偏差値41、東高282位から国立富山大学への大逆転合格、おめでとう!
色々と語りつくしたいことはあるのですが、もうなんかすごい長文になっちゃいそうなんで、まずは彼の合格体験談、そして3年生の模試の結果をご覧ください。
(※ちなみに余談ですが、まだ当塾の入塾規制のルールが変わる前でしたので、彼が入塾してくれたのは高3年生の4月頭でした)
何とこの時英語の偏差値が『34.1』
本当に文字通り、どん底からのスタートでした。
そしてこちらをご覧ください。
こちらは西尾東高校の合格実績です。
山口が入塾前に彼に渡した手紙
これを見る限り、『東高から国立大学に合格している高校3年生は38名』、つまり、どう甘く見積もっても、『東高で学年50位に入っていなければ、国立大学の合格は難しい』ということになります。
しかし彼は『東高学年200位から国立大学に逆転合格』しているのです。
これはもちろん、彼の凄まじい努力の賜物ではありますが、ほんの少~しだけ・・・。
ほんの1%くらい当塾の力も働いております。
ただ彼も書いてくれていますが、『他の塾へ行ったり、そのまま学校の授業を受けていたらこの結果はなかった』、それだけは山口も自信を持って言えます。
それではまず、彼の体験談をもう一度紹介させていただきます。
①【合格した高校、もしくは大学を教えてください】
・富山大学(工学部)
・中京大学(工学部)
・愛知工業大学
・大同大学(工学部)
②【受講した教科と担当講師は?】
英語・山口先生
数学・黒野先生
③【受験勉強で一番つらかったことは?】
一番つらかったことは朝起きることです。
普段の学校がある日、平日は良いのですが、休日だったり長期休みなどは気がゆるんでしまい、起きるのが遅くなりがちになってしまいます。
それを避けるため、学校では補習を取り、いつもと同じバスに乗るよう心がけたり、公民館の自習室を利用するときは、開館時間に間に合うようにするなどしました。
★後に書かせていただきますが、私は彼の入塾条件として、
①スマホを解約する
②合格するその日まで、一日も欠かさず自習室に来る
③平日4時間 休日14時間以上の学習をやりきる
これを伝えました。
彼がこの厳しい条件をクリアしてくれたからこその、この大逆転合格だったと思います。
山口は言っただけで、やり切ったのはご本人なので、これはもう彼の努力の賜物ですね★
④【受験勉強で一番頑張ったことは?】(もう毎年恒例となっておりますが・・・)
英語全般ですが特に頑張ったのは英単語の暗記です。
一日に最低1,2時間かかる上、過去の単語の復習や再暗記なども必要で、さらに毎日欠かさずにやらなければならず大変でしたが、バスでの待ち時間や移動時間などのスキマ時間を活用してなんとか食いついていきました。
★塾生諸君はもう耳にタコだとは思いますが、例外なく彼に対しても、
『自分なりに頑張りましたとかはいいからとにかく覚えてくるように』
『これからは息抜きはスマホじゃなくて、単語帳で一息いれるんや』
を毎日のように伝え続けました。
本当に素晴らしい努力だと思います★
⑤【印象に残っている出来事があれば教えてください】
合格発表のときに自分の受験番号があったこと。
⑥【担当講師とFIXにメッセージをお願いします】(これはめちゃくちゃ嬉しい!)
自習室が静かでとても自習しやすかった。
英語の授業は中学校の時に通っていた塾や学校の授業とは”まったく”違い初めはびっくりしたが、どんどん英文が読めるようになり見えなかった物が見えるようになった感覚だった。
『あのまま学校の授業や、独学では絶対に読めるようにならなかったので』この塾に入ってよかったです。
★なんて嬉しいことを・・・。
しかし本当によく山口の厳しい指導についてきてくれたと思います。
多分今年度一番厳しく接した塾生でしたので・・・★
⑦【後輩たちにアドバイスをお願いします】
マジで2年からやった方がいい。
★シンプル過ぎや
でもそれだけに説得力がありますね★
【最後に山口から】
本当に去年の今頃でしたね。
彼の体験授業を担当させていただいたのですが、とにかく本当にゼロに近い状態でした
英語に関しては『偏差値41』、東高での順位も『282位』。
それ以上に、
『一日にスマホを7時間触る』
『ゲームをやりまくる』
『学習時間はほとんどゼロ』
と正直に言ってくれたので、実は最初はご入塾をお断りしました(苦笑
本当にしつこいようですが、私達は『勝ち戦しかしない主義』ですし、他塾のように『合格の可能性が極めて低いのに、入塾してもらってお月謝泥棒する』ようなことはやりたくありませんので、正直に『当塾ではなく、他塾に行かれた方が良いかと思います』とお母様に伝えたのでした。
しかしご本人と、お母様の強いご希望もありましたので、非常に厳しい以下の条件をクリアしてもらうことを前提にご入塾いただいたのでした。
①スマホを解約する
②合格するその日まで、一日も欠かさず自習に通い続ける
③平日4時間 休日14時間以上勉強をする
もうね、本当に途中でやめても仕方ない・・・と思えるくらい厳しく接しました。
もう毎日のように、
『君は周りの受験生が3年かけてやってきたことを、たったの9か月で何とかしようとしているんだから甘えなさんな!』
的なことを言われ続けるのですから、たまったものではなかったと思います。
でもですね、彼は本当に一日も欠かさず自習に来てくれたんです。
実は当塾、2月の中頃から毎日13時開校していたのですが、それは彼から
『ここで昼から勉強したいので、自習室あけてもらえませんか?』
とお願いされたからなんです。
かくして一昨日、3月6日の日まで、私立大学受験の日も、東高の卒業式の日も、毎日毎日この教室に通い続けてくれたのでした。
