志望校を決めない限り、具体的な努力などできるわけがない(※3分)
山口は高校1年生2年生のみなさんに、一刻も早く志望校を決めるようにお話します(時には保護者様にも)。
いいんです、公立高校入試は。
これはしつこいくらい何度もお話しておりますが、みなが同じ公立高校の授業を受け、高校は違えど、みながまったく同じ入試問題を受けるわけですから、高校入試は何となくでもいいです。
でも大学受験はまったく違います。
大学によって難易度も、出題される問題も、時には教科すらまったく異なります。
言うまでもありませんが、早く決めた方がいいに決まっています。
もちろん、そういう受験事情もありますが、目標を定めずに具体的な努力ができるわけがありません。
例えば高校球児は、もちろん野球が好きで頑張っているのでしょうが、中にはプロを目指している生徒もいるでしょうし、甲子園に出たいと思っている球児もいるでしょうし、六大学などに進んで野球をやりたいと思っている高校生もいるでしょう。
みな明確な目標があるから、それぞれに頑張れています。
まさか、『まあ何となくやることもないから、とりあえず適当に野球部にでも入ろうかな。』なんて球児はいないでしょうし、いたとしてもスーパーマイノリティ、ましてや野球選手として大成する可能性は極めて低いはずです。
第一志望も決めずに高校生活を送るというのは、何の目標も持たずに、やりたくもない野球を”やらされている”のと同じです。
そうなるともちろん、『でもまだ高校に入ったばかりなのに、大学のことなんてよくわからない。』という意見も出てくると思います。
冷たいようですが、それならそれで1年後や2年後にやってくる結果を受け入れなければなりません。
志望校を早く決めなかった・・・正確には『探そうとすらしなかった』ツケは、自分で払わなければなりません。
時間は返っては来ないのですから。
さらに厳しいことを言えば、大学まで行くとみなさんは完全に放置されます。
講義を選ぶのも自分次第、受講するかどうかも自分次第、頑張るのかどうかも自分次第、さらに言えば、どんな職業に就くのかも自分次第です。
世間はみなさんの母親ではありません。
君の進路なんて誰も決めてくれないのです。
大学くらい・・・ましてや自分の行きたい大学くらい、自分の意志で決めなければなりません。
公立高校の先生が良く言う、『とりあえず目標がないなら国公立を目指しなさい!』という意見に文句を言う資格もありません。
もう一度念を押しますが、ただ何となく周りのみんなと同じように勉強して、ただ何となくみんなと同じ志望校を受験する、なんてことが罷り通るのは高校受験(しかも公立高校入試)までです。
しつこいうようですが、何となくでも構いませんので、精文館書店の赤本や青本を手に取ってください。
みなさんが1年後、もしくは2年後に挑戦する問題はそれです。
その問題を、今と同じ努力を1年、2年続けて解けると思うのであれば、今のままでいいと思います。
どうやら難しそうだと感じるのであれば、おそらく今のままではその問題を解けるようになる可能性はありません。
明日からではなく、今から行動に移してください。
ただ何となくで、高校の『大学入学共通テストメインの授業』を受け続けて、早慶の長文や旧七帝大の記述メインの問題、医学部医学なの難解な問題が解けるわけがありません。
そしてそれは学校の責任ではありません。
志望校を早く決めて、そのための対策を取ろうとしなかった、受験生の準備不足と怠慢に他なりません。
最初にやるべきことはとにかく『第一志望を決めること』です。