体験授業のお問合せ、ありがとうございます。
高校3年生のお子様の体験授業のお問合せをいただき、実際に体験授業も実施させていただきました。
よくご質問をいただくのですが、当塾は決して枠がないわけではありません(確かに枠に余裕はありませんが…)。
高校3年生をお断りさせていただいている理由は以下の二つです。
・残り半年ほどで大学受験対策はかなり厳しい
・できたとしても、かなりのお月謝をお願いすることになってしまう
大学受験に必要となる学習の量と質は、中学校3年間の基礎の内容と、高校3年間の応用、『計6年分』となり、これを半年で何とかするというのは物理的にかなり厳しいです。
おそらくガチガチ平日4時間、休日10時間勉強したとしても、その合計は840時間ほど、仮に入試本番を2月だとしても、1000時間が限界です。
6年分を6か月でこなすということは、単純に『本来1年かけて学ぶべき内容を1か月で学習する』ということであり、これはもうよほどの超人でないと厳しいです(ただし、本当に睡眠時間を3時間まで削って、一発逆転を達成した受験生もいたりしましたが、彼の視力は半年で2.0から0.08まで落ちてしまいました。お勧めできません)。
そして、当然お月謝も高額になってしまいます。
『6年分を半年で何とかする』、わけですから、これはもう週2~3でも十分ではなく、週5とかの提案もせざるを得ません。
そうなると当然、お月謝も4,5倍になってしまいます。
もう本当にそんな提案をするのは心苦しいんです。
まだ100%結果が出るのであればいいです。
でも、6年かけてやるべきことをたったの半年に圧縮するというのは、生徒にとってもかなりの負担がかかります。
おそらく消化しきれません。
(※ただし、『高校3年生から一発大逆転合格!』みたいなことを謳っている塾もありますし、どちらを信じるかは個人の選択によるものです。)
そういった理由から、当塾では高校3年生の入塾はお断りさせていただいております。
ただご相談はいつでもお越しください!
当塾の都合上、どうしても現生徒が優先されますので、金曜日か土曜日のみになってしまいますが、残りの時間をどのように使っていった方がいいのか?または英語の偏差値UPに必要なことをご伝達させていただけたら幸いです。
【英語さえできれば、日本ではくいっぱぐれることはありません。】
どういうわけだか日常生活で英語を使うことなんて全然ないのに、なぜだか日本という国はものすごく英語を重視しております。
自分自身、これまでの人生でいくつかあった危機を、英語が救ってくれました。
受験はもちろんなのですが、就職活動なんかでも、(どう考えても英語使わないと思うんですけど…)という職種でも、英検準1級、TOEIC900点という資格だけで内定をいただけました。
だから文系理系問わず、すべての中高生に英語をマスターしてほしいです。
ただ、常日頃『英語は100%成績が上がる!』と豪語してはいますが、楽かと言われたなら、それは”No”とお答えします。
言語ですから。
言語だから誰でも使いさえすればマスターできますが、使わなければ何の力もつきません。
だから『実際に目で見て』『(余裕があれば)実際に聞いて』『文章に書いていみて(その際は誰かに添削してもらって)』『実際に声に出して』ほしいです。
私たちが『世界で一番難しい言語』と言われている日本語を自由に操れるのは、小さい頃から聞いて、実際に真似て声に出して、紙に書いて、必要な文法も学んだからなのであって、『暇なときに単語帳を眺める』『何となく参考書を眺める』といったお気楽な学習法では決してマスターできなかったはずです。
(当塾の塾生はご存知の通り、山口は単語を覚えられないという塾生に対しては、厳しく『努力不足』とはっきり伝えます。みなさんがポケモンのキャラを覚えられない、漫画やドラマの登場人物を覚えられないというのであれば納得しますが、そんなことはないはずです。したがって、『英単語を覚えられない』という現象は、そこまで英単語に興味がないのか、やる気がないだけだと判断します。)
ましてや、私たちは歳を取れば取るほど、頭の中は日本語の感覚が強くなっていくので、文法(特に文構造)が全く異なる英語を学ぼうとしたときにものすごい負荷がかかるのです。
英語をマスターするのに手っ取り早いのは留学です(※それも年単位で)。
しかしなかなか中高生全員がそれを実現するのは難しいので、ほとんどの場合は『日本にいながら英語をマスターしていく』ことになります。
これが楽なわけがありません。
別に幼児や小学生から学ぶ必要はないと思いますが、可能であれば中学生から、遅くとも高校1年生からしっかりと正しい学習法で学ぶ必要があります。
誤った知識はみなさんにとって足かせにしかなりません。
【中学校で学ぶ誤った知識】
例えば中学校で学ぶ仮主語の文章、
“It is difficult for me to study English.”
も、ほとんどの中学生は『私に”とって”英語は難しい。』と答えるでしょうし、実際に公立高校受験はそれで通用します。
しかし大学受験においては、『”for 人”は不定詞の意味上の主語』と学ぶので、『私にとって』ではなく『私”が”』と訳さなければなりいません。
これは何も受験英語に限った話ではなく、日常会話でもそうです。
昨日当ブログでご紹介したディズニー映画『ズートピア』でこんなセリフがあります。
一番上のセリフです。
“What your father means , hon, is (that) it’s gonna be difficult , impossible even , 【for you】 to become a police officer.”
合いの手のような挿入が入っていて紛らわしいですが、簡潔にすると次のようになります。
“What your father means is (thatは省略。この後文章が続く) it is difficult 【for you】 to become a police officer.”
『あなたに【にとって】警察官になることは難しい。』ではなく、
『あなた【が】警察官になることは難しい。』とはっきり書いています。
だから願わくば、中学校の指導の時点で、『この”for”はしっかりと【が】と訳すように!』とご指導いただきたいのですが、文部科学省のしがらみなのか、そのようにご指導される中学校の先生は皆無です。
そして、このような指導を受け続けた中学生が高校生になったとき、この『不定詞の意味上の主語』の話をすると必ず混乱します。
それは中学校で一生懸命英語を学んだ結果、言葉は悪いですが、そのように間違った知識を植え付けられたからです。
『私にとって』と訳しても、何となく意味は通じてしまいますしね。
おそろしいのは、公立中学校、なんなら高校に通う生徒がこの事実を知らないということです。
一生懸命学んだことが間違っていて、もう一度リセットして、新しく学ぶことほど不毛なことはありません。
ぜひぜひ最初から正しいやり方で、正しく学んでほしいと切に願います。
(※脅すわけではありませんが、これはほんの一例で、まだまだたくさんあります…。それは塾生ならびに体験授業に来てくれたお子様だけにお伝えさせていただきます。)