中学生も(こそ)担任制指導のFIX【英語数学西中1位おめでとう!】
※掲載にはご本人の許可をいただいております。

まさに理想的な取り方ですね。
英語と数学という、将来的にも一番重たい教科を先取りして固めてしまう、完璧な内容だと思います。
山口の専門であるはずの『国語』が一番失点しているのはご愛嬌。
現代文専門の山口がこんなことを言うのもなんですが、現代文なんて一番確実に点数が見込めない教科ですので。
とはいえ、もちろんそれは『現代文なんてやっても無駄』と同義ではありません。
むしろ一番重要度が高い教科であると思っています。
現代文に関しては、点数を取れる必要はありませんが、『現代文は一番総合力を養うことができる教科なので、とにかく常日頃取り組んでほしい。』と切に願っております。
さてこちらの彼ですが、英語に関して言えばもう高校3年生の頭まで終わってしまっています。
というかほとんど終わってしまっており、これから先はゆっくりと末節枝葉のマニアックな文法を詰めていって、高校英単語や英検の単語を学習したら、こと大学受験に関してはやることがありません(※重ねて申し上げますが、大学受験というごく小さな箱庭の中での話です)。
英語が98点で学年1位ということは、帰国子女よりも得点しているということです(※もちろん同点の可能性はありますが)。
それにしても西中の学年上位がどんな層なのか彼に聞いてみたところ、『上位10以内は全員〇〇〇(※某大手学習塾)です。』と返ってきました。
なるほどなるほど、さすが〇〇〇さんですね。
ただ負け惜しみを言うわけではありませんが、うちと○○〇さんでは指導方針が全く異なります(※もちろん、どちらかが正しくて、どちらかは間違っているという意味ではありませんので悪しからず)。
高校受験をメインとする学習塾は、当然公立高校入試で確実に得点するための学習計画を立てていくわけですが、当塾は中学生の時点から大学受験を見据えて学習を進めていきます。
例えば、『西尾高校に合格すること』『西尾東高校に合格すること』が最終ゴールなら、大学受験のことなど考える必要はありませんが、進学校を目指していく中学生の最終ゴールは間違いなく『大学受験』にあるはずです。
しつこいようですが、公立高校入試対策はテストの範囲も難易度についてもごくごく限られています。
非常に対策が取りやすいんですね。
教科書と新研究や補強ワークの演習を何周もやるだけで、その対策はできます(※とはいえ、その地道な積み重ねが難しいのは間違いないのですが・・・)。
ここ西尾市内にも、高校受験を専門とした学習塾が多く、大学受験を対象とした学習塾が少ないのもそのためです。
すでに既出の内容ではありますが、同じ西高生でも、旧七帝大に合格していく上位陣と、偏差値が45を下回る、いわゆるFランと呼ばれる大学にしか合格できない層に分かれていくのはそのためです。
そうなると、結果的には私立高校に進学して、そこで頑張って有名私立大学の推薦を勝ち取った方がはるかに良かった、ということになります。
もう耳にタコ状態かもしれませんが、西尾高校や西尾東高校などの進学校に進む以上は、ゴールは高校合格ではありません。
大学受験のことを考えるならば、高校受験は一通過点に過ぎないのです。
西尾高校や西尾東高校に合格することは、それはそれでもちろん素晴らしいことなのですが、それは難関大合格を確約してくれるプラチナチケットではありません。
むしろそこから本当の闘いが始まるのです。
というわけで当塾、リアルな話おそらく今月いっぱいで高校3年生は締め切らせていただきます(毎年のことではありますが)。
【『暗記は頭を使わなくていい』のだそうです】
違いますよ!
山口が言ってたわけではありません。
YouTubeで某灘高生が言ってたんです・・・。

