英単語がどうしても覚えられないという高校生のみなさんへ。『急がば回れ』

今までも、そしてこれからも毎年聞くことになるのでしょうが、『英単語が覚えられない』というのは、受験を志すすべての高校生の悩みなのでしょう。

ただ、これに対するアンサーは、(いやいや、覚えられないって言うほどはやっていないでしょう??)なのですが、そんなことを言ってしまうとみなさん傷ついてしまうので、今日はもう少し掘り下げてお話ししてみようと思います。

【手間をかけた方が実は一番近道だったりします】

これはぜひぜひ保護者様にも共有していただきたいのですが、『英単語が覚えられない』という高校生の学習法は、たいていが『楽をしている』というのが実情です。

おそらく彼らの言い分として、『いや、暇さえあれば単語帳眺めてるよ・・・。』と言いたいところでしょうが、それは文字通り、『眺めているだけ』だから頭に入らないのです。

モンゴル語をひたすら眺めて、暗記できるでしょうか?

もちろんできません。

私たちの脳は『眺めただけで暗記できる』ほど都合よくはできていないのです。

そこで普段は、

・とりあえず書いてみる

・音読する

・寝る前や移動時間にチェックする

などを推奨しているのですが、今日はもう少し掘り下げてみます。

【難しいと感じる単語は、A4一枚に情報を整理する】

これはもう動詞ですね。

名詞や形容詞、副詞なんかは意味がたいてい一つしかありませんし、語法も特に難しくはありません(一部、イディオム化した形容詞などは難しいかもしれませんが)。

ただ、動詞は複数の意味が存在したり、語法も難しいものがあったりするので、これは掘り下げて学ぶ姿勢が必要になります。

これまでにもちょいちょい紹介させていただきましたが、みなさん”involve”という単語を知っていますか??(※高校生の保護者様は、ぜひぜひお子様に聞いてみてください。)

この”involve”山口が持っているターゲットですと1ページ目に載っているのですが、おそらくきちんと理解している高校生はほとんどいないと思われますし、ましてや英作文などで使いこなせる受験生となると、皆無なのではないかと思います。

ちなみにターゲットだとこんな感じで載ってます。

ただし、これだけを眺めて、覚えるのは当然としても、自分で使いこなせるレベルで理解ができるでしょうか?(※単語帳は量を優先させているため、どうしても解説そのものは淡白になってしまう傾向があります。もちろん、それは致し方ないことです。)

ずばり、そういうちょっと理解があやふやな英単語は、自分で時間をかけてノートの片面を使ってまとめてみてください。

こんな感じです。

この時ポイントは、『めちゃくちゃ短くていいので、自分で文章を考える』こと。

もう簡潔に、最小限の『SVOC』を使った文章で大丈夫です。

というより、ここで長い文章を考えると、いやになってしまいますし、逆に覚えられませんので、『短くすること!』が必須です。

※注意!

山口はこの例文で、”He was involved in this accident.”を『SVO』と書いていますが、厳密に言えばこちらは『SVC+M句』が正しい解釈です。

山口個人は『前置詞が伴った自動詞を他動詞として解釈』した方が分かりやすいので、このように自分ルールで『自動詞も他動詞として解釈』しておりますが、もちろん塾生に指導する際は正しい文法を指導しておりますのでご安心ください。

さて話を戻しまして・・・。

こういう話をすると必ず、(いやいや、英単語1個にそんなに時間かけられないよ!)とそうそうに諦める高校生が現れるのですが、今山口がこの”involve”をまとめるのにかかった時間は、『たったの3分42秒』です。

山口はタイピングしているので、多少みなさんよりも早いかもしれませんが、手で書いたところで5分程度でしょう。

そして、何もすべての単語でこれをやってほしいと言っているわけではありません。

『自分がどうしても覚えられない!』という単語だけ頑張ればいいんです。

ここまでやったら理解もできるし、覚えられる気がしませんか??

で、厳しいことを言ってしまうと、おそらく『英単語が覚えられないんです・・・』という高校生に限って、ここまではやらないんです。

そして(そんな時間はない!)と思うかもしれませんが、正確にはあったんです。

あったはずなのに、何となくダラダラと(あ~英単語覚えられないな~…。)と思いながら、ただただ単語帳を眺めていただだけだったのではないでしょうか?

ただ大丈夫!

今からでも間に合います。

今からでも間に合いますので、英単語の暗記の仕方を変えてください。

『ダラダラ眺めるだけ』では覚えられなかったのですから、きっとこの先同じことをやっても『同じように覚えらない』はずです。

そしてA4ノートをフルに使って、『自分だけのニガテな英単語ノート』を作ってください。

そして、塾生のみなさんは、どうしても分からない単語があれば、ガンガン質問に来てください!

厳しいことを言いますが、とにかく今年の3年生は質問が少なすぎます!

もうおかげさまで、山口の体重がどんどん増えています!

やばいです本当に!

去年はもう質問質問質問ラッシュで、気が付いたら体重が7~8キロ減っていたのですが、もう今完全にリバウンドしてます!

このままだと、もし今年の夏休みに卒塾生が教室に顔を出しに来てくれたら…、『あれ、新しい教室長の方ですか?山口さんに挨拶に来たんですけど・・・。』『あ・・・ぼくが山口なんだけど・・・。』なんてことになりかねませんので・・・。

山口のダイエットを成功させるためにも、お願いですからもっと質問に来てくださいね! 

【最後に】

あらためて念を押させていただきますが、英語の成績、とりわけ『英単語やイディオムをどれだけ覚えられるか?』は文理問わず受験の結果に直結します。

ターゲットやシステム英単語、LEAP系の基礎レベルの単語帳は、100%覚えきってはじめて、偏差値55以上の大学に挑戦できるものと思っていただいて差し支えありません。

もちろん、『英語ができなくても、数学物理化学ほどんど満点なんで、英語はできなくてもいいっす!』という受験生や、黒野先生のように『センター700点いきませんでしたけど、二次で取る自信があったんで!』なんて受験生も過去にはいました。

いましたが・・・レア中のレアです。

みなさんが英語でおとしても、他で9割強取る自信がある!というのなら、英語にそこまで力を入れる必要はありませんが、ほとんどの大学受験において、英語は配点の割合が高いですし、理系でも二次試験英語必須の大学がほとんどです。

英語という教科は、一番手間がかかる教科ではありますが、数学・物理・化学に比べたら『はるかに簡単な教科』です。

時間と労力がかかるというだけです。

高等数学のように、公式を暗記して証明までできるようにして、その上で閃きが求められる、などという教科ではありません。

見たもの聞いたもの、をそのまま理解できて表現できるかという教科です。

誰でもできます。

何度も申し上げますが、『中学校の英語のテスト、0点を取っていた』山口ですらそれなりにできるようになりましたので、みなさんが本気を出せば絶対に満点が取れる教科です。

というわけで、みなさんの本気をお待ちしております!