選択肢のお話(※昨日に続き、ただの雑談です!この記事を読むのに9分ほどかかります)
古くから山口のブログをご愛読いただいている方ならご存じの通り、山口は毎日8km以上のジョギングを継続しております。
正直辞めたいんですけどね…(苦笑)。
でも、この塾が続く限りは、何があっても一日も休まず継続していこうと思っています。
毎日毎日ジョギングしながらいろんな塾さんをチェックしています。
例えば、山口は1対2や1対3の塾を目の敵にしてはいるのですが、それでも京進さんや明光義塾さん、新しくできた武田塾さん(画期的な『授業をやらない塾!』ですね。個人的にはとっても好きです)などは、きちんと西尾の教室の合格実績を発表されていて、素晴らしいな~と思います(偉そうにすみません!本当にすみません!)
もう長いこと西尾市に住んでますので、片っ端から塾の外観や、WEBなどをチェックしておりますが、(それは西尾の教室の合格実績ではないよね?)というものもあれば、もう6年間まったく合格実績を更新していない塾もあります。
公表していないならまだしも、6年前のものをそのまま放置…いや、これ以上は言わないでおきます。
あの…、その合格実績…、○○が勤務していたときのものなので、さすがにそろそろ更新した方がいいで・・・(自主規制)。
【知っていて選ばないのか?何も知らずに選ばないのか??】
昨日の話の延長になるのですが、もう少し中学受験というもののお話をしてみようと思います。
愛知は全国的に見ても珍しい、公立高校でありながら東大合格者を二桁出す高校がいくつも存在する、実はものすごいエリアです。


もう本当に信じられないです。
すごいの一言ですね。
しかしそんなすごい旭ヶ丘や明和、岡崎、刈谷、一宮でも、やはり全国の名だたる私立中高一貫校には、どう逆立ちしても勝てません。


では、これだけの実績を持つ難関中高一貫私立というのはどんな世界なのでしょうか?
【遅くとも小学校4年生、早ければ幼稚園の頃から大学受験を意識した戦いが始まっている】
信じられない話ですが、もう物心ついたころには、彼らは大学受験を意識した、大学受験ばりの競争社会で子ども時代を過ごしていきます。
当然彼らはそんな世界があることを知らないので、中学受験は100%ご両親主導です。
子どもの意志だけで中学受験を目指すことはまず稀です。
そして今回は大きく割愛いたしますが、中学受験の学費はとんでもないです。
小学生にして、年間平均150万円(つまりお月謝にすると12.5万円)、御三家に強い合格実績を持っているような超有名塾ともなると、年間平均200万円(お月謝16.6万円)かかるとも言われています。
そしてどうにかこうにか、名門の一角、開成中学に合格したとします。
するとまず、入学金32万円、管理費12万円、加えて任意で寄付金10万円か20万円の請求がかかります(※任意とは言っていますが、まず払わないご家庭はいません)。
そして月々のお月謝が56,350円、年間にすると676,200。
ここに加えて、開成中の生徒はほとんどが学習塾に通っていますので、中学受験のほどではないにせよ、おそらく月額50,000くらいのお月謝を塾に払っています。
そうするとざっくりとした数字で年間60万円、学校の学費も合わせると年間1,276,000(プラス入学金、管理費、寄付金)、中高の6年間通い続けるとなんとおそろしい、『合計7,65万5千円』もの学費がかかることになります!
ここに中学受験の時の教育費も加えるならば、大学に入るまでに学費だけで合計一千万円以上かかるということになります。
う~ん…久しぶりに中学受験のお話をしたら、自分でも目が回りそうです(もう数字見てるだけで頭が痛い…)。
ただしよく言われているように、中学受験=『お子様への投資』なのです。
【もちろん投資に対しての見返りはあります】
当然ですが見返りはあります。
まず単純に、高卒か大卒かというだけで生涯年収には4,000万円の差が出ると言われています。
これは平均値を取っていますので、難関大だけが対象というわけではありません。

