医学部を目指している塾生の学習への取り組み方
当ブログではこれまでも何度かご登場いただいている塾生です。
先日ご紹介させていただいた成績はこんな感じなのですが・・・
その前の模試よりは若干順位を落としてはいますが、それでも結果としては誤差の範囲で、彼ならしっかりと修正してくれると思いますし、特に言葉はかけておりません。
彼が目指しているのは医学部で、どれだけ勉強し過ぎてもし過ぎるということはないのですが、それでも彼の場合は自主的に学習に取り組めていますので、こちらから特に声掛けの必要はない・・・というよりも、逆に勉強のし過ぎで体調を崩したりしないようにという意味で、管理が必要かなと感じているくらいです。
こういう成績のいい中高生を見ると、(どうせ元々頭が良かったんでしょ?)なんて声も聞こえてきそうです。
もちろん、彼は相対的に見ても、いわゆる地頭がいい塾生ではありましたが、常に順風満帆だったというわけではありません。
中学3年生の頃は、学年で100番に入らないくらいの成績でした。
それも一度や二度ではありません。
ほぼ一年間を通してです。
・・・なんて言っても、(どうせちょっと大げさに言ってるんでしょ!?)と思われる方もいるかもしれませんので、彼の中学3年生の頃の成績表をお見せいたします(本人了承済です)。
学年で、ほとんど100番前後であったことが分かります。
そこから這い上がって今の成績まで持ってきたのは、ただただシンプルに、彼が努力を継続したからです。
客観的に見ても、彼の普段の学習量は、平日5時間、土日は10時間に迫るくらいやっています。
日頃から『毎日〇時間勉強!』が口癖の山口も、彼には言いません。
冒頭申し上げた通り、逆に体を壊さないように、体調管理に気をつけるように声掛けています。
あ、ちなみに余談ですが、運動部に所属しています。
きちんと勉強と両立しながら部活も頑張っているので、しっかりと文武両道が貫けているわけです。
そしてこの夏休みも、しっかりと『毎日10時間以上』の勉強をやり切っています。
何度も申し上げますが、受験生ではありません、高校2年生です。
もちろん、一日10時間本当に勉強しようと思ったなら、並の精神力ではできませんし、何となくの計画では3日とも持たないことでしょう。
そこで彼は自分の弱点や、今後必要となるもの、志望校などを全て可視化して、この夏の学習に反映させたようです。
当然ですが、みんながみんな同じことをやる必要はありません。
ただ、こういうことを意識的にやっているライバルがいるのだというのも事実です。
で、彼の志望校を見て、(志望校が医学部じゃん)とか、(自分が目指してるとこはそんなに高くないし)、なんて思っているのであれば、それはお門違いです。
仮にみなさんの目標そのものがそれほど高くなくても、今の時点でC判定以下ならば、それは難関校です。
偏差値でいえば、5の開きがあれば相当きついです。
今が中学1年生や高校1年生だというなら話は別ですが、残念ながら学年が上がるにつれて、徐々に徐々に、1人また1人と勉強しだすのです。
差を埋めるのは受験生になってからではありません。
3年生になる頃には、みんな当たり前のように塾に通い出し、それこそ「毎日10時間勉強」なんて全員がやるようになります。
みんなが毎日10時間勉強しているさなか、同じように10時間勉強したって差が埋まるわけがないでしょう??
差をつけておくのは、非受験生である中学1~2年生、もしくは高校1~2年生の頃です。
誤解のないようにお伝えしておきますが、これは1~2年生の間に結果を出しましょうと言っているわけではありません。
結果は別に出なくてもいいんです。
最後の最後に出さえすれば。
でもそのための努力というのは、きちんと積み上げておかなければなりません。
もしも君の目標がそんなにも高くないし、第一志望に落ちても別にいいやと思っているのであれば、それなりの勉強でいいと思います。
でも、絶対に行きたい学校があるのであれば、そして今の目標が自分にとって分不相応なのであれば、やはりそれを埋めるために腹をくくる必要があります。
でもですよ・・・。
一日10時間勉強ってできませんか??
例えば7時間寝て、7時間まるっと自由な時間があっても、10時間は確保できるでしょう??
もちろん、今までサボってきた中高生が『いきなり10時間勉強!』なんて言っても、それは無理な話なんです。
でも、『1日2時間は絶対にやろう!』とか、『どんなにしんどくても、1日10単語は覚えよう!』程度ならできるでしょう??
厳しい言い方をしますが、やってない子というのは、たったのその程度のことすらやっていません。
それでも『第一志望の大学に行きたいんです!』とか『○○大学には行きたくありません!』なんて、わがままが過ぎるでしょう?
第一志望なんてみんなが行きたくて、そのために必死に努力しているわけです。
努力していない子から振り落とされるのは当然です。
今回紹介した塾生にしたって、何度も言いますが、つい1、2年前には学年で100番前後だったんです。
それがアベレージで偏差値70を超えるようになったのは、ただただシンプルに、彼が『努力をしたから。』なんです。
『地頭』だの『才能』だの言う前に、『どうせ自分なんて・・・』という前に、まずはシンプルに『努力すること』から始めてみてください。
ただし、じゃあ成績が悪い子はみんながみんな努力をしていないのかと言われれば、そういうわけでもないのですが、いつも通り長尺になってしまいましたので、続きはまた今度!
センター試験まであと4か月切りました!
週末は模試の受験生がほとんどだとは思いますが、テストが終わっても気を緩めず勉強してくださいね!