありません。

勉強して当たり前。

全員が『夏休み期間中は毎日10時間くらいは勉強』してくるので、そこで差をつけようとするならば、これはもう睡眠時間などを削るしかないのですが、そんなことをしても学習効率を落とすだけです。

したがって、本当に難関大学に合格しようとするならば、一番みんながゆるんでしまうであろう今この瞬間、高校1年生の春から頑張っておく必要があります。

とはいえ、何も高校1年生の春から『平日4時間、休日10時間勉強してください』などと言っているわけではありません。

その半分でいいです。

しかしながら裏を返せば、『少なくとも平日2時間、休日5時間は欠かさず勉強』しなければ、難関大学の合格はかなり厳しいということです。

気の早い話ではありますが、みなさんの大学受験まで残された日数は、実は『たったの1,000日』しかありません。

今の時点からある程度の危機感を持って、受験まで逆算した計画を立てていく必要があります。

おおざっぱに言えば、1年生、2年生で各1,000時間ずつ、ラストの3年生では倍の2,000時間、そこまで積み上げてやっと難関大の挑戦権が得られると思ってほしいです。

もちろん、『いや、別に難関大なんて目指してないよ』と思われているのであればその限りではありません。

しかしながら今がよくても、後になって『やっぱり○○大学に行きたい!』と思っても、後の祭りとなる可能性があることは理解しておく必要があります。

ちなみに今年当塾で、いわゆる一般的に難関とされる『広島大学、名古屋大学、愛知県立大学、静岡大学(いわゆる旧帝国立です。慶應高校や関関同立などは今回は例外とさせていただきました)』などに合格した塾生は、広島大学に合格した塾生を除けば、全員が高校1年生から入塾してくれていた高校生ばかりです(ちなみにその広島大学に合格した塾生も、ご入塾は高校1年生の冬でした)。

全員が間違いなく、3年間で4,000時間以上の勉強をしています。

とはいえ、なかなか高校に合格したばかりの今の時点で、当事者の新高校1年生が危機感を持とうにも、なかなか持てるものではありません。

ただそのツケは確実に1年2年と貯まっていき、ラストの高校3年生に慌ててどこかの塾や予備校に話を聞きに行ってみたら、予想外の講習を提案され、お月謝もとんでもなく高額になってしまうということも充分あり得ます。

当塾はそうならないよう配慮しておりますが、だからと言って高額提案をする塾が悪だとも思いません。

それは2年間も勉強をサボってきたつけを、たったの1年で、しかもそれまで2年間頑張ってきたライバル達に追いつき追い越そうとするならば、これはもう多少の無茶は仕方がないのです。

ここだけは保護者様に目を通していただきたいです。

我が子ではなく、まったく関係のない高校3年生のお子様が『自分1年生の時も2年生の時も全然勉強しなかったんですけど、ラストの1年頑張って難関大に合格したいんです。』なんて言っているのを耳にしたら、普通に(大学受験を舐めるんじゃない!)と思いませんか??

少なくとも私は思います。

しかしそれが大切なお子様に起こってしまう可能性があるのです。

高校1年生の頃からであれば、無理なく週1や週2ペースの通塾で間に合ったかもしれないのに、ラスト1年で3年分の対策をしようとするならば、これはもう最低でも3倍の授業が必要となりますし、一般論で言えば、ラストの1年は授業料が割高になってしまいます。

したがって、高い授業料を払った上に、たったの1年で3年分の指導を詰め込まれるわけですから、3年間頑張ってきたお友達よりもコストパフォーマンスが悪く、なかなか模試の成績が上がらず、追加で講習を提案されるという悪循環が起こってしまいます。

重ねて申し上げますが、それは塾が悪いわけではありません。

おそらくはどこの塾も、ただただシンプルに『現時点での学力や模試の結果を鑑みて、必要な分だけ講習を提案したら高額になっていた』と言うだけの話です。

当塾では考えられませんが、月々のお月謝が10万円を超えてしまうという例も珍しくありません。

しかも、無理矢理詰め込まれたからなかなか成果が得られず、気づけば入試本番、第一志望は夢のまた夢となることも充分にありえる話なのです。

だから今です。

『もっと早く勉強しておけばよかった。』はよく聞く話ですが、『あんなに早く勉強する必要はなかった。』なんて聞いたいことがないと思います。

特に私が個人的に心配しているのは、西尾高校や西尾東高校などの、いわゆる進学校と呼ばれている高校です。

『西尾高校に合格したけど、1年生の時点でついていけなくなった。』などという話をよく耳にするのではないかと思います。

そうなると、これらの進学校は授業のスピードがとても速く置いていかれる一方で、私立高校に比べるとそこまで推薦に手厚いわけでもなく、気が付けばその他の高校に入学したお友達の方が、はるかにいい大学に合格していたなんて話も珍しくありません。

かれこれ10年ほどこの西尾で、多くの中高生に関わらせていただきましたが、西尾高校と西尾東高校の生徒の危機意識の減少は顕著で、それはここ数年の各校の合格実績にも顕著に現れています。

西尾高校や西尾東高校合格は、ゴールでも何でもありません。

本当に大学進学を真剣に志すのであれば、ただの節目であり、通過点に過ぎません。

新高校1年生のみなさん、今すぐに高い危機感を持ってください!

3年間で(学校の授業以外で)4,000時間というのは相当きついですよ!

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