中学受験について

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保護者様へ

今日は珍しい、中学受験希望のお母様とお話する機会をいただけました。

いや~本当にありがたいですね!

当塾は中学受験には対応しておりませんので、本当にお話をさせていただくだけになってしまいましたが、逆に色々な情報をお聞かせいただいて、今の中受事情を知ることができました。

ちなみに、当塾がなぜ中受に対応していないのか、なのですが、一言で言えば『専門分野が違う』からです。

当塾は完全に『大学受験を見据えた学習塾』であり、特殊性が非常に高い中学受験までは手が回せないのです。

愛知県ではあまりピンと来ないかもしれませんが、関東圏、特に東京などはもう本当に中学受験は割と当たり前、小学生や保護者様はもちろんですが、学習塾や予備校も鎬を削っていて、お月謝もかなり大変なことになっています。

お月謝だけで10万円を超えることはザラで、そこに季節講習や合宿などのオプション、施設利用費や管理費なども入ってきますので、年間約150万円から200万円はかかってしまうという、ものすごい世界なのです。

・・・。

という話をすると、必ず『なにも小学生のうちからそこまでやらなくても…。』という意見が出てきますが、それはもう各ご家庭の教育方針なので、良いも悪いもありません。

現実的に、極端な例ですが東京大学に合格する生徒ですが、3,060人という定員に対して、合格トップ10はほとんどが関東圏の中高一貫私立です(灘や西大和などは除く)。

なんとこの上位10校で、『842名』の合格者を出しており、全体の3割近くを占めているのです。

愛知県は全国的にも珍しい、公立王国で、公立の強さはトップクラスなのですが、それでも東大や京大、早慶の合格者の相対的な数となると、関東圏の私立には勝てません。

もちろん、S原先生のように、塾にも予備校にもまったく通わず、公立の小学校、中学校、高校に通うだけで東大に合格してしまう受験生もいるでしょうが、確率論で言えば難関校を目指すのであれば、『中高一貫校+学習塾、予備校』という選択肢の方が期待値は高いことが伺えます。

どの選択肢を選ぶかは、もちろん保護者様、そして主役である受験生本人が決めればいいことなのですが、仮に『難関大』を目標とするのであれば、そのための対策には一考を要します。

自分がどうあるかはさておき、そういうライバルがいるということ、また、彼らに勝つためには、同じかそれ以上の環境が必要になります。

そして『難関校』というと、旧帝大や医学部、早慶などを思い浮かべるかもしれませんが、仮に偏差値が55くらいの大学であったとしても、現時点でD判定やE判定が出ているのであれば、それはもう難関校です。

今のままの対策ではかなり厳しいということが言えます。

よくも悪くも、日本の受験は偏差値至上主義、であるとするならば、非情かもしれませんが、『合格最低点より1点でも多くとること』だけが求められています。

どんなに自分なりに頑張ったとしても、どんなに聖人君子であったとしても、合格点を1点でも下回れば不合格です。

ただ、個人的にはこんなに平等な世界もないと思います。

アメリカの大学はよく、『個性が尊重される』『入学するのは割と簡単で、卒業するのは難しい』なんて言われています。

また面接重視で、『いかに大学に貢献してくれる学生なのか?』をアピールできるかに合否がかかっていると言いますが、そういったアメリカの受験事情と比べたら、日本の受験のシステムは本当に公平だと思います。

何度も申し上げますが、善悪の二元論ではありません。

学歴至上主義、偏差値偏重主義が総合的に見て良いか悪いのかはさておき、日本と言う国ではやはり今でも学歴が重視されていて、就職の際にフィルターがかけられるのは紛れもない事実です。

小さい頃に勉強を頑張って、少しでもいい大学に進学した者が、高収入を得るようになって、幸福度の高い人生を送る確率が高いことに疑いの余地はありません。

そして、それを叶えるために、今では数多くの学習塾や予備校があります。

自分が小中高の頃は、まだまだ塾というものは珍しい存在でしたが、西尾駅周辺だけを見ても、今はこれだけの数の学習塾が乱立しています。

ということは、今は昔と違って、もはや塾に通うことは当たり前となっています。

その中でも当塾は、規模は小さいながらも、この短期間で名古屋大学、早慶などの難関校をはじめとし、卒塾生が素晴らしい実績を作ってくれました。

入塾するかどうかはまた別問題として、話を聞くだけならただです。

今日お越しくださったお母様のように、直接はお力になれなくても、お伝えできることもあるでしょうし、私たちが学ばせていただく機会にもなります。

ですのでぜひともご遠慮なくお問い合わせください。

・・・とは申し上げましたが、今は現塾生の指導と夏の面談で手一杯ですので、ご連絡いただいても少しお待たせさせてしまうことになると思います。

ご理解とご協力いただけると幸甚に存じます。

本日は貴重な体験をさせていただきまして、誠にありがとうございました。

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