彼が入塾して以来、初めて教室に来なかったのが昨日。
つまり、富山大学合格発表のその日が、初めて彼が自習に来なかった日だったのでした。
★面談中だったお母様、本当にすみませんでした。
でも本当に良かったね・・・。
正直『絶対に受かるよ!』と言い続けてはいましたが、正直富山大学合格の可能性は40%くらいと見込んでいました。
彼の努力が足りないとかではなく、大学受験とはそれほど厳しいものなのです。
【厳しさこそが当塾の付加価値】
私は自分がかつてそうであったように、中高生のみなさんを一切信用しておりません。
いや、もちろん言われなくても自主的に頑張れる中高生もいるのですが、それは5~10%程度だと思っています。
私は当塾以上に厳しい公立中学校や公立高校、大手学習塾は存在しないと確信しています。
【本気で頑張っていないと、最後の最後に踏ん張れない】
これは学力や偏差値の問題ではありません。
もう一度お見せしますが、彼の偏差値は絶望的・・・、というよりも、この成績では国立大学に合格する可能性はほとんどゼロです。
★富山大学に限らず、すべての大学においてE判定、受験者層も一番下位のグループに属しています。
しかもこの結果が『高校3年生の10月』、つまり大学入学共通テスト本番まで『3か月弱』なのです。
おそらくほとんどの受験生はこの時点で諦めてしまうと思います。
(※彼は最終的に全勝合格しましたが、この偏差値では滑り止めの大同工業大学すら危うかったはずです。)
この絶望的な状況の中でも自分自身を奮い立たせるためには、『自分はこれだけ頑張ったんだから絶対に大丈夫!』というバックボーン、それまでにどれだけ本気で必死に頑張れたか、ただそれだけです。
私や黒野先生の授業そのものなど大した支えにはなりません。
最後の最後は、『自分自身の努力のみ』、それも自分なりの努力などではなく、本当に大きな目標に見合うだけの努力でなければなりません。
とにもかくにも、塾に通い始めて半年。
山口に毎日のように(小姑のような)厳しい言葉を浴びせ続けられ、それでも模試の結果は出ない・・・。
これは本当に彼にとって苦しいことだったと思います。
正直、(あのハ〇‼言うとおりにやっとんのに、全然成績上がらんが!)と思ってもおかしくないんです・・・(もちろん、彼はそんなことは思っていませんが)。
手を抜いてて結果が出ない、これは苦しくも何ともないんです。
おそらく受験で失敗しても涙も出ないでしょう。
当り前の話ですが、彼が最後の最後まで諦めることなく、それまでの自分の限界を超えるような努力を積み上げてくれたからこその大逆転劇でした。
『自分なりに頑張っています』、もちろんそれはそうだと思います。
おそらくはすべての受験生が、『自分なりには頑張っている』のだと思います。
ただやっぱり、スマホも解約して、毎日毎日一日も休まずに全てを勉強に注いで、結果が出なくても耐え忍んだ受験生に、『自分なりの努力しかしなかった受験生』が勝てるわけがありません。
【当塾を最後まで信じてくれて、本当にありがとうございました】
私としては本当にそこに尽きます。
山口は彼に対して、『中学校や東高で学んだ英語を全てゼロにし、基本中の基本からやり直すこと』を徹底しました。
何せ入塾したばかりの彼は、『前置詞や冠詞などの中学校1年生の文法事項』も知らなかったのです。
彼も体験談で書いてくれていますが、『君が中学校や東高で学んだ英語は全て忘れて、これからはまったく違うものに真剣に取り組んでほしい』と伝えました。
中高生のみなさんがこれを信じぬくことは本当に大変なことです。
なにせ何年間も正しいと信じて学んできたことを、根底から覆されてしまうわけですから・・・。
余談になりますが、愛知県の公立高校入試がオール―マークとなり、各公立中学校や大手学習塾の授業内容もそれに準じたものとなっておりますが、その弊害の加速度たるや、もう止めようがありません。
これを食い止める対策を講じなければならないのは、中高生のみなさんでもなく、中学校や塾の教師でもなく、お父様やお母様です。
恐ろしいことに、公立中学校や公立高校入試に特化した学習塾には何の責任も落ち度もありません。
強いてその責を問うならば、『文部〇学省』や『愛知県の〇〇委員会』といったところでしょうか?
もちろん、それを信じている子どもたちにも、何の落ち度もありません。
彼らや彼女たちは、ただただ信じているだけなのですから。
そして、間違ったものを積み上げれば積み上げてしまうほど、それを取り除くことはより一層難しくなってしまいます。
『鉄は熱いうちに打て』
まさにその言葉通り、私達大人が中高生のみなさんのために備える必要があります。
私だけではなく、FIXの講師陣が塾生のみなさんに、そして自分たち自身に厳しいのも、偏に愛情あってのものだとご理解いただけると幸いです。
話がそれましたが〇ヒト君!
改めまして、『東高200位から、そして偏差値41から国立富山大学大逆転合格おめでとう!』
いや、これはですね、もううちの手柄と言っていいと思うんです。
もちろん、〇ヒト君の努力が99%
それは疑いようもないのですが、残りの1%は東高ではなく当塾ですよ。
去年『西尾高校普通コースから名古屋大学に合格した卒塾生』もそうですけど、すみません、99%は彼女の努力ですけど、1%はうちの手柄です。
いや、そう言わせてくれい!!!
そんなわけで〇ヒト君、富山や金沢の美味しいものを堪能しまくってください。
なにせ山口、毎年毎年絶対に富山や金沢に遊びに行ってますので
と、言うわけでまだまだ語りたいことはあったのですが、時間も時間ですので本日はこの辺で・・・。