高校3年生の志望校の記入について(※こちらは保護者様にも読んでいただきたいです。)

さて、つい今月の頭に早速今年度一発目の、本当に大切な模試がありましたが、高校3年生のみなさんはいかがだったでしょうか?

結果ももちろん大切ですが、模試の直しはその100倍大切です。

これまでに難関校第一志望を勝ち取ってきた卒塾生も、模試の直しには10時間20時間かけていました。

模試というのは、みなさんが受けているときの集中力が、ただ授業を受けているときなどとは比べ物にならないくらい高いです。

だからこそ、その高い集中力が持続している間に、『自分が分からなかったところを完璧に把握する』『分からなかったところは100%になるまで修正する』ことが重要です。

一回の模試から得られる情報は本当に多く、これを重視するか?それとも結果だけを見て一喜一憂するか??では約8か月後の受験ではっきりと明暗が分かれます。

・・・。

というより、もう本番まで8か月しかありません。

当塾の塾生には口がすっぱくなるほど声掛けをしていますが、その結果どうするかは塾生次第です。

言われても危機意識が芽生えない、行動に起こせないのであれば、まあ正直に申し上げて、その結果はみなさんが受け止める他ありません。

もしくは、それでもさらに至れり尽くせりで、やる気を引き出してくれるように働きかけをしてくれる塾さんを探すしかないと思われます(正直当塾はそれならそれで構いません。)。

高校3年生の模試は、これからとんでもないペースになっていきます。

模試の直しにじっくり時間をかけられるのは、今しかありません。

しかし客観的に見て、今年の3年生で模試の直しを完璧にやり切っている塾生は3名ほどです。

その3名が第一志望にA判定やB判定が出ているということを鑑みても、やはり模試の直しは本当に大切なのです。

しかしながら、本日申し上げたいことはこのことではありません。

【志望校の記入欄には100%合格するであろう志望校も記入すること!】

まずはこちらをご覧ください。

つい2ヵ月前、偏差値は常に40前後という成績から、最後の最後に第一志望『愛知大学経営学部』を勝ち取った卒塾生の模試の結果です(※合格体験談も書いてくれておりますので、興味がございましたらぜひご一読ください)。

ただし、ここで見た頂きたいのは、『偏差値40!入塾から1年で第一志望の愛知大学経営学部(偏差値55~58)に逆転合格!』という大逆転劇ではありません(もちろんそれも見てほしいのですが…)。

今回は、彼女の志望校記入欄を見ていただきたいのです。

もちろん第一志望をきちんと書いています。

高校3年生、9月時点で偏差値が40でしたので、当然判定も厳しいものが出ています(それでも彼女は愛知大学に合格できると確信していましたが)。

次に中堅どころというか、(まあ第一志望ではないけど、ここなら行ってもいいかな)とご本人が思える大学です。

中堅とはいいましたが、当然偏差値は40くらいですので、ここでも厳しい判定が出ています。

そして最後、いわゆる滑り止めですね。

(正直行きたくはないけれども・・・、でも今の自分の実力を知るためには書いておかないといけないかな・・・。)という大学です(※大学名は個人の主観によるものですので、客観的な大学の優劣に言及するものではないことをご了承ください)。

次は別の模試です。

まず第一志望ゾーンから。

こちらは最後に受けた模試ですね。

最後に受けた模試にも関わらず、また、ニガテな英語を克服するために山口の授業を受けていただいたのに、英語の偏差値は40を切っていました(それでも私は彼女が愛知大学に合格することを確信していましたが。それは完全1対1で、『第一志望の愛知大学に合格するための対策を取っていた』『また、彼女がそれを頑なに信じて、最後まで頑張ってくれたから』です。話を戻します)。

そしてこちらが滑り止めゾーンです。

さて、さきほども申し上げましたが、今回お伝えしたいのは、『入塾から1年!偏差値40から一発大逆転で第一志望の愛知大学合格!』ではありません。

そもそもそれは当塾の売りではありませんので…(この合格はひたむきな彼女が自分の力でつかみ取ったものです)。

今回一番伝えたかったのは、志望校の欄には、

①『第一志望(絶対に行きたい大学。D判定やE判定が出ている)』

②『第二志望(そこまで行きたいわけではないけど、ここなら我慢できるかなという大学。B判定やC判定が出せる)』

③『滑り止め(正直なところ行きたくはない。仮にここしか合格できなかったら浪人も考える。余裕でA判定が出せる)』

当然ほとんどの受験生は①は書きます。

ただ、③はおろか、②すら書かない受験生がいるのですが君、・・・失敗しますよ?

もちろん毎回毎回偏差値70以上を取って、『第一志望にA判定かB判定しか出ていません!』という受験生もいます。

当塾にもそういう受験生はいますし、もちろんそんな君は滑り止めのことを考える必要はありません。

ただ、現状第一志望にD判定やE判定しか出ていないのであれば、模試の志望校記入欄には上記の①~③をすべて書く必要があります。

厳しい言い方をすれば、『E判定しか出ていないのに滑り止めを書かないということは、現実が見えていない』ということになります。

今回紹介した卒塾生も、入塾当初は『愛知大学やそれに近い大学』しか志望校記入欄に書いていませんでした。

山口は『絶対に愛知大学に合格するんだけど、それでも行きたくない大学のことも考えて、志望校記入欄に書くように。』と伝えたところ、彼女は素直に応じてくれました。

では、『第一志望に絶対に合格するけど、行きたくない大学のことも考える』とは一体どういうことなのでしょうか??

(なんかそれって矛盾してるじゃん)と思った受験生もいるのではないでしょうか??

(続く)