現実的な偏差値の話をもう少しだけ

いよいよ夏休みが終わってしまいます。

少し前まで、『いよいよ4月!大学入学共通テストまであと9か月!』なんて言っていたのに、もう気づいたら本番まで5ヵ月を切っています。

そして次、気づいたら入試本番です。

ですので、高校3年生に今更、『スマホを我慢!』だの『一日○○時間勉強!』だのと、当たり前のことは言いません。

当たり前のことを、当たり前にこなしてほしいと願います。

【現実的な偏差値のお話】

偏差値というものは『基本的に下がっていくもの』です。

理由は簡単で、偏差値は集団の母数の質に大きく影響されるものですから、みんなが遊び惚けている中学1年生くらいなら、ちょっと頑張ればかなり高い偏差値が出ます。

これが中学3年生ともなると、当たり前に全員が勉強しだすので偏差値は横ばいになり、高校に進んでいくと、どんどんどんどん勉強を頑張らない連中が淘汰されていくので、最終的に高校3年生ともなると、予備校の浪人生なども加わってくるため、偏差値はまったく上がらなくなります。

そういうわけで『高校3年生の時点で偏差値が55を下回っていたら、難関大に合格することはかなり難しい』と書かせていただきました。

いや、いますよ?

当塾でも毎年、偏差値ギャップ20くらいを跳ね返して第一志望に合格する塾生が、必ず出るのですが、それははっきり言って『奇蹟』ですし、例外なくそんな彼女達は(どういうわけか、そんな大逆転を起こすのは女の子ばかりなんです)、とんでもない努力を積み重ねているのです。

毎日毎日教室に自習に来て、毎日毎日ラストの22時まで勉強して、体育祭の日も文化祭の日も、西尾祭りの日もクリスマスも、最後の日まで結果が出ずに、涙を流しながら卒業式の日も勉強に来るだけの覚悟と根性があるならば、そんな逆転劇も可能でしょう。

もう5回目くらいかもしれませんが、昨年度も西尾東高校の女の子が、偏差値40を切った状態から最後の最後、3月9日に第一志望の愛知大学の合格を勝ち取りました。

ただ、それはそういう人もいるというだけの話。

相対的に見れば、そんな大逆転を起こせる確率は、紙のように薄っぺらい確率です。

だから本当に断腸の思いではありますが、当塾では4月時点で高校3年生の新規入塾は締め切らせていただくのです。

みなさんのほとんどが、英語や数学がニガテで体験授業を受けに来てくれるのですが、偏差値が55を下回っている高校3年生に『英単語を全て覚えること』『英文法を中学生から高校生まで、100%にすること。』を伝えると、例外なく怪訝そうな表情に変わるのです。

(それがやりたくないから塾に来ているのに…。)とでも言わんばかりに。

ただはっきり言わせていただくならば、その道を通らずして、英語の成績を上げることは不可能です。

いや、英語じゃなくてもいいです。

数学でも何でも、いや、勉強すら関係なく、スポーツでも構いません。

当然ですが、何かを身につけようとするならば基本は…、というより基本こそ大切で、英語における『単語の暗記』と『英文法を100%にする』というのは基本中の基本です。

しかしその基本こそ実は大変で、少なくともそれに要する時間は『1,500時間』。

高校に入学した瞬間から大学入学共通テスト本番まで『約1,000日』、少なくとも毎日、英語だけで『1時間30分の学習』が必要だったわけです。

それを2年間サボってしまったのですから、高校3年生になったばかりの受験生に残された時間、『約270日』で1,500時間を割ると、一日の”英語だけに必要になる学習時間”はなんと『5時間30分』以上。

現実的にこれをこなすことは不可能になるので、みな第一志望を諦めざるを得なくなってしまうのです。

ましてや、同じ『1時間』を切り取ってみても、それまで色々なものを犠牲にして頑張ってきた受験生の1時間と、だらだら勉強をサボってきたなんちゃって受験生の1時間が『同じ内容』であるわけがありません。

だから早く気づき、早く行動に起こしてほしいのです。

そして学年が進めば進むほど、偏差値はまったく上がらなくなってしまいます。

高校2年生くらいの頃に(まあ偏差値60くらいあるし、名大まであと10ポイントくらい上げればいいでしょ?)なんて高を括ってたら、後で絶対に痛い目を見ます!

何度も何度もしつこく申し上げますが、偏差値は得点でありませんので、君たちの得点力が上がっても、周りの得点力も同時に上がったならば『偏差値は変わらない』んです。

ましてや、偏差値『59まで』と偏差値『60以降』には、埋めがたい大きな崖があるのです。

だから高校1年生、2年生のみなさん、本当に『今』頑張ってください!

いや、『当塾に来て!』なんてこれっぽっちも思ってません。

来なくてもいいです!

僕らは当塾に来てくれる塾生の信頼にだけ応えるだけですから。

だけどこれだけはいかんともしがたい事実なのですが、『みなさんの高校の合格実績以上の実績は、おそらくは出ない』ということです。

東大の合格実績がないのであれば、おそらく向う数年間は、その学校からは東大の合格者は出ないでしょう。

名大に20名くらいの合格者が出ている高校であれば、いきなり突発的に『学年100名名大に合格!』なんてことは起こりえませんし、実績が下がることはあっても、大きく上振れることなんてそうそうありません。

きっと来年も『学年20名くらい名古屋大学合格』なんでしょうし、それは5年後も10年後も変わりません。

だとするならば、その学校で名古屋大学の合格を目指すのであれば、『常に学年上位20位内に入るくらいの学力』を身につけなければなりませんし、それは並大抵の努力では実現できないはずです。

ましてや、数か月やそこらの努力で何とかなるはずがない。

これが偏差値の現実です。

何度も言いますが、得点をあげることはできても、偏差値を上げるのは並大抵の努力では実現できません。

ましてや、二次ウェイトが高く、問題の難易度も高い名古屋大学、偏差値を上げるだけではなく、みなさんは第一志望の入試対策まで抑えておく必要があります。

ただ、これもただただ単純な事実を申し上げさせていただきます。

当塾は少人数でありながら、早慶上智、医学部、名古屋大学や国立大学の卒塾生を多数送り出してきました。

当塾との出会いが、みなさんの第一志望合格という大きな目標達成の一助となるのであれば、私どもとしてはこれに勝る幸せはありません。

さて、そんな新しい出会いの前に…、高校3年生-っ!

もっと自習に来て!!

いつもいつも同じメンバーやんけ!

うちもこんなことやってみたいぞ…。

まぁ当塾は少人数制なので、このようになる可能性はゼロなのですが。

サ〇ルさんみたいな集団塾のこういるところは素直に憧れますね。

場所は違えど、頑張る受験生を応援したいなと心から思います。