ちなみにこの彼が言っていたわけではありません。
この彼がツレに『暗記がニガテなんだよね・・・。』と呟いたところ、かような答えが返ってきた様子。
ぐぬぬ・・・。
まあでも待て待て中高生のみなさん!
確かにこの物言いはいかがなものかと思いますが、『事実』ですよね?
そう、暗記はしんどいだけで、別に何かをクリエイトするわけではありません。
『ただ覚えるだけ』です。
そしてね、学年ビリで0点を取ったことすらある山口だから言わせていただきますが、こと暗記だけならば『誰でもできる』と断言します。
だって我々、世界で一番難しいかもしれないとされる日本語を、例外なく全員操れるんですよ?
できないわけがないじゃないですか。
ただ暗記するという行為がシンプルに『めちゃくちゃしんどい』というだけ。
みなさんは好きなゲームやアニメのキャラクター、アイドルやドラマ、その他もろもろ自分の興味のあるものはいとも簡単に覚えられるんです。
勉強に関することについては、みなさんが興味を持っていないから覚えられないだけ。
能力の問題ではありませんよ!
そしてその暗記には、とんでもなく膨大な時間がかかるのです。
当塾の大学受験の実績が強いのは、シンプルに長期的な戦略を立てているから。
『残りたったの数か月で、偏差値40から旧七帝大医学部に合格!』なんて必勝法は持っていないのです。
本当に申し訳ないのですが、高校3年生の夏休みに入塾していただいても、難関大の合格のお約束ができないため、早期にお断りさせていただいています。
英文法を短期間でマスターしてもらえる自信はありますが、たった一冊の単語帳を、たったの数か月でマスターしてもらう方法を伝える術を私たちは知らないのです。
というわけで、次の大学入学共通テストまで残された時間は『あと343日』。
・・・。
いや、普通に少なくないですか?
月に換算するとなんと『11か月と9日』しかないんですよ?
これで英語と数学、選択科目、国公立なら社会プラス1、生物(もしくは化学)、理系なら数学Ⅲと物理・化学まで学習しないといけないんですよ?
例えば、優秀な講師ならばとても分かりやすく指導することは可能でしょうが、どんなに手を尽くしたとしても、みなさんの一日を長くしたり、試験までの日程を延ばすことはできません。
中高生のみなさんの時間は有限であるということを肝に銘じていただきたいです。
【ただの”英単語の意味を答えましょう!)問題】
今日も今日とて、受験を終えた高校3年生が教室に来てくれました。
本当にありがとう!
そして見せていただいた問題がこれだ!(※以下は昨日行われた某大学の実際の入試問題)

ちなみにこの赤丸は塾生が自信が無かった問題とのことで、正解不正解には関係ありません(ちなみに8問中6問正解しておりました)。
よほどのことがない限り、青い丸が正解ですね。
でもこれ、考える必要がまったくありません。
ゼロです。
もう覚えていたかどうかだけ。
ここに文法も読解ももへったくれもありません。
ただただ、『英単語丸暗記してきたら全員解けますよ~』問題ですね。
ちなみに大げさではなく、山口は1分30秒くらいで解いてしまいました。
しつこいようですがこれ、『考える問題ではない』ですからね。
でもこの問題、仮に『1問2点』だとすると、全部で16点ですよ??
ただの暗記するだけで、たったの1点が受験の明暗を分けると言われている大学受験で、16点もいただけてしまうんですよ??
だからね、どんなにしんどかろうが、ただ暗記するだけで100%得点できる英単語の暗記は絶対にやってください。
こればかりはみなさんが頑張るしかありません。
そしてこの事実は保護者様にも改めて共有していただきたいです。
お子様が英単語の暗記をサボっていたら、もうそれだけで合格の可能性をドブに捨てているのに等しいのです。
ちなみに和訳は上から
(1)失敗は私たちに叡智と新しい経験をもたらしてくれる。だから失敗することを恐れてはいけない。
(2)多くの国で、感染が爆発している期間中、人々は外出することを禁じられている。
(3)潜在的な顧客を把握するためには、私たちは市場調査を実施する必要がある。
(4)私たちは悪路で数名のバックパッカーと会って挨拶を交わした。
(5)彼の夢を叶える上で唯一の障害となっているのはお金だけだ。
(6)太陽がカーテンを色褪せさせたので、生地の色はかなり青白くなった。
(7)医療の専門知識を備えたたくさんの専門家が、戦争地域に送り込まれた。
(8)私たちが互いに祝福できるまで、結婚式を延期することを決めた。
以上です。
【with は飽くまでも前置詞ですよ問題】
ここから先は文法に興味がある高校生だけがお読みください。
先ほどの問題を出題していた大学の文法問題でこんなのがありました。
なお、山口の長ったらしい説明を読むのが億劫な受験生のために、一撃で解決する必殺ワードを先にお伝えしておきます。
『現在分詞があるから”with”一択!!!』、これで全て解決です。
もちろん、ここでいう現在分詞とは”running down”のことを指します。
以下はいつも通り、ダラダラ解説。

