英文法は100%でなければ意味がない。
昨日山口が書いた文章について、早速塾生から質問をいただきました。
鋭い!
ちなみに質問の内容は、『judgementという単語は不可算なのに、冠詞の”the”がついてもいいんですか?』というものでしたが、結論から言えば『大丈夫』です!
昨日の英文、”judgement”の直前に”arbitrary”(恣意的な)という形容詞がついていたかと思いますが、形容詞がついてしまえば不可算名詞にも冠詞はつけられます。
ちなみにこの冠詞、日本語には存在しませんので、ほとんどの中高生がニガテとしています。
冠詞だけで本が一冊書けてしまうくらいですので、今回の冠詞の話はこの辺で。
でもいい質問ですね~。
こういう質問があると、自分もめちゃくちゃテンションが上がります。
【英文法は100%でなければ意味がない】
最初にお断りしておきますが、じゃあ山口の英文法が100%なのかと言われたら、全然そんなことはありません。
未だに毎日毎日新しい発見があります。
あんなに耳に胼胝ができるくらい教わった、『楽器には絶対に”the”をつけなさい!』も、実際のところネイティブは『全然そんなことはない。』というのも先日知りましたし、おそらくこれからも新しいことを学び続けるのだと思います(※中高生のみなさんは、絶対に楽器には”the”をつけてくださいね!『いや、ネイティブスピーカーは…』なんて屁理屈を言っても減点されるだけですし、山口でも減点します)。
ここで100%というのは、『受験英語の文法を100%にする』という意味です。
そういう意味でなら、僭越ながら山口は自分で100%だと思っています。
そうでなければ、偏差値が70や80を超える塾生の指導はできないものと考えています。
安くはないお月謝を頂戴しておりますので。
例えば関係詞。
関係詞をマスターするだけで、大学受験英語の20%は確実に取れると確信しています。
それは文法穴埋め問題だけでなく、長文読解や英作文などもひっくるめてです。
例えば、”that”一つをとっても、
・①関係代名詞②接続詞③同格、メインのこの3つの用法がすぐに出てきて100%の説明ができるかどうか?まれに④主語・補語になる”that”や、”先行詞明示のthat”なんて枝葉の部分まで完璧に抑えてあるか?などがありますし、他にも
・関係副詞を4つプラス1つ、5秒以内に言えるか?(もちろん文法的な説明も含めて)
・関係代名詞”what”と”which”の違いをすぐに説明できるかどうか?(非制限用法なども含めて)
・連鎖関係代名詞なども完璧に理解しているかどうか?(なお、5月の模試で出題されました)
・”as”一つをとっても、前置詞だけではなく、接続詞・副詞・関係代名詞などもある。
文章で取り上げるときりがありませんし、ここでの詳細な説明は割愛させていただきますが、とにもかくにもこういったものを100%にするだけで、『受験英語の20%は確実に取れる』と断言できます。
しかも、これらは本気でやれば5時間で終わります。
当塾ならば。
もちろん、先日ご紹介しました『英語の偏差値が70を超えている刈高生』は、100%で理解しています。
そうでなければ偏差値が70を超えることはありません。
ここで重要なのは、『受験英語を100%にするのに、そんなに時間はかからない』ということです。
むしろ、英単語やイディオムの暗記の方が10倍時間がかかると思っていただいて差し支えありません。
ただし、もちろん誰でもあっという間に理解ができるのかといえば、中学3年生の秋冬に学んだはずの『関係代名詞』『名詞を修飾する文』がちょっとでも不完全ならば、もちろんそこまで遡って復習する必要があります。
ただその場合でも、当塾のマンツーマン指導であれば『10時間で終わる』ことをお約束いたします。
しかしながら、『本人のやる気次第』であることは言うまでもありません。
『完全1対1だから、楽して理解して復習もしなくていい』と心得違いをしているようであれば、偏差値や成績の向上はまったくお約束できません。
むしろ、『スマホは一日1時間に制限するように』とお伝えします。
まあただそれも自由意志です。
第一志望のための勉強よりも、スマホの方が大切だというのであれば、そちらを優先すればいいと思いますし、当然ですがスマホという誘惑を断ち切った受験生に後れを取ることは間違いありません。
話を戻します。
ここでもう一つ念を押しておきたいのですが、大学入学共通テストでは、旧センターで出題された文法・整序問題などの、いわゆる『文法問題』がなくなってしまいました。
しかしこれも断言させていただきますが、だからといって『文法を勉強しなくてもいい』ということではありません。
むしろ逆です。
“5400単語”という膨大な量の英文を80分ですべて読んで、正確に解答しようとするならば、むしろ文法は今まで以上に必要になります。
語彙と文法なくして、長文読解はありえませんので。
相も変わらず冗長な文章を書いてしまいましたが、要は英文法は100%にしなければならないし、実際のところ、きちんとした計画の基に、きちんと本気で勉強するならば、それはそんなに時間がかかることではないということです。
余談ですが、当塾で一番早く英文法をマスターした例は、中学1年で中学文法を終了、中学2年生の冬までに、およそ10か月ほどで高校英文法を終了させた卒塾生がいました(彼は慶應高校に進学しました)。
(そんなことできるの!?)と思われるかもしれませんが、これはもう自分のことを信じられるかどうか、ただそれだけです。
(できない!)と思うのであればおそらく難しいでしょう。
しかし、たかだか英文法です。
ネイティブと面と向かって、自由にコミュニケーションできるようになりましょう!と言っているわけではありません(それには数年以上かかることを覚悟しなければなりません)。
もう一度念を押しますが、たかだか『受験英語の英文法』です。
君が本気になれば、絶対にマスターできることをお約束いたします。
ただし、それは最も効率の良い学習法で、最も効率よく学習した場合の話です。
当たり前の話ですが、『聞いていてもよく分からない授業』をダラダラと受け続けていて、気づいたらできるようになっていた、なんてことは絶対に起こりません。
もし今、君の偏差値が55を下回っていれば、現時点での英語力は不十分ですし、今受けている授業や学習法は間違っているということを付記しておきます。