『過保護な親は、子どもではなく自分の心配をしているだけ』(※山口の発言ではありません。高橋リエ先生のお言葉です)

【塾に通ってもまったく効果が出ないケース】

まずこちらについては、2,3年前にも全く同じ内容のブログを書いておりますので、既視感を感じられたらお読みいただく必要はございません。

山口が大手に勤務していた頃の話です(ちょうど10年前ですね)。

とある西尾市内の進学校に通う高校1年生とお母様の夏期面談を実施いたしました。

大手の夏期面談は、たいていの場合は夏期講習を売り込むためのものでしたし、もちろん、成績を上げるために必要であれば、できるだけ多くの授業を受けるべきだとは考えていました。

ただし、生徒が主体的であるならば、という条件付きになりますが。

言うまでもありませんが、やりたくもないのに古典ギリシャ語の講義を、100時間受けようが1,000時間受けようが、まったく効果は出ません。

その高校1年生の男の子は、正直あまり勉強熱心とは言えない・・・、というか、はっきりと申し上げて、まったく勉強をやりたくないお子さんだったのです。

そしてかなり過保護な側面が伺えたお母様は、とにかく何とかしてお子さんに勉強してほしいと願って、高校1年生の春に入塾してくれたのでした。

そして面談当日、今でもはっきりと覚えていますが、私は衝撃の言葉を聞きます。

『先生!夏期講習は思い切って200コマ受けたいんです!』

(いや・・・、彼が受けたいわけではなく、お母さんが受けさせたいんですよね??)と思いつつも、丁寧にこう返しました。

『お母さん、もしも○○君が自分の意志でやりたいと思っていないのであれば、講習はいくら受けても効果が期待できません。一度冷静にお考えになってください。』

『講習ももちろんいいのですが、その前に○○君はたくさん自習に通った方がいいです。』

しかしお母さんは、まったく反応しないお子さんに何度も問いかけています。

『夏期講習頑張りたいんだよね??お家でそう話したもんね??だからいいんです、すぐに手続きを取ってください!』

とりあえず、その日はお帰りいただきました。

講習はいつでも受けることができます、でも、もう一度○○君としっかりとお話してほしいです、とお伝えした上で。

翌日、本社から大激怒の電話が山口の教室にかかってきます。

『お客様が買いたいと言っているのに、それを塾側が拒否するとは何事だ!今すぐに200コマ契約しなさい!!』とのこと。

どうやら帰宅したお母様、山口ではなく本部の方にクレームの電話を入れたようでした。

かくして山口、たった一人のお子様で、その夏のノルマの半分を達成してしまいました。

全国に一斉送信でメールが飛びます。

『○○校の山口教室長!なんと一撃200コマの大型契約達成!全国のみなさんも山口教室長に続け!』みたいな内容でしたが、まあまったく嬉しくはありませんでした。

もちろん、その200コマが効果が出るものであれば、私もすごく嬉しかったと思います。

お母さんはその200コマで大満足、生徒もやる気が出て成績アップ、山口も目標達成、会社も潤う、もうwinwinですよね。

だけど、肝心のお子さんとお母様が、恩恵を享受できていないのです。

結局ですが、その彼は通常の授業に加えて、200コマの夏期講習を無理やり消化していったのですが、結局秋の終わりまでかかりました。

残念ですが、成績についてはほとんど目に見えるような効果は得られませんでした。

【親の過保護が子どもの人生を破壊する】

私も子を持つ親として、過保護なのかそうではないのかの線引きはものすごく難しいと日々感じております。

お父様やお母様は当然我が子の行く末は心配でしょうし、もちろん放置してよいわけではありません。

しかしあまりにもご両親(※特にお母様)が、お子さんの成長の過程に関わり過ぎると、子どもは自分で決断することができなくなります。

そしてそれは、小学生よりも中学生・・・、中学生よりも高校生・・・、高校生よりも大学生と、年齢やステージが上昇するにつれて修正が難しくなり、社会人、中高年となるともう手遅れです。

これについては、山口の居酒屋トークを信じる必要はありません。

『過保護』『過干渉』『8050問題』『中年引きこもり』などのショッキングなワードで検索してみてください。

過保護や過干渉の親の過剰な庇護の下に育った子どもは、自分で考え選択する機会を奪われるため、自分の意見を表面に出さなくなります。

勉強をやるかやらないか程度ならまだいいです。

自分の意見を表に出さない、ということは社交性がないということでもあるので、友達がなかなかできにくく、次第に孤立するようになってしまいます。

その辺の詳細は、山口のようなにわかメンタルケア心理士(一応資格持ってます)の言葉よりも、専門家の言葉の方がはるかに信憑性は高いと思われますのでこの辺で。

また、YouTubeなどで専門家の意見を参考にするのもよいかもしれません。

結構バッサリ切り捨ててくれます。

毒親とまで言っていますね。

常々お話してまいりましたが、たかだか受験なんて失敗しても命が取られるわけではありません。

もちろん、うちは学習塾ですし、私たちは結果に徹底的にこだわります(※だからこそ、この小規模ながらこれだけの実績が出せているのだと自負しております。卒塾生のみなさんの不断の努力の賜物であることは言うまでもありません)。

本当の本気で頑張ったのであれば、高校受験で失敗しても大学受験で、大学受験で失敗しても就職や社会に出ていく時宜にかなう頃、友人や生涯の伴侶を得る機会で積極的に挑戦できるようになります。

でも、ご両親が大切なその成長の機会を奪っている可能性があるのです。

もちろん、信じるか信じないかはご本人次第なのですが、少しでも思い当たるところがあれば、こういったプロの意見を参考にして、ご自身やお子様の今後について反芻して損をすることはないと思います。

いいんですよ、(山口め!何を偉そうに!)と思ってもらっても。

でも、仮に山口が嘘ばかりを並べ立てる舌先3寸の詐欺師であったとしても、それとお子さんの将来は何の関係もありません。

一度こういったものを調べてみて、その上で何の役にも立たない情報だったならば、その情報は切り捨てればよいだけです。

何も損をすることはありません。

そして最後の最後に歯に衣を着せずに言わせていただきますが、過保護なお母様こそ、ご自身がそうであることに目を向けない、気づいていないことがほとんどです。

こちらの高橋先生の動画は、山口のブログとは比較にならないほどに忖度しません。

自分の至らない点に目を向けるのは、それはつらいです。

しかしその一時の辛さと、お子様のこれから先の長い人生を天秤にかけてみてください。