またまた偏差値70オーバー!(刈谷高校2年生男子、偏差値15UP!)

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雑談

というわけで、まだ紙ベースでは返って来ていないのですが、こちらの塾生のお父様お母様に、WEBからプリントアウトしていただいたものを使用させていただいています。

もちろんご本人の承諾をいただいております。

総合偏差値73!

いや、もう自分で言うな!って感じではありますが、予定通りです。

弊ブログにも何度もご登場いただいている塾生なのですが、大手学習塾から当塾へ転塾を決めていただいたのが、彼が中学1年生の頃の冬、相も変わらず無責任に、『刈谷高校には必ず合格します!』とお約束した山口なのでした。

遊びたい盛りの中学生の男の子でしたし、部活もバリバリの体育会系でしたので、多少成績の波はありましたが、無事に刈谷高校に合格、そして刈谷高校に入学する直前の3月末、再び『刈谷高校ではビリの方になるかもしれませんが、必ず1年で偏差値は70まで上がります。』と勝手な約束をさせていただいたのでした。

(※もちろんこの結果は、彼の不断の努力の賜物であり、長く当塾の指導方針にご理解とご協力いただいた結果であります。当塾はサポートさせていただいただけです。)

【本当にビリの方でスタートしてしまった刈谷高校1年生の春】

とはいえ、もしかしたら学年の真ん中の方には行くのではないか??・・・などという淡い期待があったのですが、そこは刈谷高校、まったく甘くはなかったです。

本当に学年のビリに近い成績を取ってしまい、これまで常に学年の上位にいた彼にとっては、手痛い洗礼となりました。

それもそのはず。

岡崎、刈谷、旭丘、明和、一宮、瑞陵などなど…、この辺の学校は当然学年の上位5%、なんなら不動のトップもいるでしょう、そんな連中が集まってくるわけですから、いかに中学の頃トップの成績でも、ビリになってしまう可能性は十分あります。

ただ、それはもう例年のことですので、山口個人はまったく心配しておりませんでした。

やるべきことをしっかりとやれば、必ず結果が出ることは、これまでの卒塾生の例で知っていましたので…。

ただただ、ご本人やご両親は心配でならなかったと思いますが(苦笑)。

1年、1年だけ待ってくださいとお願いさせていただきました。

【あまりにもレベルが高い、刈谷高校の生徒たち】

そして、そんな偏差値が70を超えた彼でも、刈谷高校内での偏差値は一気にここまで下がってしまいます。

なんと全国偏差から”16.1ポイント”もダウン、いやそれでもすごいんですけどね。

入学時は学年でビリの方だったのが、一気に200人以上ごぼう抜きしたのですから、これはもうとんでもないことなんです。

しかし実はここからが大変です。

同じく偏差値70を超えた、西尾高校2年生の塾生もそうなのですが、この成績を維持することは本当に難しいのです。

偏差値を40から55まで上げるのに、それほどの努力は必要ないかもしれませんが、偏差値が60まで達すると、たった1ポイント上げるのに、同じかそれ以上の努力が必要となります。

歯に衣着せずに言わせていただくならば、偏差値が50を切ってしまっている層は、相対的に学習量が足りていないので、ちょっと勉強すれば成績は上がります。

しかし偏差値60以上の連中というのは、ほとんどトップの進学校、70を超えてしまうと関東関西圏の超トップ私立の高校生も加わってきます。

彼らは常にそれに見合った学習を継続しているので、彼らと同じ質と量の勉強をしてはじめてステイ、少しでも足りなければ一気に偏差値は下がってしまいます。

ここですべての高校1,2年生、そして保護者様に共有していただきたいのは、『偏差値は簡単に下がりこそすれ、数ポイント上げるだけでも大変な努力が必要になる』ということです。

これは学年が進めば進むほど顕著になります。

もちろん、『志望校がどこなのか?』で学習の質と量は決めていけばいいのですが、少なくとも難関校を目指しているのであれば、それに見合った学習が必要になります。

今回紹介した彼や彼女のように、主要3教科の偏差値がここまで上がれば、後は他教科の対策まで視野に入れることができます。

ただし、どこの大学を目指していようが、『1年生で偏差値60、2年生なら偏差値55を下回っている』ような状況であれば、それは学習が不十分であるということが言えます。

今なら間に合います。

しかしながら、時間が過ぎて、高校3年生の春を迎えて、共通テストまで残された時間が8か月弱、この状況ではやれることは限られてしまいます。

だから少しでも早めに対策を取られることをお勧めします。

今回の彼にしても、私たちは中学1年生の時点から、長い期間を頂戴して計画を立ててきました。

公立高校受験はまあ何とかなるんです。

でも大学受験ばかりは何ともなりません。

第一志望の合格率は”たったの15%”、大学入学共通テストの足切りを突破しても、その後の二次対策まで視野に入れると、これはもう途方もない質と量の学習が求められるのです。

