中1女子のLEAPへの取り組み(本当にすごいです。全中高生に見てほしいです)

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教室長ブログ

今月中頃に入塾してくれたばかりの中学1年生の女の子なのですが、LEAPへの取り組み方が本当に素晴らしいので、ぜひ参考にしていただきたいです。






初回の指導時に、山口は例外なく塾生全員に対して、以下の内容を念押しさせていただいています。


①動詞を中心に学習すること

②どんなに面倒でも自動詞・他動詞を意識すること。
(特に他動詞を覚える時は、分かり切っていても『Aを~する』と書いて覚えること)

③目的語を二つ取る他動詞は前置詞まで意識して覚えること

④可能であれば自分で例文を作ってみること(※自分で書いた文章は絶対に忘れませんので)



・・・ということをお願いしております。



これは本当に手間がかかりますが、実際のところ手間がかかったものほど定着率が高いため、遠回りのようで一番の近道です。




とはいっても、なかなかこれを実践するのは難しい。




特に④などは、自分が書いた英文が正しいのかどうか?という不安も相まって、なかなか実行できないと思います。



でも彼女はそれをやってきてくれたんですね(※しつこいようですが中学1年生です)。




これ・・・もうLEAPの例文そのままじゃないの?と思うくらい完成度が高いのですが、ところどころ間違っているので、本当に彼女が一生懸命頑張って創り出した文章なのだということが分かりますね。




いや、もう本当に感動ですよ。



✖『recommend人 to do』という積極的に取り組んだ結果のミスについても、山口がこの3回の指導の中で、


『allow 人 to do , enable 人 to do, encourage 人 to do みたいに、英語の他動詞(※使役)の後には”人”が来ることが多いよ。』


と伝えていたために起きたものだと予想されます。




(正しい語法は “recommend that S V 原形”、または ” recommend ~ing ” となります)




こうやってご本人が一生懸命頑張って、実際に間違えて復習したものは絶対に忘れません。




そして自分でこうして英単語(特に動詞)を使いこなしているのですから、英文を読むことはもちろんのこと、自分で文章を書くこともできます。


そして日常英会話ではなく、専門的で高度な内容についても、英語を使ってたくさんの人と意見、考えを共有することができます(※もちろん、言うまでもなく英会話も大切です)。





無責任を承知の上で、自信を持って言わせていただきますが、彼女の英語の偏差値は80超えます(※まだ中学1年生なので分かりませんが、高校で受験するであろう模試はこれくらい行くはずです)。





そして何となくお気づきかと思われますが、このように丁寧に英単語学習に取り組むためには時間が必要になります。




仮に当塾に、全く英単語を勉強していない高校3年生がやってきたら、上で紹介したような①~④の話なんて一切しません。




『もう何でもいいからとりあえずLEAPを覚えて!1日15単語、1週間で100単語。何が何でも覚えてほしい!』と伝えると思います。



ですがたったの1年で(正確には9か月程度)そんなことはできませんので、実際には伝えることもしません(だから当塾は高校3年生はお断りさせていただいております)。




しつこいようですが、私は英単語やイディオムが覚えられないという受験生に対しては、『努力不足というか・・・君がサボっただけでしょ?』という感想しか持てないのです。









【suggest that S V原形(★現在形は不可!)】

彼女が創り出してくれた英文の中に、非常に興味深いものがありました。



これは難関私立大学の正誤問題などでもよく出題されますので、ぜひ共有させていただきたいです。





(彼女が作ってくれた英文)

My teacher suggests to me that I should apologize to my friend.

『私の先生は私に友人に謝るべきだと示唆する。』




もちろん間違いではないのですが、以下の英文をご覧ください。



Yesterday the doctor recommended that my father “give up” drinking and smoking.

『昨日医者は、私の父にお酒とたばこはやめる”べき”だと薦めました。』



そうなんです。



この例文も彼女の例文と同じく、日本語では『やめる”べき”』と書いているのに、”should”がないどころか動詞”give up”に三単現のSすらついていません。



(94の例文になります)


山口の汚い字で恐縮ですが、メインの動詞(thatの直前の動詞)が『提案・命令・主張・要求』を表す場合、that 節の中は『絶対に原形になる』んですね。


(原形と現在形は異なりますので、現在形は不可ですのでご注意を!)


