現代文がニガテな中高生こそ英語をやるべし!このふたつは密接に連動しています。(※10分くらい)

先のブログで紹介させていただきました、西中2年生の男の子ですが、実は2、3か月ほど前に、『どうすれば国語の成績上がりますか?』と質問をしてくれたことがありました。

どうやら国語にニガテ意識を持っていたようです。

実はその時、特に明言はせずに、『いずれ伸びるから大丈夫だよ。強いて言えば、なんでもいいから本を読んでみ続けるといいかもね。』と、何とも使い古された返事をしました。

とはいえ根拠もなくそう答えたのではなく、ちゃんと理由があったのです。

事実、今回のテストでは、特に国語の対策はまったくしておりませんでしたが、彼は国語で96点、学年トップの点数を取っています(※もちろん彼が努力した結果であることは言うまでもありませんが)。

【英語の文法を理解し、難文に取り組むことで、日本語の読解力も、書く力もどんどん伸びていく!(※ここからは少し長め)】

では先日の授業で、彼が取り組んだ英文を1文紹介させていただきます(※しつこいようですが中学2年生です)。

“I end my astronomy course with a photograph of a part of the dark night sky so tiny that it could be covered by the intersection of crossed pins held by arm’s strength.”(千葉大学二次試験)

長いですね!

文法的に説明したいことは山ほどあるのですが、文字で見るときっと嫌気がさすと思いますので、とりあえずは簡潔に箇条書きいたします。

≪この英文で使われている重要な文法≫

①完結した文章に接続する”so~that…構文”による後置修飾(山口が勝手に命名)

②”if”を使わない仮定法

③過去分詞による後置修飾

詳細は最後の最後に説明いたしますので、とりあえずザクっと国語の話をさせていただきます。

この文章は千葉大学、つまり国立大学の二次試験で出題された問題ですが、もうこれは国公立の定番問題ですね。

『難文を理解した上で、きれいな日本語を書く能力』が求められていて、ここでは英語の力に加えて、高い日本語能力が求められています。

すごく雑な言い方をさせていただくならば、『なんぼ英語が重要だと言っても、英語だけができる帰国子女は求めていません。』と国公立大学は言っているのです。

そもそも、日本語と英語は世界でも類を見ないほどにまったく逆の言語。

ただ英語を読んで理解するだけならば、正直日本語なんて邪魔なだけです。

事実、大学入学共通テストはオールマーク、ほとんどの私立大学もマーク主体で、日本語の能力なってまったく求められていません(もちろん、国語のテストはありますので、それは別に求められていますので悪しからず)。

結論を急ぎます。

この長尺な英文をただ読むだけでなく、きれいな日本語にまとめようとすると、相当な国語力が必要になります。

言い換えれば、その練習を積み重ねていくことで、勝手に国語力は上がっていきます。

ですから、『現代文がニガテだ!』『読解力は生まれ持ったものだから、現代文は勉強しても意味がない』なんて思っている中高生こそ、英語の勉強をしてほしいです。

しかも徹底的に文法を一からやり直して。

では早速この英文を訳していきましょう。

この文章を日本語を無視して、英語の語順で訳していくと(逐語訳)こうなります。

“①I end my astronomy course ②with a photograph of a part of the dark night sky so tiny③ that it could be covered④ by the intersection of crossed pins held by arm’s strength.”

①のブロック(①I end my astronomy course)⇒『私は終える、天文学の授業を。』

実はシンプルに『SVO』の第3文系で、この長い文章はここで完結しています。

※なお山口調べですが、世の中の英文の65%はこの第3文系です。

②のブロック(②with a photograph of a part of the dark night sky so tiny)⇒『写真と一緒に、(何の写真かというと)めちゃくちゃ小さい闇夜の一部の写真』

考え方は色々ありますが、文章の切れ目はここです。

“so tiny”以下を大きな形容詞と捉え、直前の名詞”the dark night sky”を修飾していると考えるべきだと思います。

詳細は後ほど。

③のブロック(③ that it could be covered)⇒『(どれくらい小さいのかというと)それは覆われてしまうほどだ』

文全体が現在形であるにも関わらず、”can”ではなく”could”が使われているので、もう脊髄反射で(これは仮定法や!)と思わなければなりません。

④のブロック(④ by the intersection of crossed pins held by arm’s strength.)⇒『腕の長さが保たれた状態で、交差したピンによって』

すでに”end”というメインの動詞が出てしまっているので、『この”held”は過去形ではなく、絶対に過去分詞だ!』と決めつける思考が必要です。

①~④を繋げますと、

『①私は終える、天文学の授業を ②写真と一緒に、(何の写真かというと)めちゃくちゃ小さい闇夜の一部の写真 ③(どれくらい小さいのかというと)それは覆われてしまうほどだ ④腕の長さが保たれた状態で、交差したピンによって』

ただ英語の長文を読んでいくだけならばこれで充分です。

むしろ、大学入学共通テストなどで、これをきれいな日本語にしていたら、日が暮れてしまいます。

ただし、国立二次の英文和訳は話が別で、これをきちんとした日本語で解答しなければなりません。

これを日本語に戻すと・・・。

『両腕を伸ばした状態で持ったピンを交差させた針の交点で隠れてしまうほど、小さな闇夜の空の一部の写真とともに、私は毎回天文学の授業を終える。』

なお、実際に針の交点で闇夜の空が隠れてしまうことなどあり得ないので、仮定法の”could”を使っています。

いかがでしたでしょうか!

しっかりと英文法を理解し、英語の構造を100%把握したうえで日本語に変換していく練習を積み重ねていけば、現代文の力なんて勝手に上がっていきます。

逆に言えば、現代文がニガテな中高生は英語がニガテなはずですし、逆も然りです。

【ここから先は興味がある方だけ!実は”so~that…”構文は三つもある!】

中学校3年生で学ぶ”so~that…”構文ですが、実は3つもあります!

…とはいえ、三つ目などは出題頻度もそれほど高くないため、興味がある受験生だけ取り組んでくれればいいかなと思います。

ただひとつアドバイスをさせていただくならば、『長文の中で”so”が出てきたら、結構な確率で”so~that…”構文!』と疑ってみて損はないと思います。

veryでもtooでもなく、わざわざ”so”と言っているわけですから、(あれ?”so”を使って何か新情報が出てくるのかな?)と気にかけてみてください。

こちらは先日の彼の授業で使用させていただいたものです。

見づらくてすみません。

今回の英文で使われているのは、山口が勝手に『完結した文章に接続する”so~that…構文”による後置修飾』と命名した③ですね。

ちなみにですが、山口は難解な英文法を説明するのに、市販の参考書などは一切使用しないようにしています。

簡素ではありますが、例文なども全て山口が作った文章を使っています。

市販の参考書を使って授業するのであれば、もはやマンツーマンで授業する意味がないですからね。

もちろん、無数に手にいれた、素晴らしい参考書の素晴らしい説明をたたき台にしていることは言うまでもありません。

しかしながら、『実際に英語の理解度がゼロの状態から、3年ほどで英検準1級、TOEIC900点まで伸びた』という事実があるからこそ、市販の参考書などにはない強みがあると自負しています。

どんな難解な英文でも、絶対に理解してもらえる、そして己の力にしてもらえるという自信があります!

何よりも、学年ビリの山口にできたことなのですから、当然みなさんにも絶対にできることです。

とまあ相変わらず長尺な文章になってしまいますが、もう一度結論です。

『現代文がニガテな中高生こそ、英語を頑張ってください!当塾の塾生、卒塾生は、みなそれで結果を出しています。』

以上、英語で0点を二度取ったことがある、山口の独り言でした!