お母様も頑張って読書の時間を作ってください!

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雑談

考えてみれば、この世の中で『母親』ほど大変な職業はないと思います。

悪阻などは男性には耐えられないほど辛いでしょうし、出産の苦しみや痛みは人生で受ける苦痛で一番大変なものだと聞きます(もちろん山口は男ですので、それを知る術はないのですが…)。

大切なお子様が生まれたら今度は出産よりも大変だと言われている『育児』が待っていて、おそらくは寝る間もなく我が子に一生懸命尽くして、隙間の時間を見つけては、働きに出られるお母様もいらっしゃるでしょう。

男は働けばいいのですから楽なものです(苦笑)。

そんなお母様だからこそ、心の豊かさを失わないためにも、読書を継続してほしいと願います。

これはお子様のためというよりは、お母様自身のためです。

本は何でもいいと思います。

勉強の本などではなくても、小説や歴史の本、料理や何か新しい趣味、本当に何でもいいと思います。

そしてもちろん、『そんな時間はないよ!』と思われるかもしれませんが、そこはお父様のご協力をいただいてほしいと願います。

単純な収入の面で言えば、お父様が大黒柱であることは多いと思いますが、実は本当の意味での大黒柱はお母様です。

読書というのは一つのきっかけに過ぎないかもしれませんが、お母様が精神的にゆとりを持つことで、ご家庭の環境は今よりももっともっとよくなっていくと思います。

【勉強したくてもできなかった、私たちの先輩たち】

先輩と言っても80年近く昔の話ですが。

実は歴史が大好きな山口、特に近代史が大好物なのですが、それについて語り出すと、本当に10万字くらいになってしまいますので、簡潔にお話いたします。

山口は原爆が投下された長崎の出身でしたので、戦争教育というものを受けました。

長崎市内では、小学生は全学年8月9日(原爆投下の日)と8月15日(終戦記念日)には必ず登校して、戦争や原爆についての感想文を提出することが義務付けられていました。

長崎を出て、それが他の地域ではないものだと知ってびっくりしたくらいです。

今でも思うのですが、そういった教育を受ける機会をいただいて、本当に良かったと思います。

今の中高生のみなさんがどれほど知っているか分かりませんが、真珠湾攻撃をきっかけに激化した第二次世界大戦、空母を攻撃できなかった日本軍は徐々に徐々に東南アジアの拠点を失っていき、戦局はどんどん悪化していきます。

ちなみにこちらはハワイのパールハーバー記念館。

戦艦ミズーリ号と山口。

なんとも間の抜けた顔ですね…。

コロナ前に訪れたダイヤモンドヘッドから。

安心して海外へ行けるのはいったいいつのことやら…。

話はそれますが、英語が大好きで英語を頑張っているみなさん、ぜひぜひ海外へ行くことを目標にしてください。

どんなに頑張っても、日本国内でできることと現地でできることには大きな開きがありますので。

話を戻します。

ものすごく掻い摘んでしまいますが、戦局が悪化した日本は、(山口の個人的な史観で言わせていただくならば)最悪の手段を取ります。

それが『特攻』ですね。

特攻というのは、資源が枯渇してきてもうまともに戦うことが難しくなった日本軍が、戦闘機や潜水艦に兵士が乗ったまま、体当たり攻撃をするという、とんでもない作戦だったのです。

個人的には1941年12月8日から、1945年8月15日までの詳細な歴史の流れは、すべての日本人に学習してほしいのですが、それはいったん置いておきまして、とにもかくにも当時の日本軍は、人の命までも戦争兵器にしてしまったのでした。

しかもそのほとんどは若者、主に大学生です。

さらにそのほとんどが、旧帝大や早慶などの難関大の学生が多かったのだそうです。

本当にたくさんの前途有望な当時の大学生が、たくさん命を散らしたのですが、もちろん彼らのほとんどは生きたかったのだと思います。

中にはある特攻隊員は、『次はイギリスの若者に生まれ変わって、思う存分に勉強をしたい。』という遺書を残して命を落としました。

それでも彼らが自分の命を惜しまず、二度と戻ることのできない大空に飛び立っていったのは、未来の若者が幸せに、何不自由なく勉強をできるようにと信じていたからです。

もちろん、本当に死にたくなくて、泣きながら旅立った方々もおられたのだと思います。

こちらは知覧の特攻平和祈念館より。

こちらは特攻に飛び立つ直前の若者たち。

この数時間後には命を落とされています。

どうして笑顔でいられるのだろう?と今でも胸が締め付けられる思いです。

ちなみに誤解のないようにお伝えしておきますが、山口個人には特別な思想はまったくありません。

歴史観というものは人それぞれでしょうし、仮に個人的な価値観や史観があったとしても、それを誰かに押し付けてはいけないと考えています。

山口が持つ個人的な史観で言わせていただくならば、第一次世界大戦や日清戦争、日露戦争などから進んでしまった軍国主義政策(ちなみに一般的にはもう少し前とされています)、どこかで止めることができたのではないかと思っています。

やっぱり戦争ってよくないです。

みんな間違っていたのだと個人的には思っています。

その一部の上層部の誤った判断のため、未来のある有望な若者たちの命が失われたことは本当に残念でなりませんが…。

ただただ中高生のみなさんにしってほしいのは、『みなさんは本当に恵まれているのだ』ということ。

そして今こうして幸せな環境でみなさんが青春を謳歌できているのは、私たちの遠い遠い先輩方の尊い犠牲の上に成り立っているということくらいは知っておいても損はないと思うのです。

家族がいて、住む家があって、必要なものや欲しい物は何でも与えられて、遊ぶ時間も充分に与えられて、それでいて第一志望の学校を目指して勉強ができるなんて環境は、この上なく贅沢なのです。

それでも『勉強したくない!』『別に第一志望の大学なんて行けなくてもいい!』というのであれば、それはそれで構わないと思います。

嫌なことは投げ出して、好きなだけ友達と遊んで、好きなだけスマホを触って、まあそれも高校生活のあり方の一つだとは思います。

というわけで、先日日本史の質問をいただいたので、ふと色々と思うところがあり、駄文を書き連ねてしまいました。

受験的には日本史は、東進ハイスクールの『一問一答』をやっておけば、まあ共通テストと中堅私立くらいは大丈夫かな?と思っていますが、できればしっかりと流れを抑えて学習してほしいかなと個人的には思います。

末節枝葉の細かい知識だけを覚えても、おそらくは受験が終わってしまえばすぐに忘れてしまうでしょうし、そんな学習は不毛ではないかとも思います。

歴史学習というのは、私たちのご先祖様から、生きていく上で貴重な知識を学ばせていただく機会ですので、受験のためではく、知識や教養を広げることで、みなさんの人生に深みを持たせてほしいと願います。

そんなわけで(どんなわけだ!?)今日も一日頑張りましょう!

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