『英単語を暗記しない』というのはただ単にやる気がないだけ

カテゴリー :

雑談

このブログを書くかどうかで本当に悩んだのですが、心を鬼にして書かせていただきます。

はっきりと申し上げますが、『英単語を覚えない受験生は、受験で失敗します。』

ここで重要なのは、『覚えられない』ではなく『覚えない』ということです。

本当にどんなに努力しても英単語が覚えられないというのであれば、少なくとも大学受験は諦めた方がいいです。

例えばの話、『象形文字』という言葉はおそらく中学生以上ならほとんどが知っているでしょう。

これが英語になると”hieroglyphic”なんて英単語になってしまうわけですが、『象形文字』という日本語を日本に住む中学生が知っているように、英語圏の中学生は全員”hieroglyphic”を知っています。

つまり、中学生でも覚えられるんです。

余談ですが数年前、海外に一度も行くことなく英検準1級を取った小学5年生がいましたが、彼は当然この単語を知っていました。

もう一つ例を。

『魚のひれを切り落とす』と聞いて、ほとんどの人がその場面を想像できると思います。

これが英単語だと”fin”、なんとこの3文字だけで『魚のひれを切り落とす』という意味になるのです。

覚えるか覚えないかはさておき、英語の方が圧倒的に簡単です。

これにいたっては、英語圏だと小学生でも知っている動詞です。

【要は本気で覚えようとしていないだけ】

とはいえ、日本語をベースにしながら異言語を学ぶわけですから、もちろん楽だとは言いません。

言いませんが、これだけは断言します。

『本気でやれば英単語は誰でも覚えられるし、英語の偏差値も必ず覚えられる』ということです。

何度も何度もご登場いただいて申し訳ないのですが、こちらの一色高校を卒業した塾生は、岡高生よりも刈高生よりも、単語とイディオムを覚えていました。

文系3教科の偏差値が66なのですから、西高だとおそらく上位60番以内くらいでしょうか?

ちなみに彼がどれくらい覚えていたのかというと、東大生御用達の英単語帳『鉄壁』と、VINTAGEの語法とイディオムの欄を隅から隅まで、派生語すらも漏らすことなく、すべて完璧に覚えていました。

ここで話が本題に戻ります。

昨日の授業で、とある塾生の男の子が、英単語の宿題の達成率が10%でしたので、心を鬼にして厳しく伝えました。

『こんなんじゃ志望校の合格は厳しいよ。』と。

これは英語だけの問題ではなく、地歴や理科基礎は言わずもがな、大学受験というものは数学なども含めて、『8割暗記』です。

国公立二次などの記述や現代文などが残りの2割を占めていて、もうとにかくひたすら暗記暗記、だから『大学受験は時間との戦い』と常々申し上げております。

『詰込み教育はよくない!』というのが正しいのかどうかはさておき、とにもかくにも『大学受験はひたすら暗記』です。

その中でも、英単語などと基本的に日本語と英語が書いてあって、それを覚えるだけです。

『東大や京大、阪大や名大の二次の数学を解きなさい』ではないですよ?

もちろん、動詞などは語法などをしっかりと理解する必要がありますが、それも含めて暗記です。

いくつか例を挙げてみます。

例えば”occur”という単語。

おそらく単語帳を調べたなら、『occur 自動詞 ”起こる”という意味。ただし”occur to 人”だと、考えが心に浮かぶという意味になる。 例文 ”Did it ever occur to you that you might be genius?(”自分って天才かもしれない”って思ったことある?』

ここまで覚える必要がありますが、ここに何か頭を使って理解するような内容があるでしょうか?

これはただの暗記です。

理解したり、思考を巡らせて解答するような類のものではありません。

次の例。

これは以前にもちらっとご紹介しましたが、難関大では必須の英単語”involve”です。

“involve”を単語帳で調べてみると、おそらくはほとんどの場合『他動詞 ~を関与させる』と出てくるのではないでしょうか?(違ったらすみません)。

でも普通に考えてみてください。

日常生活で『関与させる』なんて使うでしょうか!?

