10年後は年収150万円が当たり前の時代がやってくる。今よりも物価も上がるので、しっかりと備えておかなければ生きていけません。
【昨年度、N高校から京都大学に合格した受験生は0名。ちなみに当塾からは1人合格者が出ました。】
あらためて、とある筋から情報をいただきましたが、昨年度はN高校から7名の受験生が京都大学に挑戦し、残念ながら合格者は0名でした。
ちょっと厳しいお話をさせていただきます。
東大や京大、阪大や名大などは、実はそれほど倍率は高くありません。
なぜならば、受験生のほとんどがある程度、合格できるか否か?のあたりをつけているからです。
東大や京大は二次ウェイトが非常に高く、さらに二次試験の内容も極めて高度なため、ほとんどの受験生は数年単位で対策をしています。
ところがN高校からは7名受験したにもかかわらず、合格者は0名。
厳しい言い方をさせていただくならば、N高校は京都大学の二次対策ができていなかった上に、受験生も何となく共通テストでまぁまぁいい点が取れてしまって、現実が見えないままに京都大学を志願したということになります。
京都大学の倍率って3~5倍の間ですからね。
7名受験して合格者0というのは壊滅的と言わざるを得ません。
そういえばこれも既出なのですが、当塾で勤務してくれていた岩倉先生のお話です。
岩倉先生はこちらのN高校に在籍しており、常に学年トップ。
旧センター試験でも810点を取り、そこだけを見れば旧七帝大一工どこでも受験できるくらいの結果でした。
そこで当時のN高校の3年5組、つまり理系特進の担任の先生が、何度も何度も岩倉先生に面談をしたのだそうです。
『頼むから京都大学を受験してくれ。』と。
ただ岩倉先生自身は、京都大学の二次対策をまったくしていなかったこともあり、合格する可能性はゼロに近いと考えていたため、度重なる担任の説得を押し切って、そのまま当初の予定通り、名古屋大学を受験し合格しました(※余談ですが、今現在は某東証一部のIT系企業に勤務しております)。
あらためて念を押しますが、仮に共通テストをフリーパスで900点満点もらえたとしても、二次対策をやっていなければ、東大や京大には合格できません。
可能性0です。
ほとんど記述ですし、難易度も青天井ですからね。
なおかつ、共通テストと二次の比率が33:67。
共通テストで満点とってもほとんど意味がありません(もちろん、ないよりはあった方がいいのは言うまでもありませんが)。
普通に考えれば、旧七帝大一工を本気で目指すのであれば、二次対策に重きを置いた授業を受けるべきですし、N高校ではそれができていなかったということになります。
それどころか、京都大学に合格するためにどういった対策が必要なのか、知らなかったんじゃないのか・・・とさえ思えてしまいます。
いや、山口が嫌なこと言ってるわけではなく、ただただ結果がそう物語ってるんです。
7名受験して合格者0名とはそういうことです。
ちなみにしつこいようですが、昨年度当塾からは京都大学1名の合格者が出ております。
ここだけ切り取ったならば、当塾は京都大学の対策ができていたということになります(※もちろん、受験生本人の努力の賜物であることは言うまでもありませんが。)

うちはですね、塾生の第一志望を確認した時点で、残された時間を逆算して、必ず合格できるような対策を立てます。
正直、お役所仕事の高校の授業と同じにされてはたまったものではないです。
そして旧七帝大の二次対策は、最低でも1年はお時間をいただきます。
高校生諸君に認識を改めていただきたいのですが、×『共通テスト本番までは共通テスト対策、ラストの1ヵ月で国公立二次対策』ではありませんのでご注意を。
赤本や青本を見れば分かりますが、とてもじゃありませんが1ヵ月では終わりません。
そもそも共通テストはオールマーク、国公立二次はほとんど記述なわけですから、やるべきことがまったく違う。
東大や京大クラスだと、正直2年はほしいです。
だから開成や灘などの高校は、中学の3年間で高校までの授業を終えて、高校1年生で共通テスト対策、ラストの2年は旧七帝大や医学部の対策をやるのです。
さらに言わせていただくならば、これも既出ですが、それは何も難関大に限った話ではありません。
君の今の志望校の判定がC判定未満なら、可及的速やかに意識を改善してください。
今すぐに、自分の志望校に対して、どういった対策が必要なのかを考える必要があります。
【10年後の平均年収は150万円になるかもしれない・・・のだそうです。】
はっきりと言います。
年収150万円ってもう、ひとりがギリギリ生きていけるかどうかです。
家だの車だの、結婚だの旅行だの、趣味だの言ってられません。

