敵を知り、己を知る【5分】

受験の事情は今と昔で、大きく変わってきていると思います。

例えば山口が高校生の頃というのは、中学や高校時代に塾などに通っているのは非常に少数だったと思います。

ところが今では、何と中高生の70~80%が、何かしら塾や予備校に通っているというのですから、もはや現在では、『学校外で何かしら塾などに通って指導を受けることは当たり前』になったのでしょう。

もちろん、ごく一部、まれに塾などに一切通わずに超難関校の合格を勝ち取る受験生がいますが、おそらくは1%程度だと思われます(なお、去年西高で5位内をキープし続けた受験生は、一度も塾に通うことなく名古屋大学に合格したとのことでした)。

いいんですよ、自分も同じだと思えるのであれば。

でも現実にはこうです。

あ、これは中学受験の話なんですけどね。

良いか悪いかの話はいったんさておき、何と今では、東京都では3人に1人が中学受験に挑戦するのだそうです。

彼らや彼女たちの全員が、年間100~150万円の教育費を投じられながら2年から3年、みっちり勉強します。

言うまでもなく、ライバルがいるわけですから、当然全員が第一志望に合格できるわけではありません。

みなが涙を流しながら、歯を食いしばりながら勉強しています。

ここで少し話がそれますが、そういう話をすると、『そんな小さい頃から勉強漬けにして・・・かわいそうだ!』という意見がでてくるのですが、確かにそうかもしれませんね。

いやいや押し付けられて勉強している小学生もいると思います。

しかしながら、じゃあ中学受験を経験して、超難関中学に通っている中高生がみんな魚の死んだような目をしているのかというと、全然そんなことはありません。

当塾にも何名か難関私立に通っている中高生がいますが、当塾に限って言えば、みな明るくて活き活きしています。

もし良かったら、YouTubeなどで『開成高校』『灘高校』などを検索してみることをお勧めします。

そこにはむしろ公立高校などよりも、はるかに自由な校風の中で高校生活を楽しんでいる高校生を見ることができると思います。

話を戻しまして。

彼らの多くは本当に高額な教育費をかけてもらいながら、凄まじい勉強をしているのです。

あ、これは黒木先生が講習を案内するときのエピソードですね。

そして山口が言いたいのは、『だから同じようにしてくれ!』というようなことではありません。

同じことなんて、したくなければしなくていいです。

ただ、『こういうライバルが全国にはゴロゴロいる』ということだけは知ってほしいのです。

30年前、40年前の事情と今はもう違うのです。

だからせめて、彼らと同じ土俵で戦うためにも、お金をかけないのであれば、『せめて時間と労力だけは早いうちからかけてほしい』と願います。

いや、彼らは小学4年生、遅くとも5年生からこの凄まじい努力を積み上げているのですから、すでに時間の面でも大きく水をあけられていると考えるべきです。

だとすれば、『日々の学習時間なんて多くて当たり前』そう思いませんか?

そりゃあ『短い時間で効率よく勉強!』なんてものが本当に存在するのであれば、それが一番です。

でも、本当にそんなものが存在するのであれば、おそらくは世の中の塾や予備校はすべて潰れてしまいますし、その年の大学入学共通テストの平均は800点とかになってしまうでしょうね。

でもどうやら、毎年毎年そんなことにならないところを見ると、そんな詐欺まがいの学習法は存在しないのでしょうね。

第一志望や偏差値というものは、『相手があって成り立つもの』です。

君なりの努力なんて、大学や偏差値からすれば知ったこっちゃないんです。

君が大学入試で、9割得点したとしても、その他全員がそれよりも1点多く取っていたら不合格です。

もし君が大学入学共通テストで800点取れたとしても、その他全員が801点取っていたら、君の偏差値は50を切ります(※もちろん、受験生全員が800点以上取るなんてことは現実には起こりませんが)。

相手がどんな努力をしているのかも知らないのに、『僕は(わたしは)こんなに頑張っているのに・・・。』なんて諦めるのは100年早いですよ。

弱小野球部の部員が、大阪桐蔭高校などの練習量や練習内容を知らない・・・知っていてもやらないのと同じです。

だらだら中学や高校に通っているだけで、第一志望に合格できるのであれば、みんなそうしてますって。

だからせめて・・・本当に『絶対に第一志望に合格するんだ!』と本気で思っているのであれば、それに見合った勉強をしてください。

『高校3年生になりました。』

『だけど今まであまり勉強もなかったし、英単語も覚えていません。』

『でもどうしても○○大学に行きたいんです。』

そんなの無理なんです。

だから当塾では、高校3年生の新規入塾をお断りさせていただいているのです。

マラソンに例えるならば、もうすでにライバルたちは数時間前からスタートを切っていて、残りあと5km程度なのに、『今からスタートして、30分以内に追いつきたいんです!』と言われているようなもので、それを何とかできる監督やコーチは存在しません。

もしも『大丈夫です!うちなら何とかできますよ!』なんていう塾や予備校があるのであれば、それは無責任なだけ、お金がほしいだけです。

それは『今は時速20㎞でしか走れないかもしれませんが、車と同じくらい速く走れるようにして、あと30分でライバルに追いつけるようにしますよ!』と言っているようなもの(※仮に時速60㎞で走れるようになったとしても、追いつけませんが…)。

本当にゴールできるなんて思っちゃいません。

(相変わらずきついこと言ってるな~・・・)と思われているかもしれませんが、逆ですよ?

とにかく『第一志望に合格したいと本気で思っているなら、一刻も早くスタートしてね!』とエールを送っているのです。

同じ中学生、高校生なんですから、元々そんな大きな差なんてないですよ。

『やるのか?やらないのか??』、本当にただそれだけです。

『英単語が覚えられない』、でも当たり前の話ですが、英語圏の人間ならば、幼児でもホームレスでもそれなりに英単語は覚えています。

それはもちろん、『彼らが毎日英単語というものに触れているから』であって、何もせずに覚えてしまったわけではありません。

・・・とまあ、相変わらずまとまりがなかったのですが、授業準備がありますので本日はここまで!