二・二六事件の積雪量は??
本日とある西高生と雑談で早稲田の日本史についてお話しました。
早稲田や慶應の日本史というと、悪魔のような難問奇問を出すことで有名なんですね。
『二・二六事件当日の積雪量は何センチだったか?』
『満州鉄道の線路の幅を答えよ』
・・・。
実は私山口、高校生の頃は無謀にも早稲田大学を第一志望にしておりました。
幸いにも寿命が縮まるくらいの猛勉強の末、英語と国語の偏差値は80前後まで上がり(※本当にハゲちゃうかと思いました)、早慶プレでもそれなりの判定が出ていたのですが・・・。
日本史の偏差値だけはどうしても65を超えることはありませんでした。
それでも、センター模試などでは8割~9割取れていたので、それなりに力はついていたのですが、早慶レベルとなると『まったく手も足も出ない』という状況でした。
特に前述したような、重箱の隅をつつくような難問奇問はどうしようもなく、(こんなもん勉強する気になれんわ・・・)と思い、早稲田受験は断念したのでした。
時を経て30年。
そんな雑談をとある西高生にしたのですが、何と彼はこの問題に即答したんですね。
え!!
何でこんな問題知ってんの!?
彼曰く、『そういった細かいところまで勉強することによって、大元の重要な知識が定着するかと考えて勉強させてもらっています。』とのこと。
・・・。
山口が早稲田を受験できないわけです。
当然早稲田大学からすれば、『そういった細かいところまで一生懸命勉強してきた学生にこそ来てほしい』と思っているでしょう。
日本史という教科を、ただ『試験に合格するための暗記教科』と考えていた山口には、挑戦する権利すらなかったということです。
ちなみに二・二六事件の積雪量、答えは、『22センチ~28センチの間』とのこと。
しかしこの問題、実はただの難問奇問ではなく、『ちゃんと教科書や資料集の写真にまで目を通しておけば答えには近づける』ということでした。
『こんなの覚えても役に立たないし、第一覚えられない』という受験生と、
『試験に出るかどうかは分からないけれども、自分の学びのためにちゃんと勉強したい』
どちらの学生を大学が求めているのか?そして実際に合格していくのかは明らかです。
そんな彼の志望校ですが、早慶ではありません(苦笑
さらに言えば、滑り止めの私立受験を除けば、彼にとって日本史が必要になるのは大学入学共通テストまで。
つまり、日本史学習に関して言えば、教科書レベルで充分ということになります。
ただ単に『大学受験』のことだけを考えるならば、そんな難問奇問をやるくらいならその他の教科を頑張った方がはるかにコスパがいいです。
しかしながら山口はそんな野暮なことを言うつもりはありません。
大学に行って、社会に出て必要になるのは、そういった飽くなき探求心だからです。
役に立つか立たないかでいえば、社会に出てしまえば英語も数学もまったく役に立ちませんので。
そんなわけで受験生のみなさん、いよいよ共通テスト本番まで『残りあと一か月』となりました。
前々からお伝えしておりますが、年末年始は受験勉強期間にカウントしないこと。
ここはもう最終確認の段階で、新たに学ぶ期間ではありません。
というよりも、もうそんな余裕はありません。
だから今、今この瞬間に全力で頑張ってください。
みなさんの目の前にある教科書や参考書、問題集などで、無駄な知識など一切ありません。
みなさんが目標としている大学は、本気で一生懸命頑張る受験生を求めています。
【高校2年生のみなさんへ】
言うまでもなく、みなさんの受験もついに『残りあと1年と1か月』となりました。
時間がありません。
刈谷高校や岡崎高校などは、もうすでに高校3年間で学ぶ内容はほとんど終わっていて、3年生4月からはひたすら難関大の過去問演習に入っていきます。
というよりも、4月からは予備校に通ている浪人生も加わってきますので、『全ての模試が高校で学ぶ内容すべて』が対象となります。
今から1年と1ヵ月・・・。
約400日ほどでみなさんは、
・5教科7科目、大学入学共通テストレベルの内容を終わらせる(※1科目あたり57日程度)
・並行して、国公立大学の記述対策
・滑り止めの私立大学すべての過去問
そして、この辺りからは受験生全員、本格的に受験勉強を始めます。
ここから先、みなさんが毎日3時間勉強したとしても、周りも同じように3時間勉強していたらまったく差はつきません。
今、今の時点で他の受験生よりも勉強した分だけ、ほんの少しだけ差をつけることができます。
というよりも、今A判定やB判定を取っていて、偏差値が60,70を超えているような連中は、すでにもうはるか先を走っているので、もう追いつくことすら困難です。
4月になれば、さらに全員のエンジンがかかってきます。
ここまで来ると偏差値を上げるのはもちろん、現状維持すら困難になります。
だから今、今の内にしっかりと勉強貯金を作っておいてください。
高校3年生なんてのは誰でも必死に勉強します。
みんながまだスローペースな間に、少しでも先に進んでおいてください。