みなさんはもちろん社会に出ているわけではありませんのでピンと来ないかもしれませんが、年収150万円ということは、税金だの福利厚生だのを差っ引いたら、手元に残るのは多分120万円弱。
ということは、ひと月あたり手にできるお金は『たったの10万円』ということになります。
君たちが大学を卒業して社会に出た時、ひとり暮らしを始めるとすると、家賃は最低でも5万円。
1DKでそれくらいですかね。
食費が3万円くらいとすると、もう自由にできるお金は2万円しかありません。
断っておきますが、日本国内のお金の量が変化するわけではありません。
今以上に、上位の5%くらいがものすごい大金を手にして、残ったわずかなお金を95%が取り合うのです。
厳しいことを言わせていただきますが、年収が150万円ではまず結婚なんてできません。
というか、二人で生きていけないですからね。
さらに言えば、少子高齢化は今以上に進んで行き、なおかつ物価もガンガン上がっていくので(※お菓子などの値上がりもそうです。100円で買えていたものが、もう買えなくなるということです)、みなさんは将来に備えて貯金もしなければならない。
いや、もうお先真っ暗ですね。
そうなると、みなさんが当たり前に結婚をして、家も建てて、欲しい車を自由に買って、家族も養って、長期休みは海外旅行にも行って、ご両親のサポートもしながら、各種保険や貯金に毎月30万円くらいの投資をしようと思うのであれば、上位の5%に入って、年収1,000万円稼ぐしかありません。
え?
そんなこと言われてもピンと来ない??
まあそうかもしれません。
しかしそれでピンと来ないのであれば、10年後20年後に、そのツケは君が支払わなければなりません。
そもそも、今そんなに難しい話はしていません。
『(いいか悪いかはさておき)上位の5%に入らなければ、何不自由のない自由な暮らしはできない』と言っているだけです。
そして上位の5%。
君が今どの高校に通っているのかは分かりませんが、君の通っている高校の5%という意味ではありません。
現在日本に住んでいる18歳の数が約112万人。
この112万人の5%です。
つまり、すべての18歳の中の5.6万人。
ものすごいどんぶり勘定ですが、
・旧七帝大…1学年合計19,000人
・早稲田、慶應…1学年合計17,250人
・医学部…1学年合計約30,000人(※国公立、私立含む)
もうこの時点で6万人を超えています。
もちろん、学歴がすべてではありませんし、難関大の学歴が無くても、ものすごいお金を稼いでいる人たちはいます。
プロ野球選手やごく一部の芸能人やユーチューバーなんかがそうですね。
ものすごい商売の才覚があって、学歴なんか無くてもガンガン稼げる経営者もいたりします。
でもね・・・、そんなの超難関大に合格するよりもはるかに難しい。。
そしてですね、厳しいことを言わせていただくならば、その程度の想像力も欠如している高校生が、どうしてたったの3年間で、第一志望合格に向けて計画的に勉強なんてできるんでしょうか?
公立高校に合格して、『やったー!西尾高校(西尾東高校)に合格したぞー!』ってそれはいいですよ。
もちろん素晴らしいことです。
でも3年後の受験、6年後の就職活動(※理系は8年後)、10年後の結婚を含めた人生設計なんてもっともっと大変なのに、やりさえすれば結果がでる大学受験を頑張れないって、相当ヤバいでしょう??
あとこれまた余談ですが、学校の先生は基本的に、大学を卒業したらそのまま中学校や高校の先生になるわけですから、社会経験なんて積んでいません。
将来のことを相談したところで無駄です。
経験していないのですから。
そういったわけで高校生諸君、『知りませんでした』は通りませんって。
大学受験の英単語の暗記なんて余裕で3年、少なくとも2年はかかるんですから、1年生の頃からやらなきゃダメ!
山口なんか全然かわいい方で、こちらの参考書を執筆した先生は、『英語をマスターするのに10,000時間あればいい』なんて言ってます。

『文法を勉強するのは逆効果』なんてとんでもないこと言ってるんで、ちょっと眉唾ではありますが、それでも『10,000時間でものになる』というところは正鵠を射ていると思います。
高校生活が1,000日だとすると、毎日英語だけを10時間勉強してやっと10,000時間ですからね。
もちろんそんなことは現実的ではないので、山口はみなさんに『3年間で何とか2,000時間英語を勉強してほしい』と願っています。
それでも5分の1ですので、『高校に入学してから受験本番まで、毎日英語だけで2時間は必要』ということになります。
正直それでもきついので、できれば中学生の頃から大学受験を見据えた学習をしてほしいです。
ちょっと話がそれました!
そんなわけでね、今中高生のみなさん、みなさんの10年後20年後ははっきり言って暗黒です。
だから何とかして・・・、何としても上位の5%に入るための努力をしてください。
世知辛い話ですが、極めて現実的なお話でした。