このあたりはネットで調べられた方が、信憑性の高いデータが得られると思います。
さらにここからが恐ろしいのですが、なんと東大生の平均生涯年収は『4億6千万円』、大卒平均年収の2倍強まで跳ね上がります。
お金の話をして下世話になってしまいますが、教育費で一千万円かかったとしても、余裕で回収できてしまいます。
次に生涯年収が高いのが慶應、早稲田と続いていくわけですが、やはり学歴はどうしても年収に直結してしまいます。
…という話をすると、『いやいや、東大生でも年収が低い人はいるよ!』という例を出される方もいるかもしれませんが、この話は飽くまでも『平均値』の話になりますので、その点はご容赦いただけたらと存じます。
もちろん中には、大学どころか高校にすらいっていないのに、あの天下のトヨタの副社長まで昇りつめた人物もいたりしますが、それこそ『東大に入るよりもはるかに難しいこと』です。
トヨタグループ全社員数36万4,000人の内、おそらく中卒で執行役員まで出世したのはおそらくこの方一人、確率にすると『0.00027%』です。
東大生は毎年3,000人以上合格するわけですから比べるまでもありません。
【もちろん、すべて地元の公立高校に通って難関大に合格する受験生もいます】
山口は私立の学校はおろか、いわゆる学習塾も存在しないような小さな島で青春時代を過ごしたので、当然そんなものすごい世界があることは知りませんでした。
おそらくは父や母も知らなかったでしょうし、今も知らないのだと思います。

山口の友人針本君などは、まったく同じような環境で育って、現役で東大に合格しているので、コスパでいうとそちらの方が絶対にいいですよね(笑)。
そして少年山口は、(東大はきっと針本君みたいな人がいくところなんだ)と頑なに信じていました。
何せ塾にも通うことなく、離島の公立の中学校に通いながら、中学2年生の頃には大学受験の勉強をしていたのですから。
それに今もし仮に少年時代に戻れたとしても、やれ中学受験だの、東大受験だのは考えないと思います。
同じように海で遊んで、同じように野球を頑張ったりして、同じようにMARCHか関関同立を目指していたと思います。
でも、それを知っていて選ぶのか、知らずに高校3年生になるのかでは大きな違いがあります。
ものすごい大きなチャンスが実は存在していて、ほとんどの場合はそのことを知らずに中学生、高校生になってしまい、何となく公立の高校に通って、何となく公立の先生が言う「うちの授業だけ受けていれば、必ず結果はでます!」を真に受けて、気づいたら高校3年生になっていて、気づいたら難関大学どころか、中堅どころの大学も厳しいという状況になってしまったりします。
別にいいんです、中堅どころの大学でも。
それでも平均生涯年収は4,000万円も高いのですから。
もしかしたら中学受験や難関私立にかかる学費を知って、(そんなにお金や労力をかける必要なんてないだろう!)と思われるかもしれませんが、そのかかったお金や労力に見合う対価は得られる可能性があるのだということは知った上で、別の選択肢を考えてみてほしいと思います。
いや、そんなこと言ってますが、しつこいようですが私自身、もし小学校の頃に今戻ったとして、父や母に中学受験の話をされても、少年山口は確実に断ります。
今充分に満足しておりますので。
でもこれから中学生、高校生、大学生、社会人になるみなさんには、実はいろんな選択肢があって、その選択がみなさんの人生をいかようにも変える可能性があるということを知ってほしいと切に願います。
そして冒頭申し上げましたが、中学受験はもちろんのこと、高校や大学のことをお子様が自主的に知る機会はありません。
過干渉で大人の都合を押し付けることはよくありませんが、将来にたくさんの選択肢があって、それを考える機会を与えてあげることは、お父様お母様の大切なお仕事だと考えています。
それでは、今日の話は本当にただの雑談でした!