『SVOCってなんすか?』という質問をいただきました。

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教室長ブログ

今中学3年生のギターキッズから『SVOCってなんすか?』という質問をいただきましたが、すっごくいい質問ですね!

と同時に、高校に入学してから英語が得意になるか?不得意になるかを左右する、めちゃくちゃ重要な単元なので、ただ何となく、80%くらいで理解するのではなく、『完全100%で理解してほしい!』です。

・・・と、ここでSVOCについて語りたいところなんですが、ふと思ったのですが『多分誰も読んでいないな?』と思いましたので割愛いたします。

いや、自分で過去のものを振り返っても、(文章で伝えるのはこんなに大変なんだ…。)と反省するばかりです。

そりゃあ世の中から参考書が無くならないわけですね。

文章で何かを伝えようとすること、そしてそこから理解をすることは本当に大変なことだと思います。

ですので、気になった塾生は”絶対に質問に来てほしい!”です。

特に高校生、正直なところ『本当にSVOCを100%理解しているかどうか怪しい』塾生もチラホラいます。

とりあえず『S V O C』は『Sが させる 人や物を その状態に』『O=Cの状態にさせる』と叩き込んでください。

いくつか例文を紹介いたしますね。

①The news made me happy.

ド定番のやつですね。

100%公立高校入試問題で出ます(語形変化、もしくは整序問題で)

②My mother made me study hard.

これも定番のやつ、これくらいは全然感覚でいけると思います。

母が させた 私に 勉強を

③I was made to study by my mother.

これは②の文章と意味は同じですが、受け身になっています。

使役の文章が受け身になるのはこの”make”のみ(※使役でければ受け身になることはあります)。

しかもなぜかCが動詞の場合は”100% toがつく”と覚えてください。

ここからは高校生の初級のSVOCです。

今山口がパパっと適当に思いついたレベルの簡単な文章ですので、できれば覚えてほしいですね。

④My mother have allowed me to use my i-phone.

ふわっと『母 許してくれている 私が 携帯を使うことを』くらいの感じ。

O(私)=C(携帯を使う状態に)

ちなみに過去形ではなく完了形にしているのは理由があります。

過去形ですと『許してくれた(だけど今はダメ!)』

現在完了形なら『(高校入学時から)現在に至るまでOKしてくれている』ということになります。

例えば、”I decided to get married to her.”なんていうと、『彼女と結婚することを決意した(けど今はもうしていない)』ということになりますので、

“I have decided to get married to her.”が正しいですね。

他にも

⑤What you said discouraged me from studying.

『君の言葉 やる気をなくさせた 私を 勉強の状態から』

意外にもこれもSVOCです(最も、SVOCと思わない方が理解しやすいと思いますが)。

⑥The prosecutor caught the politician bribing.

この文章も『検察官は 発見した その政治家が 不正を働いている状態なのを』

なお、⑥の文章は受け身で使われることの方が多く、

⑥’ The politician was caught bribing by the prosecutor. の方が自然かもしれません。

このとき『be caught ~ing』という風に『動詞の過去分詞と~ingが連続する』ので注意が必要です。

他にも、このSVOCを取る動詞は『have make let』という基本の3つと、『get 人 to 型』がありまして、get型は無限にありますので、発見した瞬間に覚えなければなりません。

さて、ここまでは基本のお話。

実際にこのSVOCが大学入試レベルになるとこうなります。

“By causing animals in the wild to stay away from such objects as feces, disgust helps them to avoid being poisoned or infected.” (横浜市立大学より抜粋)

詳細は書きませんが、この”cause”を『引き起こすこと』と書いたり、思ったりした時点で得点は30%未満まで下がります。

これについてはお手持ちの単語帳で”cause ~ to do”を調べてください(※絶対にすべての単語帳に載っています)。

これもSVOCの使役です。

またこちらも入試レベルのSVOCの文章。

“So , though there is inevetably selection in the writing of even the most private of diaries , the selection is of a different kind from that employed when the diary is to be published , or when it is thought of as designed perhaps for one other, an extended conversation or letter.”(京都大学より抜粋)

え!

どこに使役動詞があるん!?と思った高校生もいるかもしれませんが、確かにこの中には使役動詞はありません。

しかしSVOCは存在します。

でですね、大切なのはここから。

今回このギターキッズの塾生が質問してくれた『SVOCってなんすか?』の延長が、この入試レベルの問題ということなんです。

そりゃあね、”The news made me happy.”なんて、SVOCを知らなくても、まあ何となく分かります。

でもそれをおろそかにしてしまうと、高校に入ってからの高等英語についていけなくなるのです。

ただ例外的に、『SVOOやSVOCなんて意識しなくても、文章理解できるし文章も作れる』という麒麟児はやらなくていいです。

そういう英語というか、言語にめちゃくちゃ強い中高生、いますたまに。

そんな学習者にまで、『いや、5文型は大切だから…』なんて話はしません。

ただ、山口のように『純日本人!』『留学経験無し!』『中学校の頃は何となく英語できてたけど、高校に入ってからわけわからんくなった』諸君はやるべきです。

だからどんどん質問に来てください!

【なぜ英語は動詞の直後に人が来ることが多いのか?(※ここからさきは根拠ゼロの実体験に基づく話ですので、自己責任でお読みください!】

SVOOやSVOCについてはとにかく語順が重要なのですが、そもそもなぜ動詞の直後に人が来ることが多いのでしょうか?

その昔、とある外語学院で勤務していたころ、授業で散らかっていた机を片づけてもらうよう、ネイティブスピーカーの先生にお願いしたことがあります。

“Please put somethings away on your desk?”

するとこのように返ってきたのです。

“Who?”

そう、日本人ならば『それ片づけといて~』といえば、誰だか分からなくても(言われた自分に片づけてほしいんだな)と分かります。

ただ、アメリカ人は個人の主張を非常に重んじる人種。

誰が?何をした??を大切にする文化なんですね。

だから自分も丁寧に”I was wondering if you could put somethings away on your desk?”と主語を入れて聞くべきでした。

もちろん、ツレくらいの関係性だったら彼も『誰が?』とは聞かなかったのだと思います。

でも自分たちの関係は、ただの仕事上の関係だったので、こんなやり取りが生じてしまいました(※ちなみに今ではたまにfacebookで連絡を取ったりするような仲にはなりましたが。)

そんなわけで(あぁ、英語という言語は”誰?”を大切にしているから動詞の直後に『人』が来ることが多いんだろうなあ…)と思ったのですが、すみません、本当にそういう根拠からなのかどうかは分かりません(笑)。

もちろん”impose”のような例外もありますしね。

だから学校の先生に聞いたり、ツレなんかに言っちゃったりすると(・・・それ、本当?)と思われるかもしれませんし、否定されるかもしれませんので悪しからず。

でもそういうふうに自分なりに色々考えて身につけた知識は絶対になくなりません。

いいじゃないか!考えるだけなら。

そういうやつもいる!

英語が不得意な学習者こそ、色々考えながら学んでほしいな~なんて思います。

それではまた明日。

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