『英作文は丸暗記!』とは言いましたが・・・

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教室長ブログ

先日、とある刈高3年生から英作文の質問を頂戴しました。


添削して間違いを指摘しつつ、山口が訳した英文もお渡ししました。


それにしても英作文の質問は珍しいねと声をかけたところ・・・。


『あ、これ明日授業で板書して発表しないといけないんです。』




うぉーい!



その英作文を添削したんかい!



これで間違ってたら刈谷高校のその教室の生徒全員に山口の間違いを晒すことになった上に、さらには、『ぷぷっ!山口ってあんな偉そうにしてんのに、普通に間違えてるじゃん!』って思われちゃうじゃない!!(※うちにそんな意地悪な中高生はいませんが)。




たった今その後どうだったのかを確認してみたところ、『ノーミスでした。』とのことでした!



危なかったぜ・・・。







【英作文は丸暗記!とは言いましたが・・・】


もちろん文法や慣用表現なども理解せず、『どうしてそうなるのか?』という疑問を持たずに丸暗記しても、そんなものは3日もすればみなさんの頭からすっぽり抜け落ちてしまいます。


というわけで、山口がみなさんに出している『1週間でたった5文程度の英作文』ですが、文法的に理解ができない、『なぜその意味になるのかが分からない』のであれば、絶対に質問に来てください。




自分の意志で。




そしてもうひとつ、慣用表現などにはあまり根拠がないものもありますので、そういうものは自分で積極的に文章を作ってみてください。



そして自信が無ければ、必ず周りの先生や英語が得意なお友達に確認してくださいね。






ちなみに山口50歳、昨日また新たに新しい慣用表現に出会いました。









【be at pains to do ~の意味が分かりますか?(※多分大学入試では出ません)】


なお、山口は全く分かりませんでした。


(痛み・・・で?なんかやるの??)


調べてみたらば、『(誤った選択をしたり、行動に陥らないよう未然に)慎重に~する』、なのだそうです。




いや、分かるかーい!



だからこういうのはいったん丸暗記してしまうんです。



だけどね、先ほどお伝えしました通り、多分3日もすれば忘れてしまいます。


だから自分で日本語の文章を考えて、自分で英文を書いてみるんです。



今回山口が考えてみた日本語の文章はこちら。



『どれだけ多くの子どもたちがスマートフォン中毒に陥っているのか、研究者はこのデータと照らし合わせた上で慎重に比較検討する必要がある。』



・・・なんか国立大学の二次試験とかで、『それなりに』出そうじゃないですか?



で、山口が考えた英文がこちらです。


The researchers should be at pains to weigh how many children are addicted to their smartphones against this data.


これもなんか、それなりにそれっぽくないですか?




ここではLEAPに載っている単語、『weigh A against B =AとBを比較検討する(LEAP 270)』も一緒に使いました。


こうすることで他の単語やイディオムも一緒に覚えられますね。


また、ここではAにあたる”how many children are addicted to their smartphones”のかたまりが長いので倒置させて、


Against this data, the researchers should be at pains to weigh how many children are addicted to their smartphones.


としてもいいかなと思います。





そんなわけで、山口はよく『英単語やイディオムはもちろん、英作文も丸暗記!』とは言いますが、誤解の無いようにお伝えしておきます。



『自分の意志で、主体的に取り組みながら丸暗記してほしい』んですね。



そして常に本を読み続けること。



本を読むことで日本語の慣用表現も蓄積していくことで、確実に英作文の力も向上していきます。




元々自分は現代文を専門で指導させていただいておりましたが、今はまったくやっておりません。



日本語の力をつけるのに、『たくさん本を読んで、自分でも文章を書いてみる』以外に母国語の力を向上させる方法はありませんし、うちの塾生のみなさんならもうわかっていると思います。



『難しい英文を精読し、日本語訳を自分で書いてみることで、国語力は勝手に上がっていく』んです。




まあそれ以前にですね、『本の一つも読まずに現代文の成績を上げたい!』なんて図々しいにもほどがあります。



『本を読む』なんて誰でもできますからね。


君が毎日スマホに費やしている時間から、ほんの30分だけ読書に回せばいいだけの話ですから。





そしてみなさんが目指している難関大の二次試験、つまり記述対策には、途轍もなく膨大な時間がかかるということをお約束いたします。


1年や2年ほど頑張った程度でどうにかなるものではありません。




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