志望校のランクを上げられるかどうかは、いつ受験勉強をスタートしたかで決まる

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雑談

これだけ毎日ブログを書いていると、まあ大体書いている内容は似通ったものになってしまいますし、ご拝読いただいている中高生や保護者様は、(あ、これ前にも言ってた内容と同じだな)と思われたら、その先はお読みになる必要はないかと存じます。

今日もそういった『これまでにお話した内容』とほぼ同じです。

先日、某高校の『〇高だより』みたいなものを保護者様に見せていただきました。

その高校では、2年生が希望する志望校の統計のようなものを取っているのですが、何と200人を超える生徒が名古屋大学を第一志望にしているとのことでした。

しかしながら、その高校の名古屋大学の合格実績は、毎年大体20名から30名ほど。

現役に絞り込むともう少し少なくなるかと思われます。

ちなみに刈谷高校が大体60名前後で、岡崎高校でも80名ほどです(※ただし岡高の場合は、東大と京大も合わせて40名ほどの合格者を出しております)。

この数字はここ10年、少なくとも山口が西尾に来てからはほとんど変わることはありませんので、おそらく今年も来年も、5年後も10年後も似たような数字だと思われます。

ということは、この高校では毎年『高校2年生の時点では、学年の半分以上が名古屋大学を志望しているけれども、実際に入試が終わった時点では、学年の10分の1も名古屋大学には合格していない。』ということになります。

厳しいことを言えば、おそらくは高校3年生に上がっていくつかの模試を受けた、今まさにこの時期、さらに言えば夏休みが終わった頃に現実が見え出して、志望校のランクを下げているというのが現実です。

つまり、『高校1年生や2年生の段階では、まったく現実が見えていない』とも言えます。

この高校の名古屋大学の合格実績が20名から30名ということは、文系だろうが理系だろうが、上位の10%に入るくらいの成績を維持して、初めて名古屋大学への挑戦権が得られるというところですが、おそらくは『この高校に入学した!』という満足感からか、高校3年生に上がる直前くらいまでは、(多少成績が悪くても何とかなるだろう)と高を括っているのだと思われます。

そしてこの上位10%、おそらく岡高落ちが占めています。

岡崎高校に落ちて、捲土重来を期す高校生と、本当にギリギリで合格した高校1年生では、スタートのモチベーションで大きな差があります。

大学受験は時間との戦いです。

高校に入学した瞬間から、大学入学共通テスト本番までの残された時間が『たったの1,000日』。

3年ないんです。

この1,000日間で名古屋大学に合格しようとするならば、最低でも『4,000時間以上の学習』が必要となります。

つまり、まるめてならしてしまうならば、『毎日4時間以上の勉強を積み上げて、やっと名古屋大学に挑戦できる』ということになります。

当然、部活をやりながらこれを継続することは難しいので、自分に厳しく、平日で学習時間が足りなかったら、休日にそれを補填するくらいの学習姿勢が必要になります。

つまりは、この高校の上位10%だけがこれをできているから名古屋大学に合格できるのであって、今何となく『第一志望は名古屋大学!』と言っている9割強は、第一志望を変えざるを得なくなるということです。

ここで『3年間弱で4,000時間以上』と言いましたが、これは飽くまでも〇進ハイスクールさんがそう言っているだけであって、要領が悪かったり、中学時代の土台が脆弱であれば、もっともっと時間はかかると思っていただいた方がいいです。

つまり、第一志望に合格するかどうかの戦いは、高校に入学した瞬間にスタートしているのであって、高校2年の冬だとか、高校3年生になってから本気になっても、もうサボった1年や2年を、たったの数か月で取り戻せるはずがないんです。

だから今高校1年生、2年生のみなさん、今本気になってください。

正直、志望校をいくらでも下げてもいいです、というなら別に頑張る必要なんてありません。

今はひと昔と違って、正直『受験すれば合格できる大学』はいくらでもあります。

ただ、『受験すれば誰でも合格できる大学』に果たしてどれほどの価値があるのでしょうか?

もちろん、いわゆるみなさんが『Fラン』と呼んでいる大学にも、素晴らしい取り組みをしている大学はたくさんあります。

ただ、『学びたいことがあってその大学を選んだ』のか、『とりあえず、どこでもいいからその大学を選んだ』のかでは、天と地ほどの差があります。

人事もそれくらいは見抜くでしょうし、そんな志の学生が5年後10年後に何かを切り拓いていくことは、かなり難しいと思います。

不幸にも、みなさんの10年後や20年後はあまり明るくはありません。

少子高齢化という言葉は聞いたことがあると思いますが、これからどんどん若い層の人口は減っていくので、みなさんの負担する税金はどんどん上がるでしょうし、その税金で高齢者を助けていかなければなりません。

理不尽に感じるかもしれませんが、みなさんは10年後20年後、とんでもない格差社会を生き抜いていく必要があるのです。

きれいごとは抜きにして、お金を稼げなければ、みなさんが幸せな家庭を築くことは難しいのです。

今はお父さんお母さんが守ってくれているのです。

ひとりで社会に出て、そして人生の最高のパートナーや仲間を見つけて、人生の荒波を乗り切っていかなければなりませんし、そのために学歴は大きな武器になるでしょう。

・・・、なんて言いましたが、それでも『いや、ぼくはスマホで動画を観まくりたいんだ!』『わたしはSNSの方が大切なんだ!』というのであれば、止めはしません。

それはみなさんが選択した道ですので・・・。

ただ厳しい話、当塾ではお断りですので、他塾でゆる~く、自分の好きなことを優先して、ほどほどに頑張ってくれたらいいと思います。

私たちは夢に向かって、本当に一生懸命頑張る中高生のみなさんと一緒に頑張りたいですし、そんなみなさんが合格した瞬間こそが、何にも代え難い至福の時なんです。

だから、夢に向かって頑張るみなさんの応援をさせてください。

そのために、私たちも全力でみなさんをサポートしますので。

最後に重ねてとなりますが、ただ何となくで『第一志望名古屋大学!』なんて言ってても、残念ながら9割強はどこかで諦めることになります。

それを諦めることになるのか?もしくは目標を達成する10%に入るのかは、今まさにこの瞬間、高校1年生2年生の今、どれだけの危機感を持って行動に移せるかにかかっています。

がっつりサボって『高校3年生から本気になって名古屋大学合格!』なんてありえません。

仮にあったとしても、それが自分の身に起こるなどと、ムシのいいことを考えてはいけません。

名古屋大学ですよ?

今すぐ精文館書店に行って、赤本や青本で二次試験の内容を確認してください。

これが1年で何とかなるなどという甘い考えは、すぐに消し飛ぶと思います。

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