成績優秀者発表!(高校1年生の男の子)
というわけで恒例となりました成績優秀者発表なのですが・・・
西尾高校の1年生の男の子の塾生ですね。
もちろん成績も素晴らしいのですが(総合偏差値66)、今回はもう一つお伝えしたいことがあります。
『ここから復習』の項目を見ると、『英語の長文読解』と書かれていますね。
そして彼は自分の弱点をしっかりと把握していて、毎日単語学習に取り組んでいます。
彼の素晴らしいのはその取り組み方ですね。
これが彼の単語帳です(ターゲット1900)。
ちなみに常々塾生には、『単語帳はきれいに使わないように!』とお伝えしておりますが、彼は言われる前からそれを実践していました。
もちろん、きちんと隅から隅まで覚えられているのであれば、単語帳がきれいであろうが汚かろうが、何の問題もありません。
しかしながら、ほとんど覚えられていないのに単語帳がきれいなままというのは大問題です。
復習・・・どうやってやるんですか??
例えばターゲットをはじめとする単語帳というのは、ほぼ2000単語前後の単語が載っているわけですが、1000単語くらいまで単語学習が進んでいったときに、前にやった前半の単語はどうやってチェックするんですか??
もちろん、『いや、自分は1~1000まで、漏れなくきっちり毎日復習します!』というなら話は別ですが、みなさんは英語だけを勉強すればいいわけではありません。
文系ならば古文や漢文、歴史などもカバーしなければなりませんし、理系ともなると数Ⅲや物理・化学まで学習しなければならないのです。
分からない単語は当然復習しなければなりませんが、逆に『完全に覚えてしまった単語』を見直す時間というのはまったくもって無駄な時間なのです。
もちろん、英語の学習に無駄なんてものはありませんが、みなさんは受験生です。
極力無駄は省く必要があります。
であるとするならば、まっさらな単語帳というのはみなさんの暗記学習に大きなブレーキをかけていると考えてほしいです。
チェックがしっかりと入っていれば、隙間時間に単語帳を開いたときにやるべきものがすぐに把握できます。
単語というのは基本的に忘れていくものですが、一番定着するのは2回目3回目に同じ単語を目にしたときです。
そのときに(あ、これ前もやったけど覚えられなかったんだ)と自覚したときに定着していくのです。
日々の単語学習ではもちろんですが、模試の直しや学校の授業中などにどんどん単語帳で検索して、一度目にした単語にはどんどんチェックを入れていってください。
ほとんどの単語帳にチェックボックスがついているのはそのためです。
あと、単語帳なんてほとんど1,000円前後で売られているはずです。
きれいな単語帳を取っておきたいなら、もう1冊買えばいいだけの話です。
お父さんお母さんのお手伝いでもして、保存用にもう1冊買ってもよいと思いますよ。
・・・で今回紹介した彼ですが、すぐには英語の成績が上がらないかもしれませんが、絶対に上がると確信しています。
自宅は遠いのですがよく自習にも来ていますし、ニガテな英語に対して、しっかりと向き合って取り組んでいるからです。
英語がニガテだと思っている中高生諸君のほとんどが勘違いをしていますが、英語は暗記教科です。
私たちが難解だとされている日本語を何不自由なく自由に使えるのは、小さなころから語彙を大量に蓄積し、会話をしながら、また小学校の頃にしっかりと文法を学んだからなのです。
英語だってやることは同じです。
ただ覚える量は日本語ほど多くはありませんし、文法も規則正しいので、大学受験レベルであれば1000時間、難関大でも1500時間ほどと言われています。
例えばなのですが、今回紹介した彼の場合、目指している大学のことを考えると1500時間と言いたいところなのですが、理系なので1000時間もあれば充分です。
彼の入試本番までの日数がおよそ700日ほどなので、1日あたり約1.5時間ほど英語学習に充てれば充分に合格点に達することになります。
国語と理数系科目は文句なく基準を満たしていますからね。
さあこれから受験生になる高校2年生諸君。
みなさんの中で英語や数学などが受験生がいたら、相当気合を入れて頑張らなければなりません。
先にも述べた通り、英語や数学などは習熟にかかる時間が他教科とは比べ物になりません。
それぞれ1000時間は見ておかなければならないでしょう。
そうなったとき、みなさんはセンター試験まで残り308日しかないわけですから、1000時間を308日で割ると、なんと英語だけで『毎日3時間以上勉強』しなければならないことになります(英語の偏差値が50を切っているならば)。
もちろん、後に回せば回すほど、その時間は増えていきます。
そんなわけで、最初の話に戻りますが、何のチェックも入っていない単語帳で復習するのは本当に時間の無駄なのです。
自分が覚えるのがニガテな単語くらいは自分でチェックしておいて、無駄のない復習を心がけてほしいと思います。
さあ今日も一日頑張りましょう!
高校2年生のみなさん、みなさんはもう受験生ですよ!