とにかく大学受験は時間との戦い(※さらに言えば全体の8割は暗記)

これも既出と言えば既出なのですが・・・。

英語に関して言えば正直9割暗記教科と言えます。

単語と文法を覚える教科ですね。

残りの1割が、いわゆる精読や多読、国公立二次の記述対策などに該当します。

言い換えれば、当塾の英語の指導はそのたったの5分を担うものであり、9割5分に関しては受験者本人が覚えるしかありません。

そしてこれに関して言えば、ただただ時間との戦い。

どんなに優れたカリスマ講師でも、一冊の英単語帳をたったの1ヵ月で隅から隅まで暗記させることなどできないのです(※現に山口自身がそんな超人的なことはできません。自分にできないことを、中高生に指導することなどできないのです)。

数学に関しては山口は門外漢ですが、友人の東大生にこんな質問をしたことがあります。

『数学ってやっぱり暗記ではないんだよね??』と。

すると面白い答えが返ってきました。

『もちろん数学は思考力を問われる教科ではあるけど・・・』

ほうほう。

『最低限の公式の暗記は必要だよね。というよりも、偉大な過去の学者が研究して素晴らしい公式を残してくれたのに、それを僕らが覚えないというのは極めて効率が悪いよね。』

な・・・なるほどね。

『公式の暗記や地道な演習を怠る高校生ほど、「数学は暗記教科じゃない!」って言いたがるけど、自分が数学に劣等感を感じている学習者こそ、謙虚に地道に公式をしっかりと暗記した方がいいと思うけどね。(※山口の発言ではありません。友人の針本君の発言ですので誤解のないように)』

この針本君、ちなみに東大理科Ⅱ類なのですが、東大の問題はとにかくほとんど誘導がないため、確かに一から解法を考える必要があるとのことですが、それにしたって膨大な練習の上に成り立つものであるとのことでした。

そしてですね、何にしたって暗記には時間がかかるんです。

六法全書を全部暗記しようとする弁護士の卵が、『いや、暗記は効率だからね。』と言って学習を怠るでしょうか?

やり方には違いはあれど、肌身離さず六法全書を持っていると考えるのが自然でしょう。

だから受験生のみなさんは、自分が暗記しなければならないと感じているものは、常に肌身離さず手元に置いておいてください。

【漫画「二月の勝者」で分かること】

当塾のブログでもちょいちょい登場するこの漫画ですね。

TSUTAYAなどでもレンタルできますので、もし興味がございましたらぜひぜひご一読ください。

できれば保護者様にこそ読んでいただきたい漫画です。

さて、こちらはいわゆる『中学受験(※超難関私立専門)』をテーマにした作品なのですが・・・。

とにかくリアルですね。

ものすごい取材をされたんだろうなと伝わってきます。

ちなみにドラマの方は、必要な情報が大分削られていますのでお勧めできません。

こんな話をすると、もしかしたら『山口ってばやっぱり私立派なの??』と思われるかもしれませんが、どちら派でもありません。

強いて言えば、やっぱり公立派です。

そもそも小中高と公立しか体験しておりませんし、今すぐ子供時代にタイムスリップできて、『超がつく難関私立でも通えるけどどうする??』と言われても、まったく同じように『公立ルート』を選択します。

自分、海大好きですからね!

やっぱり小学校、中学校、高校は大自然の中で過ごしたいです(※山口個人の感想です)。

ただ、それでもやはりあのようなストイックな世界があることも、それはそれで素晴らしいと思います。

唯一のネックは、『ものすごいお金がかかること』くらいですかね。

しかもお金をかけたからと言って、必ずしも結果が出るとは限りません。

これは中学受験において、第一志望の中学校に不合格になる確率です。

中学受験の学費の相場は平均にして年間100万円を超えますが、山口は身近な例で、200万円以上のお金をかけたご家庭を知っています(※当塾は中学受験は扱っておりませんので、もちろん当塾の話ではありません)。

これだけの大金をかけても、なお結果が出ない可能性がある・・・。

ちょっと浮世離れした感覚に捉われてしまいますね。

しかし、こうして中学受験に挑戦することは、果たしてマイナスなのでしょうか?

よく『そんな小さい頃から受験勉強漬けにしなくても・・・。』とか『子どもにはやっぱり伸び伸び自由に遊ばせてあげたい』とか(※そもそもスマホなんかで遊ぶことについてはいかがなものかと思いますが)、『自主性が損なわれて意欲的でなくなってしまう』などの声を聞きますが、山口が知る限りの中学受験を体験したお子さんたちは、ものすごく伸び伸び大きく育っています。

もちろん、自主性や主体性がないお子さんもいるのかもしれませんが、厳しいことを言えばそれは公立に通っているお子さんでも一定数います。

つまり、自主性が損なわれるか否かという点において、私立と公立の因果関係なんて分からないのです。

それこそYouTubeなどで、『開成高校』『灘高校』などで調べてみれば分かります。

むしろ、明るく楽しく青春を謳歌している高校生がそこにはいます。

そして何よりも私たちが知っておかなければならないのは、良し悪しはさておき、そういうライバルが全国にはいる、というこの事実です。

別に灘や開成じゃなくてもいいです。

ここ地元愛知県にも、明和や旭丘、岡崎や刈谷、一宮や瑞陵等々、超がつくトップクラスの進学校があります。

彼らの多くが早い段階から危機感を持って、毎日毎日コツコツと地道な努力を積み上げているのです。

彼らは生まれながらにして能力が高いわけではなく、ただただ早い段階から、やるべきことを積み上げるから強いのです。

逆に偏差値が低い高校生も、生まれながらにして成績が悪いわけではありません。

高校1年生、2年生の頃に『やるべきことをサボったから偏差値が伴っていない』、ただそれだけです。

それもそんなに無理難題を言っているわけではありません。

岡崎高校の先生がおっしゃっているように、『平日は学年プラス1時間、休日はその倍勉強』すればいいだけの話です。

ただし一日も休まずに。

厳しいことを言わせていただくならば、一日平気でサボれる受験生は、いくらでもサボれてしまいますので。

第一志望の合格率は20%を下回ると言われている、本当に狭き門である大学受験。

みなさんはやるべきことを粛々と積み上げるしかありません。

そんなね、サボってしまった1年2年を、お手軽に数か月で挽回できる学習法なんてありませんし、そんなことができる塾や予備校もありません。

しかし君が第一志望のために本当に本気になるのであれば、不可能ではない。

現に当塾では、最後の最後までE判定だった受験生が、最後の最後の本番で大逆転合格した例が多数あります(※詳しくはアーカイブの『合格体験記』にて)。

でもそれは生半可な努力では成し遂げることはできません。

もうすでに、1年2年地道に努力してきた受験生が、はるか先を走っていて、なおかつ彼らが気を緩めるどころか、ますます本腰を入れてラストスパートをかけるのですから。

もうね、時間的な問題で、スマホなんて触ってる余裕はないんです。

今一度、君の第一志望の赤本や青本を手に取ってください(※できれば保護者様も)。

そして現実を共有しなければなりません。

目の前の現実に目を伏せて、『自分なりには頑張ったんですが・・・。』で何とかなるほど甘いものではないのですから。