新高校3年生(※現高校2年生)につきましては、新規入塾を今月いっぱいで締め切らせていただきます。

鳴かず飛ばずのインスタグラムで、こちらでは書きづらいことを書かせていただきましたが・・・。

少し雑談です。

すでにご存知の方も多いかと思われますが、山口は以前誰もが知る大手学習塾に勤務しておりました。

今の当塾のスタイルとは異なり、ターゲットとしているのがズバリ『高校3年生』。

さらに具体的に言えば、『高校3年生の7月』です。

年間を通してのCM、広告費も6月~7月に集中します。

理由はとても簡単で、

・何もしなくても入塾してくれる

・高額提案もあっさりと通ってしまう

からです。

もう企業としてはウッハウハですよね。

既出の内容ではありますが、山口の最高記録で7月だけで35名訪問、内32名入塾なんて年もありました。

提案もシンプルです。

『もうセンター試験(※現大学入学共通テスト)まであと半年しかありません。』

『このサボってしまった2年間を取り戻すために、プラス2年分の受講が必要です。』

たったこれだけ。

これだけで『週2~3コマ(※当然高校3年生なので割高のお月謝です)』『プラス講習50コマ』なんて提案があっさりと通ってしまいます。

もう先生がいようがいまいが関係ありません。

『(契約を)取ってから悩め!』が合言葉でしたので。

とはいえ、山口は別に批判しているわけではありません。

企業を存続していくならば、利益を優先するのは当然のことですし、厳しいことを言わせていただくならば、『高校3年生の夏休みまで大学受験の対策をサボったのであれば、それくらいは当然』とも思っています。

事実、『週2~3コマの授業、プラス講習50コマ』でも量的に足りるかどうか・・・(正直言えば足りないことの方が多かったです)。

そして最大の問題は、それで間に合うならまだいいんです。

ここからは保護者様にも共有していただきたいです。

たとえお金がどんなにかかろうとも、それで第一志望に合格できるなら納得もいくでしょう。

しかしながら果たして、高校3年生の夏休みまで勉強をサボった受験生が、いきなり塾に放り込まれて、『さあ残された時間はたったの半年しかないから、ぎゅうぎゅうに詰めて勉強頑張ろう!』なんて言われて、効率よく学習をこなせるのでしょうか?

いや、これはもうそういう受験生を前職でたくさん見たのではっきりと言わせていただきますが、間に合わないんです。

それどころか、(え・・・こんなにやらないといけないの??)と顔面蒼白になるのです。

そして学習を2年間サボってしまっているので、長時間学習するだけの体力がそもそもない(これが一番の問題かもしれません)。

結局慌てふためきながら、冷や汗を流しながら机に向かうわけですが、基礎をすっ飛ばしている状態で大学受験レベルの授業を受けてもほとんど何も理解できません。

当然偏差値は変わらない・・・どころか下がってしまいますので(他の受験生の偏差値が上がるという意味です)、さらに講習を提案される。

気付けば、『普通に3年間塾に通っていたのと変わらないような金額になっている』ことも珍しくはありません。

当然と言えば当然なのですが、高校3年生から頑張り始めたからと言って、学習する量が減るわけではありません。

むしろ『たったの数か月で、2年9か月分の学習をしなければならない』、これが現実です。

高校1年生からコツコツと積み上げていれば、週1プラス自習に通って、最後にニガテ教科を少し講習で補う程度で済んでいたはずなんです。

これが現在、当塾が新規高校3年生をお断りしている理由です。

来ていただいても、合格していただく自信が無いのです。

さらに言えば慢性的な人員不足もありまして、ひとりの生徒に『週3プラス講習50コマ』なんてやるだけの余裕がないのです。

しかしこの問題については、もちろん当事者である高校生が理解するのは当然として、すべての保護者様に共有していただきたいのです。

中学受験や高校受験、大学受験についての専門知識を身につける必要はありませんが、朧げでも構いませんので、大切なご子息ご息女が数年後に、一体どんな試験を、どんな分量で受験することになるのかだけでも知っていただきたいのです。

私たち大人が知らないことは、当然子どもたちも知りません。

昔と違い、今は私たちの身の回りには誘惑になる物が余りにも溢れすぎています(※その最たる例がスマホなのですが)。

子どもたちがその誘惑を振り切って、大学受験のための勉強に意識を傾けるのは、容易なことではありません。

何はともあれ、いよいよ先月大学入学共通テストが終わってしまいました。

新高校3年生に残された時間は、『たったの341日』。

11か月と7日しかないのです。

もしも国公立を受験する予定なのであれば、たったの11か月で『大学入学共通テストの5教科7科目対策』、『国公立二次の記述対策』、『滑り止めの私立対策』、ここまでを学習計画に含めなければなりません。

とてもじゃありませんが、3年生の夏から半年ほどガムシャラに頑張って、何とかなる質と量ではありません。

もしも『いやいやそんなことはありませんよ!うちの塾ならラスト半年でも十分逆転合格可能です!』なんて学習塾があれば、それはもう著しく誠意を欠く発言であり、詐欺に等しいと言っても過言ではありません。

というわけで、改めてとなりますが新規高校3年生の新規入塾は今月いっぱいで締め切らせていただきます。

【理系に関するブログも書いてはみたいのですが・・・】

先日高校1年生の女の子から、『理系のブログも読んでみたいです!』と嬉しいお言葉を頂戴したのですが・・・。

そうなんですよね!

このブログを書いているのは山口のみ!

したがってほとんどが文系の内容ですし、理系の話があるとすれば、たまにS原先生や石川先生、黒野先生から聞いた話を紹介する程度。

いや~自分で言うのも何ですが、情けない限りです。

不断はあれほど偉そうに、英語や国語についてあーだこーだと自論をまくし立てておりますが、こと理系の話となるとなしのつぶてなのです。

改めて山口を含め、中学校や高校の教師、塾や予備校の講師は楽ちんだと思いますね。

我々には受験もありませんし、自分の専門分野だけやってればいいんですから。

先日のブログで何やら偉そうに、『英単語は覚えるだけ!』なんて息巻いておりましたが、中高生のみなさんは英単語だけやってればいいわけではありませんからね。

英語ひとつとっても、文法を覚えて精読の練習もして・・・その上速読多読もこなしつつ、イディオムの暗記や英作文の練習までやらなければなりません。

それに加えて、数学や物理・化学、社会も2教科やって古文や漢文までこなさなければならないのですから、中高生のみなさんは我々指導者側よりも、はるかに大変なことをやっているのです(※それだけに、指導者側の『分かりません』は絶対に許されませんが)。

高校生のみなさん。

みなさんは本当に大変なんです。

みなさんの目標が、名もないFラン大学でいいのなら、そんなに頑張る必要はありません。

しかし偏差値が上がるほど、人気が上がるほどに、ライバルの質も比例して上がっていくのです。

もしも今、君の偏差値が第一志望の偏差値と5以上かけ離れていたり、C判定未満であるならば、はっきりと『学習の質も量も足りていない』ということになります。

月並みですが時間は戻ってはくれません。

どれだけ泣いても喚いても、時間はただただ過ぎるばかり。

C判定未満ということは、君がサボっている間に同じ志望校のライバル達はめちゃくちゃ頑張ってきたという証です。

そして彼らは手も気も緩めてはくれない。

彼らよりも多く頑張って、初めて差が縮まるかどうかと心得なければなりません。

というわけで、数学のブログかぁ・・・。

しかしながら言い訳になってしまいますが、駄文である自覚は多分にあるのですが、毎日この分量の文章を書くのはそれなりに大変だったりします。

妙案がないか、ちょっと検討してみますね!