理由はなぜかというと、メインの動詞の意味がすでに『提案・命令・主張・要求』なので、that の中の動詞にはすでに『~すべき』という意味が含まれるので、”should”はなくてもよい(つまり動詞の原形だけでもOK!)とういルールがあります。



★現在形は不可!と書いたのはそのためです。

助動詞”should”が省略されているのですから、” my father ( should ) gives up”は間違いなのです。





それでは実際に日常で使用されている例をご覧ください。






こちらは昨年ハワイに行ったときに、超人気のカフェで撮った写真です(※地獄のような行列ができていました・・・)。

ここにこう書いてあります。


“We ask that you please “be” KIND and PATIENT with the staff that are working.”


“You are kind”でもなく、”You should be kind”でもなく、はっきりと”You be kind”と書いています(※もちろんいずれも間違いではありません)。



もちろんここには助動詞”should”が省略されているので、直訳するならば

『私たちはあなたたちが、私たちスタッフに対して親切で我慢強くあるべきだとお願いします。』、となります。




もちろんフランクに言えば、


『どうか働いている私たちに対して、みなさまが親切で寛容であっていただけたらと願います。』くらいの感じだと思います。


個人的な解釈になってしまいますが、ここで助動詞”should”を入れてしまうと、語気が損なわれるといいますが、”You be kind”の方が読み手に強いインパクトを与えてくれるのだと思います。



超難関私立大学の正誤問題などで頻出ですね(早慶上智など)。


(・・・とは言いましたが、こうして普通にカフェで見かけるわけですから、実際のところこれは日常的に使われている表現ということになります。)




彼女は自然にこのような文章を書いていたわけです。



もう一度念を押しますが、中学1年生の女の子がこのようにLEAPに取り組んでいます。


もちろん今の時点でも相当な力がありますが、山口が伝えたことにこのように真摯な姿勢で取り組んでくれることが何よりも嬉しいですし(もちろん、ご自身が間違っていると思ったことは取り入れなくてもいいです)、中学1年生からこのような主体的な学習ができているのですから、これからさらにどんどん伸びていきます。



中高生のみなさん、ここまでやれば英単語は覚えられます。


逆に言えば、『英単語を覚えられない』というのはやっていないだけ。



もちろん楽だとは言いませんし、膨大な時間も労力もかかります。


だからとにかく一刻も早く取り組んでください。



厳しいことを言いますが、LEAPをパラパラめくって眺めているだけでは単語は覚えられませんし、そういうのを努力とは言いません。








※おもしろいことに彼女のノートの取り方が山口のノートと似ておりました。



ちなみに彼女に対して、『こう書くといいよ』と指示したわけではありません。


英単語は文章と共に覚えるのが一番良いのですが、その際にぎちぎちに詰めて書くと後で見にくいので、贅沢に余白を1行以上空けて書いてほしいなと思います。


そうすることで後で気づいたことや、発音などを書き込むことができますので。



そんなわけで山口も毎日毎日英単語と格闘しています。




これは永久に続くのでしょうし、受験生のみなさんにとってもそれは同じです。


差し当たりみなさんは、高校生ならたったの3年弱、中学生から始めたとしても6年弱という非常に短い時間で英単語を覚えなければなりません。


その現実を前にして、『こんなに英単語を覚えても日常会話では使わないから意味が無い』という姿勢では、残念ながら英単語を覚えることはできないでしょうし、受験英語で満足のいく得点を取ることもできないでしょう。


みなさんが取り組まなければならないのは、英会話ではありません。


極めて高度な内容を、英語という異言語で理解し、アウトプットしなければならないのですから、英単語を覚えるなどという初歩的かつ、極めて重要な学習に、意欲的に、主体的に取り組む必要があります。



そして難関大が求めているのは、目の前の課題や問題に真摯な姿勢で取り組む学生だということをお忘れなく。


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