(3) Mika listened to her grandchildren singing her Happy Birthday ( ) tears running down her cheeks.
① for ② on ③ with ④ in
これは訳すまでもなく、ノンストップで”with”を選ばなければなりません。
この問題は意味の問題ではないのです。
見ると空欄の後に、”running”という現在分詞が来ています。
( )以降の文構造は、
tears( S ) running down ( Vのようなもの) her cheeks ( O ).
となっています。
しかし選択肢を見ると前置詞しかない。
ここでのポイントは”running down”は飽くまでも『Vのようなもの』であって、Vではないのです。
だってBe動詞がないですからね。
この形を取れるのは変態前置詞”with”のみですね。
あれですよ、
“Don’t sit down with your legs (S) crossed (Vのようなもの).
直訳は『足を組まれた状態で座るな!』なのですが、with は飽くまでも前置詞なので、
×with your legs are crossed.
のようにbe動詞を入れることはできないんですね。
文になっちゃうので。
というわけで、『withの後は文ではないけど・・・文っぽいものなら持ってきてもいいですよ!』という”with”にだけ許された変態ルールがあるのです。
こんなのもOK。
①He was absent from school with him being lazy.
これも本当は、
②He was absent from school since he was lazy.
②のように、接続詞sinceの後ならば、普通に文章を持ってきてもOKです。
しかし①のwithについてはどうあがいても文章にはできないので、やむを得ずbe動詞”was”を”being”にせざるを得ません。
×He was absent from school with him ×was lazy.
意味はシンプルに、『彼は怠惰なので学校を休んだ。』ですね。
付帯状況”with O C”には言外に『理由』を内包することがあるので一応要注意ですね。
もう一度本問。

しつこいようですが、”running down”という現在分詞を見た瞬間に、もう”with”以外の前置詞の可能性がゼロになるのです。
意味は、『ミカは頬に涙を伝わせ”ながら”、孫たちが”ハッピーバースデー”を歌うのを聴いた。』ですね。
余談ですがその上の問題、(2)は脊髄反射で④です。
一応分詞構文なのですが、”Not knowing what to do,(何をすべきか分からなかったので)”はもはやイディオム。
(2)『申込用紙の記入の仕方が分からなかったので、ジョンは兄に助けを求めた。』ですね。
ついでに”ask for money”『お金を無心する』も頻出なので合わせて覚えておいてください。
いかがでしたでしょうか!
英単語やイディオムは言わずもがな、文法に関しても『ほとんど暗記』です。
しかし闇雲に暗記すると本当にコスパが悪いので、文法に関しては私達が100%の理解度に到達するまで、懇切丁寧に指導させていただきます。
なんか文字で読むと分かりづらいかもしれませんが、それは参考書も同じこと。
直接指導を受けていただければ、絶対に理解していただく自信があります。
それは当塾の現塾生、そして卒塾生のみなさんが証明してくれています。
なおことのついでに(4)も。
文末に”last November”と書いてある時点で現在形の(1) (2)は消えます。
1秒で。
主語が『健康保険』と無生物主語になっているので、(3)『話し合った』(4)『話し合われた』。
もちろん、健康保険そのものが話し合うわけではありませんので、自ずと答えは(4)ということになります。
意味は、
(4)去年の11月社内で、新しい健康保険のプランについて、数週間に渡り話し合われた。
が直訳になります。
これまたしつこいようですが、学年ビリの山口でも英語という教科については満点近く取れるようになりました。
ただの言語ですので。
受験英語はただ、『時間と労力がかかる』というだけの教科です。
こんなおいしい教科を、1年も2年も放置してしまうのはもったいないと思いませんか??