『いや~うちの母さんがおれの勉強に関与させたがっててさ~。』なんて絶対に言いませんよね?

話は逸れますが、こういう時にこそ『質問に来てほしい』のです。

ちなみにこの”involve”という単語、”interest”(興味を”持たせる”)ととっても性質が似ています。

元々『~させる』という意味を持っているので、『関与させる』を普通に『関与している』という意味にしたければ、受け身にしなければなりません。

『彼はこの事故に関わっている!』と言いたければ、『関与させる』を『関与させられている』という受け身にしなければなりませんので、

“He is involved in this accident!”

という文章になります。

“in”という前置詞を伴うあたりも、”be interested in”とそっくり・・・というか、使い方はまったく同じですね。

もちろん文法的には、”This accident involves him.”としてもOKです(あまり言わないでしょうが…)。

さらに”involve”はもう少し踏み込みます。

他動詞として”SVO”で使われるときは『~を伴う。 ~を必要とする。』という意味になります。

シンプルな例文ですと、

“Learning English words by heart involves kind of pain.”

『英単語の暗記には、ある種の苦痛が伴う(必要となる)。』

どうでしょうか?

確かに中学校の頃の英単語と違い、はるかに面倒くさいと思われますが、面倒くさくなっただけで『暗記は暗記』です。

問題なのは、『たかだか英単語の暗記を頑張れない者に、大学受験の勉強が頑張れるわけがない』と言いたいのです。

何度も言いますが、もちろん『英単語の暗記が楽』とは言いません。

もちろんしんどいです。

去年の卒塾生でも泣きながら必死になって、英単語とイディオムに取り組んでいた東高生の女の子がいました(もちろん第一志望に合格しました)。

何度も何度も申し上げますが、英単語を覚えないというのは、もうシンプルに『やる気がない』だけなんです。

もうそれは勉強以前の問題で、正直本当にお月謝がもったいないので、『ぼくは(わたしは)やる気がないから塾を辞めたいです』とお父さんお母さんに伝えた方が誠実です。

これがもし、毎日毎日自習にも来て、積極的に質問にも来てくれて、ノートがいっぱいになるまで練習した痕跡があって、お父さんお母さんからも『家ではお風呂に入っているときも、寝る直前も単語を覚えているんです。』なんて報告を聞いていたら、山口だってこんなに鼻息の荒いブログは書いていません。

『大丈夫!こんなに頑張ってるんだからきっと覚えられるよ!一緒に頑張ろう!』って言ってます。

でもまあ長いことこのお仕事をやらせてもらっているので、やる気があるのかないのか?ただのパフォーマンスなのかは見てりゃ分かります。

残念ながら山口はこんなにイケメンではありませんが…。

塾としてはあるまじき発言かもしれませんが、『やる気がなければやめてもらって構いません』ということです。

私たちは『本気で夢を叶えたい中高生と、同じように一緒に頑張りたい』のであって、やる気も何もない中高生に寄り添うつもりはありません。

お父様お母様が一生懸命稼いだお金を、そんなことに使ってほしくないのです。

それくらいならそのお金で旅行に出かけたり、おいしいものを食べてもらった方がはるかに有意義というものです。

でも違うでしょ??

ただでさえこんな厳しくて、面倒くさい塾を選んだのだから、きっとみんなやる気はあるはず。

だから本気を出してください。

特に高校3年生諸君、君たちは去年のメンバーと比べるとはるかに学習する姿勢が足りていません。

地頭だとか能力の問題じゃないですよ?

そんなものは微々たるものですし大した問題じゃありません。

自習にも来なければ質問にも来ない、テスト直しも中途半端、全然甘いです。

・・・なんてことを言ってしまうと、本当に退塾者が続出しそうなので本日はこの辺で!

Monthly Archives

月別記事