中学生と高校1、2年生(特に中学生)の保護者様に読んでいただきたいです。

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保護者様へ

今回のブログは、塾生か非塾生か関係なく、とにかくすべての中高生の保護者様に読んでいただきたいです。

なお、個人的には教育において、一番大切なのは中学校でも高校でもなく、初等教育や幼児教育だと考えています。

初等教育で、『勉強をコツコツ継続する姿勢』『自分がやりたいことを我慢する力』などを身につけることは本当に大切で、これさえ達成されるならば、正直学習塾など必要ありません。

ただ、それが本当に達成できる例はごくわずかですし、例えばスマホやゲームを制限することなどはご家庭の教育方針に口を挟むことになります。

また、『タブレットを全小学生に配布する!』という自治体もどんどん出てきている中で、『スマホやタブレットに触れない』というのは時代錯誤も甚だしいかなとも思います(個人的には触ってほしくないですが・・・)。

余談にはなりますが、『スマートフォンやゲームを我慢できない』というのは、当塾ではどうしようもありません。

もちろん塾生には伝えます。

スマートフォンを我慢できないことが、どれだけ目標の達成に障害となるかは、何度も何度も繰り返しお伝えしますが、それが本人の心に響くかどうかは、それまでどういう環境で育ってきたか?によるものです。

また、当塾はそれを改善することに力を入れている塾ではありません。

それを本気で何とかしようというのであれば、『スマホ断ち合宿』などに参加して、無人島で数日間過ごした方が絶対にいいです。

というわけで、『初等教育で学習に対する姿勢を身につける!』というのが一番重要なことだとは思っていますが、当塾は飽くまでも『中高生を対象とした学習塾』ですので、本日はそのことについて駄文を連ねさせていただけたらと思った次第です。

というわけで、本日のブログは100%保護者様にあてた文章です。

【受験本番に向けて、難関大に合格する可能性は少しずつ、少しずつ減っていく】

当たり前の話ですが、もし山口が『明日ドラゴンズの入団テストを受けてプロ入りしたい!』と願っても、その夢が叶う可能性は限りなくゼロに近いでしょう。

いや、ゼロですね。

それは年齢的なものもあるでしょうが、当然一番の理由は、『まったく何の準備もしていないから』です。

同じように、『自分はまったく何の勉強もしてこなかったんですが、今年現役で東大に合格したいんです!』という受験生に出会ったなら、おそらく同じようなことを言うと思います。

少なくとも『当塾では無理だから他の塾を探した方がいいよ』というでしょう。

もちろん、例えば高校にも全く通わず、毎日の学習時間を1日も休むことなく16時間担保して、完全マンツーマンの指導を1日3コマ、共通テストの本番まで残り252日受けきったなら、可能性はゼロではないかもしれませんが、それこそ現実的ではありませんし、仮にできたとしても、ゼロが5%になるくらいの話です。

というわけで大雑把ではありますが、飽くまでも『難関大に合格する!』というゴールを設定した場合、必要となる時間と流れは以下のようになるはずです。

手書きで見にくくて申し訳ございません(急ぎでしたので…)

ここではあまねく全ての中学1年生が、難関大に合格する可能性を100%であるとします。

当然ですが、勉強をサボり続けた場合、大学入学共通テストの前日を持って、難関大に合格する可能性はゼロ%になります。

仮に中学時代に勉強をサボり続けたとしても、高校に入学した時点で『勉強を継続して頑張るもの』『高校に合格したことで満足して、勉強をサボるようになるもの』に分かれますので、ここでまた難関大に合格できる可能性は少し上がります。

なお、中学に入学した瞬間から、大学入学共通テスト本番まで残された時間は『2,165日』。

つまり、大学入学共通テスト本番まで、まったく勉強をしないと仮定をすると、『1日に約0.05%合格の可能性が減っていっている』ということになります。

・・・。

と聞くと、(なんだ、大したことないじゃん)と思われそうですが、これを大きく捉えるのか?大したことないと思うのかで明暗ははっきりとわかれます。

この『0.05%』は、一日1日確実に減っていって、しかもリセットされることはないのですから(高校入学の時点で多少回復するとしても)、極端な話、高校3年生まで勉強をサボり続けた場合、難関大に合格する可能性はなんとたったの『14.5%』しかありません。

これはもちろん机上の空論ですし、現実には5年間も勉強をサボり続ける例などありませんが、模試の判定などで『D判定』や『E判定』が出る理由は、ほとんどの場合が『正しい学習をする姿勢が身についておらず、それまでの学習貯金がたまっていない』場合がほとんどです。

それに当塾の卒塾生を見ても、『高校2年生から頑張って超難関大に合格した』例はいくらでもありますし、実のところ本当にこれはただの数字です。

ご参考程度に見ていただいて構いません。

また、とあるサイトから『中学生に必要な学習時間』みたいなものを拝借いたしましたので、ぜひご覧ください。

『家庭教師のアルファ』さんのwebより抜粋いたしました。

すごく誠実な数字だと思います。

『長時間勉強しなくても、難関校に合格できますよ!』というキャッチコピーは、それまで勉強をサボってきた中高生をペテンにかける詐欺同然の言葉です。

もちろん参考にされるかどうかは個人の判断によるものですが、願わくばお父様お母様は、巷に跋扈する甘言蜜語に飛びついてほしくないというのが私個人の願いです。

そして実はこの続きこそが一番お伝えしたいことなのですが、授業準備に入りますので続きはまた後ほどご紹介いたします。

さて、17:30分現在、自習に来ている塾生が14名いるのですが・・・。

何と全員女子です。

男子塾生諸君の奮起を期待します。

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