今年度から、高校2年生の新規ご入塾の受け付けは12月までとさせていただきます(※受験生諸君、もう一度ラオスの写真をみてほしい)。
先日、うちの奥様が一生懸命保険の証書を見直しながら、色んなところへ電話をかけていました。
一体何なんだろう?と思ったら、南海トラフ巨大地震が起きたときに備えて、各種保険の見直しをしていたのでした。
(※うちは奥様がしっかりしていて、家や車、娘の教育、自分達の老後などなど、必要なものはすべて数十年後を見通して管理してくれています)。
南海トラフ巨大地震・・・?
あぁ、そういえばそんなのが来ると言われ始めて、かれこれ30年経つな~と思いました。
奥様はそんな危機感をまったく感じていない自分を見て、『万が一大地震が起きたらどうすんの!』と一喝したのでした(※注:36歳です)。
(※ちなみに『保険』というものがよく分からない中高生のみなさんへ。
保険にはいろいろな種類があるのですが、恐ろしい病気『癌』を例に挙げさせていただきます。
癌に罹患すると、治療法はいくつかあるわけですが、とにかくとんでもないお金がかかります。
貯金が全くない状態で癌に罹ってしまうと、お金が無くて治療そのものが受けられないということになります。
だから毎月少しずつ、少しずつ保険会社にお金を払っておいて、いざ癌に罹ってしまった時に、治療費を全額フォローしてもらえるようなお金を用意してもらえる仕組みのことです。
差し当たり、みなさん自身が一番最初にお世話になるのは自動車保険だと思います。)
【地震がいつ来るかは分からないけど、受験がやってくる日は確実に決まっている】
本題です。
高校生諸君を見ていて、山口のように危機感を感じられていない、現実を受け入れていない受験生が多すぎる。
それは年々加速度を増しているように感じます。
もちろんみなさんにとっては初めての高校生活で、初めての大学受験なので、未体験のことに現実味を感じられないのは仕方のないことなのですが、山口が14年前に西尾に来たときはそんなことなかったんです。
西高生も東高生も受験や学習に対する意識はもっと高かったですし、それは進学実績を見ても明らかです。
西高は上下の格差が大きく開いただけでしたが(上位陣は昔とあまり変わっていません)、東高については上位陣を含めて、大幅に学力がダウンしています。
今の東高生のみなさんには信じられないかもしれませんが、昔の東高は名大などにも複数名合格者を出していましたし、愛知県ナンバーワン私立の南山大学に至っては100名以上の合格者を出していたんです。
もちろん、複数学部合格者も含めているでしょうが、それにしたって現在の5倍以上です。
私たちがこの塾を開業したとき、実は入塾制限などは設けていませんでした。
ところが2年3年と時が過ぎていくにつれて、高校3年生から入塾した受験生には、余りにも大きな負荷がかかることが分かりました。
当り前と言えば当たり前なのですが、高校3年生まで存分にサボりまくった受験生が、いきなり塾に通い出したところで、危機感も持てなければ、単純に大学受験に間に合うだけの学習をこなすだけの時間的猶予も残されていないのです。
我ながら言い得て妙だと思いましたが、『受験はいくらでもフライングスタートができるマラソンレースのようなもの』なのです。
もうみんなとっくの昔にスタートしていて、みんなゴールまであと数km地点にいるのに、『今からスタートして30分で追いつかせてください!』と言われているようなもの。
そんなのはね、無理なんです。
その人にどんなポテンシャルがあろうが、どんな世界的なコーチが指導しようがね。
私たちはその限界が、『高校3年生の4月』だと思いましたが、ここ2,3年を見てはっきりと分かりました。
それでも遅すぎる。
それに高校3年生が増えすぎてしまうと、当然指導する側にかかる負担もあまりにも大きくなってしまいます。
そういうわけで今年度から、『高校2年生の12月以降は、ご入塾を一切お断りする』という方針に切り替えさせていただきます。
南海トラフ巨大地震はいつ来るか分かりませんが、みなさんの受験だけは確実にゴールが決まっています。