ざっくりと申し上げますが、旧七帝大の二次試験、早慶などの超難関私立などのボーダーは、どこもおよそ7割です。

あのとてつもない難しい問題で、7割取れなければ不合格なのです。

この厳しさを、客観的に把握していただきたいと願います。

【今回の2人の塾生の保護者様の共通点】

これは塾生、非塾生問わず、すべての中高生のお父様お母様に共有していただきたいのですが、こちらのお二人のお父様、すぐにお子さんの成績を把握していました。

今は便利なもので、紙よりもいち早くWEBで成績が確認できるのですが、結果が出たらすぐにご連絡いただきました。

これはこちらのお父様お母様が、積極的にお子さんの成績に興味を持っているということを物語っています。

断っておきますが、ご両親がお子様に『○○大学に行きなさい!』とか『△△大学なんて行かせないぞ!』などと無責任に価値観を押し付けてほしいわけではありません。

ただ無責任に、『のびのび育てる』というのも間違っていると個人的には思います。

ご両親がお子さんの成績に興味がなければ、当然お子さんも成績に興味など持つことはありません。

例えばプロ野球の世界でも、今回のオリンピックで金メダルを取った選手たちにしても、まず例外なくご両親が関わっています。

子どもたちは自然に社会を知ることはありえないので、何をするにしてもご両親の影響を受けることになります。

何も知らない状態で、子どもが自ら野球や柔道、スケボーや楽器などに興味を持って、自ら取り組む可能性はほとんどないはずです。

もちろん、ご両親が『おまえはプロ野球選手になれ!』とか『おまえはスケボーで金メダルを取るんだ!』などと、親のエゴを押し付けるのはいかがなものかと思いますが、お父様お母様がお子さんの受験や成績、進路については絶対に興味を持ってほしいのです。

『子は親の鏡』と言いますが、ご両親が勉強に興味があれば、お子さんも自然と勉強の大切さを理解するでしょうし、逆にスマホに執心していれば、お子さんもスマホを手放せないようになってしまうでしょう。

私たち学習塾は、もちろんお子さまやお父様お母様の夢や目標を達成するお手伝いをさせていただくのが仕事なわけですが、だからといって、『塾に預けたから後はすべて丸投げ』『受験のことはよくわからないんです』『スマホを手放せない、勉強の習慣がつかないのは学校や塾のせい』という姿勢だと、それはそのままそっくりお子さんに伝わってしまいます。

もちろん、『志望校に向けて学習計画を立てる!』『成績を上げる!』これらは私たちの仕事ですが、今以上にもっともっと、お子様の受験に興味を持っていただきたいのです。

それをただただご相談いただくだけでも構いません。

時間は平等だとは言いますが、中高生のみなさんの時間は有限であって、過ぎてしまった時間は絶対に戻ることはありません。

『西尾高校・西尾東高校に合格したから、まあ3年間(正確には2年と10か月ほど)通えば大学行けるんでしょ?』と心得違いをしてほしくはないのです。

マラソンに例えるならば、公立高校の合格はスタート地点もスタート地点、まだ走り出してもいない状態です。

それなのに、難関中高一貫私立の連中は、もう1時間も前にスタートして、すでに20kmくらいのところを走っているのです。

これのどこが平等なのでしょうか?

時間は平等でも何でもありません。

まったくもって『不平等』なのです。

何となく過ぎてしまった1年2年を、たったの1年で取り返す…、取り返すどころか、取り返しながら加えて受験勉強をすることなど不可能なのです。

事の是非はともかく、小学校からバリバリ大学受験を意識して勉強してきた高校3年生と、ダラダラなんとなく高校3年生になった受験生の1時間が、同じ1時間のわけがありません。

でもお子様が自然にそれを知ることはありえません。

過干渉はお子様の教育上よくありませんが、無関心は同じくらい良くない影響を及ぼします。

もっともっとお子さんの学習や進路に興味を持っていただきたいと願いますし、分からないことはいくらでもご質問いただけたらとも存じます。

【最後に…】

余談ですが昨日のこと、こちらの刈谷高校2年生の男の子に、試しに共通テストの英語を解いてもらったところ、”84点”でした。

これがどういうことかというと、彼は受験本番まで『あと500日以上』の日数が残っているのに、すでに第一志望の合格ボーダーを超えてしまっているのです。

中学生や高校1年生、2年生の頃にしっかりと積み上げておくのか?それとも高校3年生になるまで放置して、慌てて残りの『9か月』ほどで一気に数年分の勉強をやり直すのか??どちらが受験においていいのかは悩むまでもありません。

高校3年生や夏休みは『天王山』ではないのです。

その時には大方大勢は決してしまっています。

大学受験の合否を決めるのは、『高校1年生、2年生』の頃です。

高校3年生は言わずもがな、高校1年生・2年生のみなさんは今こそが踏ん張りどころです。

今みなさんに求められていることを、愚直なまでに粛々とこなしていただきたいと願います。

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