速読力を上げるための唯一の手段、それが読書(※そしてその対極にあるのがスマートフォン)
またそれかい!・・・という心の声が聞こえてきそうですが、まあ本当なのだから仕方がないですね。
毎年毎年、『英語の長文読解が大変過ぎる・・・』という悲痛な声が聞こえてくるのですが、
・英語の長文が速く読めない
・現代文の読解力がなかなか上がらない
理由はただひとつ、『本を読んでいないから』、ただそれだけです。
もう本当にそれだけ。
一応山口、お月謝を頂戴して指導をさせてもらっている以上、現代文と英語はプロなんだと自信を持っていますが、そのプロが言っているのだからこれは従ってほしいです。
さらに言えば、山口の授業をいくら受けていただこうが、習慣的に本を読んでもらえないのであれば、みなさんの英語力・国語力の向上はお約束できませんので悪しからず。
もちろん、たまに『本を読まなくても英語・国語の成績がめちゃくちゃいい!』受験生もいるにはいますが、それは『たまたまそういう人もいる』というだけの話。
基本的にそんなすごい人はいないですし、自分がそうだとは思わない方がいいです。
【山口が考える英語力を構成するピラミッド】
当然読解力という点においては言わずもがなですが、国公立二次試験で要求される『読んで書く力』は、当たり前の話ですが、読んで書かなければ養われません。
とりわけ入り口である、『読む』は当たり前。
例えばの話、新規で高校3年生が当塾に来てくれたとして(※来てくれてもお断りするしかないのですが)、『今まで勉強もしなかったし、本を読んだ習慣もありません。だけど大学受験を何とかしたいんです。』と言われたら・・・。
『とりあえず毎日、英単語の暗記と読書だけで4時間以上は割いてほしい。』
と伝えると思います。
当然そんなことはできないので、ご入塾をお断りするしかないのですが。
【そもそも日本語がとても難しいのに、それが英語で書かれたものを一体どうやって読むのか?】
今から某大学の英語の問題、『日本語と英文』をそれぞれ紹介していきます。
日本語だけでも構いませんので是非お読みください。
※余談ですが、最後に紹介した大学については、このレベルで書かれた日本語を英語で書けという地獄の条件英作文も出題されます。
当り前の話ですが、この日本語の文章が読解できないのに、どうして英語で書かれた文章を、それも『速く』読めるのでしょうか?
模試などで『英語の長文が速く読めない・・・』という高校生諸君がまずやるべきことは、
『とにかく日本語の文章を毎日読む、つまり読書をすること』です。
それも一日も欠かさず毎日。
それができないのであれば、みなさんの速読力はもちろん、読解力も記述力も永久に上がることはありません。
少なくとも、山口はそう考えています。
ですので、どんなに山口の授業が分かりやすいと思ってもらえたのだとしても、
『単語も覚えないし読書もしない』というのでは、期待できる効果はほとんど得られないと言っても過言ではありません。
そして、単語の暗記にも読書にも、信じられないくらい膨大な時間がかかります。
願わくば幼児や小学校低学年から読書習慣を身につけていただきたいのですが、高校生から読書を始めるというのであれば、
『毎日最低30分、一日も欠かさず読書を続ける』
を必ずやってください。
それすらやらずに、『速読力、読解力が上がりません』と言われても、『そりゃそうでしょ。』としか言いようがないのです。
ありがたいことに、今までにそういった理不尽なクレームを頂戴したことは一度もないのですが、仮に
『山口の授業を受けても全然英語や国語の成績が上がらない!』
と言われたなら、
『毎日読書して、英単語の暗記に最低1時間以上の時間を割いていますか?』と丁重にお返しすると思います。
【もちろん、スマホをやめた方がいいのは言うまでもありません】
『いや、ぼくは一日1時間しかスマホ触ってないです!』
なるほどですね。
ただ残念ながら、君が失っているのはたったの1時間ではないです。
スマホの画面を眺めている時、君の脳は全く動いていません。
優れたユーチューバーたちは、自分の動画にみなさんが虜になるように
・派手な効果音をつける(3秒に1回)
・音声全てに字幕をつける
・難しい言い回しを避け、幼児でも分かるような表現を多く用いる
こういった動画を一日に数分見ているだけで、みなさんの脳みそは壊滅的に死滅しています。
とある研究家の発表によれば、
『スマホを見ている子どもの脳は、大脳の3分の1の領域で発達が止まっていた』とのことでした。
さらに『複数の作業を同時進行するマルチタスキングが脳に大ダメージを与える』とも書いてあります。
スマホなんて究極のマルチタスクですからね。
ただもちろん、中にはスマホを見ていても成績優秀な中高生はいます。
彼らや彼女たちはいいんですよ。
できているんですから。
でもね、自分ができていないという自覚があるのなら、それでいて志望校の判定がD判定とかE判定なら、スマホはやめた方がいい。
これも同じです。
山口ははっきりと、『成績が上がらない、だけど第一志望に合格したいのであればスマホをやめなさい』とはっきり言っているので、スマホをやめてくれない高校生が苦しんでいても、『じゃあそろそろスマホをやめなさいよ』としか言いようがありません。
でも選ぶのは君です。
ほんの数年数か月、スマホがやめられなくて第一志望に不合格になるのか。
ほんの数年数か月、誘惑を断ち切って目標に向かって頑張るのか。
君が選べばいいです。
ただ、大学が求めている学生は当然後者でしょう。
とにもかくにも、君たちはたったの一日1時間スマホを触っているだけで、著しく脳はダメージを受け、文章を読み、情報を処理する能力を破壊されているのです。
そんなダメージを負った脳で、果たして難解な日本語や英語の文章、数学の文章題をどうやって読解し、さらには文章を書くことができるのでしょうか?
【親がスマホを触っていれば、当然子どももスマホを触る】
繰り返しになりますが、『子は親の鑑』です。
飲食店、病院の待合室、ショッピングモールの中、公園。
どんな場所でもいいです。
親がスマホを触っていれば、100%子どももスマホを触っています。
『スマホネグレクト』という言葉があるように、スマホは虐待なのです。
もちろん、これだけ便利なツールですので、解約することは現実的ではありません。
でもせめて、大切なお子さんの前ではスマホを触らないようにしてあげてください。
小さい頃に外で遊ぶのではなく、スマホを与えられて幼少期を過ごした子どもは精気を失ったかのようにぼーっとしています。
お子様をスマホから救えるのは、学校でも塾でもありません。
一番身近にいて、一番大きな影響を与えるお父様とお母様です。