学年ビリだったころのお話し

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教室長ブログ

たまに『一日にどれくらい勉強すればいいですか?』という質問を頂戴しますが、その都度テンプレのように、『中学1,2年、高校1,2年は平日2~3時間、土日はその倍、』『中学3年生は平日3時間、土日は6~8時間』『高校3年生は平日4時間、土日は文系10時間、理系は12時間以上』みたいなことを答えるのですが…。

先に申し上げた通り、これは飽くまでも『テンプレ』です。

小学生の頃から中学受験バリバリで最短距離を全力で突っ走ってきた受験生と、中学校を伸び伸びと過ごし、何の危機感も持たずに高校2年生3年生になってしまった受験生の学習時間が、同じでいいわけがありません。

したがって山口、心の中では(そんな一般論は気にしなくていいので、なりふり構わず勉強した方がいいよ。)と思っています。

それこそ、中学2年生の頃学年ビリを2回取って、英語と数学で0点を取っていた山口と、小学生の頃から東大を目指して勉強していた針本君の学習時間が同じでいいわけがない。

よく『学習は量より質』なんて言いますけど、学年ビリの学力だった山口に、学習の質もへったくれもありません。

そもそも『be動詞と一般動詞の区別がつかない』『動詞に時制があることも知らない』『それどころか、1月から12月までを英語で言えない(そして書けない)』この状態で何の質を求めるのでしょうか?

もちろん、当塾のように『完全1対1のマンツーマン指導』で、学習の質を高めることは可能ですが、どれだけ質を高めようが、本人が復習しなければ何の役にも立ちません。

これは断言しますが、学習の習慣がつかないようであれば、当塾に通っても期待できるような成果は得られない…、というよりも、どこの塾に行っても結果は変わらないどころか下がると思います。

当たり前の話ですが、志望校に厳しい判定が出ている中高生こそ、誰よりも勉強してください。

【保護者様に共有していただきたいこと】

よく、『学習習慣がなかなかつかなくて…。』というご相談を受けますが、これは厳しいことを言えば、結構な確率で保護者様のお声がけのやり方に原因がある場合があります。

これも学年ビリだった山口を例に説明します。

『なんでこんな問題が解けないんだ!』『この結果だとどこにも合格しないぞ!』『おまえみたいなバカがいるとみんなにバカがうつるから、学校には来なくてもいいぞ(※中2の時のM田先生という数学の担任の言葉です。多分一生忘れないでしょうね)』

これでやる気が出たら超人だと思いませんか??(笑)

テストの結果を見てげんなりされるお気持ちは分かりますが、それを自分の感情そのままにお子さんにぶつけても、絶対に改善されることなどありえません。

まったく何の効果もないどころか、完全にマイナスの行為です。

いや、もう本当に今でも腹立たしいのですが、中学2年生の頃の山口は(そんなん言うんなら、自分たちは中学校の頃、当然100点取りまくってて東大とかに合格してたんだよね??)と思っていたものでした(※飽くまでも”中学時代の山口”の個人的な見解です)。

『なんでこんな問題が解けないんだ!』、でもお父さんお母さん、みなさんだって中学校の頃はそんなもんだったでしょう??

中学時代、ぶっちぎりで学年トップだったのでしょうか?

ケアレスミスもなく、すべての問題を完璧に理解していたのでしょうか??

いいじゃないですか、ミスしても間違えても。

ただ、そのやってしまったミスを二度としないように、毎日毎日お子さんが勉強に取り組めるようなお声がけをお願いしたいです。

結果だけを咎められてしまったお子さんは、間違いを恐れて勉強そのものに取り組まなくなってしまいます。

もちろん結果は求められるものではありますが、それ以前に、結果を恐れずに取り組む姿勢が一番重要なのです。

だから取り組んだ過程を褒めてください。

結果ではなく、学習する過程や姿勢を認めてもらえたならば、きっとお子さんは間違いを恐れず、勉強を頑張れるようになるでしょうし、それが結果へとつながっていきます。

大丈夫ですよ、だってお父さんとお母さんのお子さんですよ?

ご両親が信じてあげなくて、他に誰が信じるんですか!

逆です。

学校の担任や塾の人間が、『このままだと厳しいですよ。』なんて言っても、最後の最後まで信じてあげてください!

その代わり、やるべきことを怠ってしまったら、そのときは厳しいお声をかけてあげてください。

でもそれも、『なぜできなかったのか?』『次に同じ失敗をしないようにするためにはどうすればよいのか?』をお子さんが考えられるようなお声がけをお願いしたいです。

正直、中学生の頃というのは結果が出なくても学習する姿勢が付けばそれでOKです。

付け焼刃の学習で西尾高校に合格して全然勉強やらなくなって、偏差値が45を切ってしまうくらいなら、たとえ高校受験では結果が出なくても、違う高校で勉強を継続して頑張って、第一志望の大学に合格した方が絶対にいいです。

というわけで、学年ビリを知る山口からのメッセージでした。

いや、もうこの気持ちばかりは、実際に0点を取ったりしないと分からないと思います(苦笑)。

でも、そんな苦しい思いをしている中学生に、ひたすら『いいよいいよ』で寄り添うだけの指導はいたしません。

成績が芳しくない、志望校の判定が厳しい中高生に必要なのは、とにかくまずは『勉強量』。

見たことがないような難問を解けたり、挑戦したりする必要はありませんが、誰でも解けるような問題をミスがなくなるまで反復したり、覚えるのが大変な英単語や公式を暗記する必要はあります。

当塾に来ても、おそらくは今までよりも楽になることはありません。

むしろ勉強量は増えると思います。

でもその覚悟があるのであれば、当塾は絶対に君の夢を叶えてみせます。

それをこれまで卒業していった卒塾生が証明してくれています。

これからもたくさんの夢を叶える塾生を見届けたいですね!

ただしやる気だけは持ってきてください。

勉強に限ったことではありませんが、やる気がなければ何の成果も得られないでしょうし、大切なお金や時間をどぶに捨てるようなものです。

もちろん、みなさんのモチベーションを上げるよう、私たちも全力を尽くしますが、本当のやる気の火種だけは、みなさんの内側からしか生まれてきません。

何も『誰もが解けないような難問をやってくれ』といっているわけではありません。

とってもしんどいけど、『誰もができることに、愚直に取り組んでほしい。』、ただそれだけです。

誰でもできることを最後までやり切る覚悟があれば、君の目標は必ず達成できることをお約束します。

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