今後は『漢字を使おうとしない中高生』のご入塾はお断りさせていただきます。

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保護者様へ

誤解のないようにお伝えしておきたいのですが、『漢字を書けない中高生』ではありません。


飽くまでも、『漢字を使おうとしない中高生』のことを指しております。


ま~また次から次へと・・・と思われるかもしれませんし、(なぜ町の個人塾がそんなに高飛車なんだ!?)というご感想を持たれるかもしれません。


しかしながら時代の変容と共に私たちの指導も変化を求められますし、決して高飛車なわけではなく、ただただ『漢字を使おうとしない中高生の学力向上は期待できない』という指導理念によるものです。



【漢字には大切な意味が含まれている】

例えば次に挙げるのは英文法の用語です。


『れんさかんけいだいめいし』『ときじょうけんのふくしせつ』『しんじょうほうきゅうじょうほうのとうちによるでんたつじこうのゆうせんせい』

漢字で書くと次のようになります。


『連鎖関係代名詞』『時条件の副詞節』『新情報と旧情報の倒置による伝達事項の優先性』


少なくとも山口の授業を受けてくださっている高校生のみなさんにはお伝えしている内容です(※難関国立大学、難関私立大学受験希望者)。



もしかしたら、『いや、そんな難しい用語を使わずに難解な内容を理解させるのがプロの仕事なのじゃないのか?』という意見もあるかもしれませんが、少なくとも私にはそのような力量はありません。



むしろ、これらの用語を素地とし、難解な内容を理解してもらうことの方がよほど簡単なのです。


いや、こんな難解な用語じゃなくてもいいです。



例えば私が中学生の指導をする際、必ず全員に『前置詞が付いた名詞は絶対に主語や目的語にはならない(※ごく一部の例外はあります”I don’t know on what day he came last.”など)』を叩きこみます。



当然その際にメモを取ってもらうのですが、そのときに『前置詞』を『ぜんちし』と平気で書いてしまう中学生が非常に増えました。



『前置詞』という言葉はその漢字が示す通り、『(名詞の)前に置かれる言葉』という大切な情報を持っており、これを『ぜんちし』と平仮名で書いた瞬間に、もうその情報のほとんどを理解できていないと思っていただいて差支えありません。



その証拠に、そういう中学生は平気で”because”の品詞を『ぜんちしです』と答えてしまうのです。


しつこいようですが、別に漢字で書けなくてもいいんです。


問題はその先にあって、『書けなかった漢字を自分の意志で、一生懸命理解し書こうとしているかどうか』という点にあります。


申し訳ありませんが、日本語の漢字ですらきちんと向き合おうとしていない中高生に、異言語である英語を理解してもらえる自信が私にはないのです。


いや、英語に限った話ではありません。



とある中学校(※西尾市ではありません、碧南市です)の理科の先生が、『教科書に出た用語はすべて漢字で書くように。平仮名で書いていたら×にする』と言っていたのだそうですが、私はそれこそが正しいと思っています。


お父様お母様、私達が中学生の頃は『絶対に漢字で書きなさい、平仮名で書いたら×にする』と指導されていたはずなんです。


ところがいつしか『夏目瀬石』と書いていても温情で〇になり(※正しくはもちろん夏目漱石です)、あまりにもみなが漢字を書けなくなってしまったので、『分からない漢字はひらがなでも〇にする』となってしまったのです。


そしてここにきて愛知県の公立高校入試のオールマーク化。


もう漢字どころか平仮名すら書く必要が無くなりました。


もちろん多様化の時代ですし、『文字を書くという行為はアナログである』という考え方もあるのかもしれません。


しかし実際のところ、未だにほとんどの国立大学の試験は『記述メイン』ですし、旧七帝大ともなるととんでもない難解な日本語の記述力を要求してきます。



『漢字で書く必要がない』

『試験は全てオールマーク』



こんな公立中学校の指導、およびそれに準ずる学習塾の指導にどっぷり3年間浸かってしまって、いったいどうやって難関大を受験できるだけの学力を身につけることができるのでしょうか?



というわけで、今後当塾では『漢字をつかおうとしない中高生』のご入塾はお断りさせていただきます。




【もちろん、私とて日本語は完璧ではありません】



恥ずかしながら私個人の恥を晒させていただきます。


私が大学生の頃、当時お付き合いしていた相手にこのように言ったことがあります。


『あ~、ゴミの”ふんべつ”やらないとな~』



そうするとすかさずこのように指摘してもらいました。


『”ふんべつ”じゃなくて、”ぶんべつ”ね。”ふんべつ”は「分別を弁えた大人」の方。同じ漢字だけど意味は全然違うよ。』




もう顔から火が出るほど恥ずかしかったですね。

自分は現代文を専門としているわけですが、そんな自称現代文のプロでもそんな些末な間違いをしてしまいますし、もちろん未だに自分の日本語が完璧だとは思いません。


未だに奥様に『その日本語、使い方間違っているよ』と指摘されます。


ましてや、まだ10年15年しか生きていない中高生のみなさんの日本語が完璧であるはずがありません。



問題は、『それでも一生懸命学ぼうとしているかどうか』という点です。


『前置詞』程度の漢字すら書こうとしない、書くのを面倒くさがる中高生に私は指導できるだけの自信も能力も無いのです。


今知らなくてもいいです。

今できないことだらけでもいいです。


でも、『それを何とか克服したい!』そういう気概だけは持っていてほしいのです。


ですからお父様お母様、当塾に入塾するかどうか、それはこの際問題ではありません。


しかし少しでもご理解ご賛同いただけるのであれば、大切なご子息ご息女に『きちんと漢字で書きなさい』と指導してあげてください。




『漢字で書けないなら平仮名で書いてもいいよ』


これは優しさでも何でもありません。


全てとは言いませんが、このような指導が罷り通っているのが今の公立中学校の現状です。


ちなみにですが、私山口も公立中学校の教師だったら『ひらがなで書いてもいいよ』と言っちゃいます。


公務員で給料が変わらないわけですから、厳しく指導して嫌われたり、保護者様からクレームを頂戴したくありませんので(苦笑



逆に言えば、冒頭申し上げた『教科書に出てきた漢字を平仮名で書いたら減点する』と仰っている碧南市の理科の先生は、まこと教師の鑑であると思わされます。

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