中学生の英語の成績は100%上がります!

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雑談

懐かしい・・・。

当塾が開校したばかりの頃の、手作りのチラシが出てきました。

 

 

吉良中の3年生の男の子で、わずか半年弱で『数学96人抜き』『理科143人抜き』『英語122人抜き』を達成してくれました。

 

 

彼はもうとにかく勉強が大嫌いで大嫌いで・・・。

・勉強はとにかく全て嫌い

・1日の学習時間は30分!(高速で新研究の答えだけを書いて全〇提出)

・ゲームは毎日5時間

 

 

君、成績上げる気ないでしょ!

入塾当初はそうだったのですが、根がとても素直で気付いたらゲームと勉強の時間が逆転していました。

彼にお願いして、彼の個票をチラシに掲載させていただいたのですが・・・。

 

山口のアートセンスがなさ過ぎたのか、チラシは西尾市内に5000枚ほどポスティングしましたが、残念ながら当時お問合せいただいたのはなんと2件・・・。

 

現実の厳しさに愕然としましたが、その時来てくれた2名の塾生は今も頑張って通塾してくれています。

本当にありがとうございます。

 

 

 

話を本題に戻しまして・・・ここ最近、高校生の『センター試験対策』やら『関関同立対策』などの夏期講習が続いていたので、ついついブログの内容が大学受験に傾いてしまっていました。

 

しかし教育で最も重要とされるのは初等教育、次に中等教育、高等教育の順番だと言われています(もちろん違う意見もあるかと思いますが・・・)。

 

ただ、初等教育の段階で『学習する姿勢』『目標達成のために我慢すること』をしっかりと身に着けた生徒は、確かにその先ほとんど手がかからないようなお子さんが多いように思われます。

 

 

 

もちろん、山口のように中学3年からエンジンがかかり出すスロースターターもたくさんいますので、仮に今中高生であったとしても、『後れを取ってしまった・・・。』なんて思う必要はありません。

その後れは他でもない、みなさん自身が身を削って取り返せばいいだけの話ですから

 

 

いきなり脱線してしまいました!

 

 

今日お話ししたいのは、中学生の英語です。

英語学習において最も大切なのは、言語脳が発達、母国語が決定される7~10歳だと言われていますが、個人的には中学校時代が一番大切だと思っています。

 

そりゃあ、小さい頃から長期留学したり、国内でもナーサリーが完備された外語学院に、週5ペースで通えるならばそれに越したことはありませんが、それは現実的ではありません。

 

ほとんどの場合が普通に地元の小学校、中学校に通うわけですから・・・。

 

与えられた環境で、ベストを尽くすことが肝要です。

 

今でも英語の学習が本格化するのは中学校からですので、ここで正しい学習法で学ぶ必要があります。

 

 

結論から申し上げますと、とにかく『語順』です!

単語だとか一般動詞だとかbe動詞だとか、時制や関係代名詞、その他各種文法など大切なものはもちろん山ほどありますが、とにかく英語と日本語では語順がまったく違うことを中学生の内にしっかりと認識する必要があります。

 

 

例えば中学2年生で学ぶ不定詞を例に挙げて説明します。

 

I want to go abroad to study English.

 

これは簡単に訳すことができると思います。

ほとんどのみなさんは、『私は英語を学ぶために、海外へ行きたい。』と訳すのではないでしょうか??

 

でもこれが大間違いであることをしっかりと認識することが、英語の学力向上につながっていきます

 

 

正しくは、『私は行きたい 海外へ 英語を勉強するために。』です。

私は英語を勉強するために、海外へ行きたい。』という文章は、日本語としては正しいかもしれませんが、英語の発想からすれば真逆なので、学習の仕方としては非情にまずいです。

 

さきほどの”I want to go abroad to study English.”という文章ですが、これを音声にすると

 

I want …                 to go abroad…           to stdy English. と聞こえるはずなんです。

 

I English to study abroad want to go(私は英語を勉強するために、海外へ行きたい。)の順番で聞こえるわけではありません。

 

しかし残念ながら、ほとんどの中学校では、『訳すときは後ろから訳すと正しい日本語の語順になるぞ~。』と教え続けられるので、英語的な思考なんて当然身に着きません、『聞く』『話す』の力が極端に弱くなってしまうのです。

 

英語のリスニングテストですが、2回音声が流れるのは受験英語のみです。

これは『みなさん後ろから訳す癖がついているから、一回では聞き取れませんよね??だから確認のため、2回流しますね。』というメッセージなのです。

IELTSやTOEFLなどでは、リスニングの音声は一回しか流れません。

 

 

ですから、早期の段階で英語的思考を身に着ける必要があるのです。

 

I want to go abroad to study English.という文章が苦も無く訳せるのは短いからです。

学習法が正しいからではありません。

 

同じ不定詞の文章でも、返り読みの習慣がついてしまうと次の文章には手も足も出ないはずです。

 

The discovery of the structure of DNA and the way in which it is copied from generation to generation made life itself , and evolution , seem simple at the molecular level .

 

中学生の頃にしっかりと『頭から英語の語順通りに訳す』という正しい習慣がついていれば、こんなに長い文章でもしっかりと正確に訳すことができます・

 

逆に返り読みの習慣がついてしまっていると、(あれ?とりあえず読んだけど分からない・・・。後ろから訳してみよう!・・・後ろから訳しても全然分からない・・・。)

 

という現象が起きます。

 

ん・・・。

この文章に「不定詞なんかないじゃん!」ですって??

素晴らしい質問ですね!

でもこれはれっきとした不定詞の文章なのです(すんごく長くなるのでここでは割愛・・・)

 

 

正直言って、高校受験くらいまでなら返り読みでも全然対応できます。

中学校の先生のお仕事は、しっかりと高校に合格させることですので、この返り読みの方が都合が良いのです。

何よりも文部科学省のカリキュラムがそうなっているので、こればっかりはどうしようもありません

 

 

ですので、学校での学習、それはそれとして、正しい英語の学習は別で用意するしかありません。

当塾ではもちろん、この『返り読み』の矯正はやっていますが、例えばの話、塾に通っていなかったとしても、ご家庭でも対策は取れます。

例えば市販の英語教材の英作文にこんな問題があります。

【次の日本文を英文に直しなさい。】

(1)彼女はバッグを買うためにその店に行きました。

 

 

これをお母さんが次のように書き直してあげればよいのです。

 

彼女は 行きました(どこへ?) その店に(何のために?) バッグを買うために。

 

 

英語においては日本語と違い、主語と動詞が最優先されることを、毎日の学習で身に着けてもらうのです。

 

「彼女はバッグを買うためにその店に行きました。」⇒『彼女は行きました、その店に、バッグを買うために。』⇒”She went to the store to buy a bag .”

 

 

 

 

細かい文法をマスターするのは、それこそ学校や塾に任せるとして、英語で一番大切な英語的思考は、ご自宅でお母さんがアドバイスするだけでも充分に効果的です。

というよりも、この部分に関しては学校任せにしてはまずい部分です(もちろん、これらの対策をしっかりと取っている学校もありますので一概には言えませんが・・・)。

 

細かい文法とカリキュラムはさておき、この英語的思考は何によりも重要ですので、早期に対策を取ってほしいと思います。

 

中学校の時は割とできたけど、高校に入って途端に英語がニガテになってしまった・・・というのはほとんどがここに起因しています。

 

 

そして今高校生のみなさんでも、簡単に矯正できます。

今からでも遅くはありません。

正しい英語をマスターして、第一志望合格を勝ち取りましょう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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