正直ね、高校2年生の冬でも遅いくらいですよ。
何度も念を押させていただきますが、君たちが西高や東高に合格したという空手形を手にしてはしゃいでいるときに、本当の進学校に合格した受験生達が、高校1年生の4月から一生懸命頑張ってきたんだ。
それが今、君たちと同じ第一志望を目指していて、なおかつA判定やB判定を取っている連中たち。
私たちは自分たちの指導方針には絶対の自信を持っていますが(※事実、うちの実績は三河地区ナンバーワンだと自負しております)、時間と君たちのやる気を引き出すことだけはできない。
そりゃあね、言いますよ。
うちは完全1対1のマンツーマン指導なのですから、学習計画も隅から隅まで立てますし、宿題や課題なども必ず確認します。
学習進捗も含めて、必要とあらば厳しい叱咤激励もさせていただきます。
しかしながら申し訳ないのですが、それでもできることとできないことがあります。
高校生諸君、『いや、短期間でスマホも諦め”させて”、まったくありもしない勉強のやる気を引き”出させて”、第一志望の難関大に合格”させる”のが塾の仕事じゃないの??』と思ってるかもしれないけど、もしそんなことを当塾に期待しているのであれば、それは大きな心得違いというもの。
力不足で構いません、山口にはそんな力が無いんです。
ですので、『やる気も無くて、残された時間も無くて、スマホも解約できなくて、それでもみんなが憧れる難関大に合格させてくれる学習塾や予備校』を探した方がいいです。
今までにも、本当にたくさんの受験生を見てきた。
ここでは割愛させていただくけれども、『そんなに頑張ったら倒れちゃうよ!』というくらい頑張った受験生もひとりや2人ではなかった。
自分はそういう受験生こそが第一志望に合格するべきだと思っているし、そういう努力の人と一緒に頑張りたいと思っている。
この際偏差値の話はどうでもいい。
偏差値が低くて難関大を目指しても全然いいと思っている(※事実、自分は偏差値30くらいから、世間一般では難関とされる大学には合格できたので)。
だけど、やる気の欠片もなく、何となくこの塾に入りさえすれば、努力もせずに難関大に合格できると思っているのであれば、それは大きな間違いだし、本気で頑張っているうちの塾生たちに迷惑がかかってしまう。
君たちのお父様お母様だって、『きっとこの塾なら、うちの子の夢を叶えてくれるはず!』と大きなご期待を寄せていただいて、この塾を選んでくれたと思うんだ。
もちろん、お金を払ってね。
やる気が無いんなら来なくていい。
自分も君たちのお父様やお母様に、そんな不義理を働きたくないんや。
・・・というわけで、いつも通り脱線してしまい、いつの間にか塾生に充てたメッセージとなってしまいましたが、そういったわけで、今後は『高校2年生の12月以降のご入塾は、紹介なども含めてお断り』させていただきます。
なお、今月体験授業を受けてくださいました中高生については枠を空けておきますのでご安心くださいませ。
それでは本日はこの辺で!



榊原先生からたくさん写真をいただいたけど、自分にとってはやっぱりこの写真が一番衝撃です。
自分は何もやっていないから、ただの傍観者でしかないんだけど、せめてここでできること、微力ながらみなさんの夢を叶えるサポートを全力でやりたいです。




若い人達の力は本当にすごい。
手前味噌ですが、うちの先生達は本当にすごい。
これから当塾から社会に出て行くみなさんにも、ぜひ社会へ、世界へ貢献できるような人材になってほしいと心から願います。
言うまでもなく大学受験はとっても大切ですが、みなさんの長い人生を考えると、それは通過点に過ぎません。
大切なのは第一志望に合格することだけではなく、その後に何を為したか?
山口のように、『ひたすら目の前に流れてくるパチンコ台の埃を取り続けるアルバイト』なんてやっちゃあかんよ!(※もちろん、信念があるのであれば、どんな仕事でもいいと思います)。
榊原先生、無事に帰国してくれて、本当にありがとうございます。