力の入れどころはどこなのか?
さきほどのブログで少しだけ『講習』のお話をさせていただきました。
当塾の特徴の一つとして、『講習の押し売りをしない』というのがあります。
前に勤めさせていただいた学習塾は、聞けば誰でも知っているような学習塾だったのですが、この会社の特徴の一つとして『とにかく繁忙期に中高生を集める』というのがありました。
最初に誤解のないようにお伝えしておきますが、会社批判をするわけではありませんよ!
山口は今でも前職の同僚や上司とお食事したり、何なら結婚式にも参列しているくらいですので、批判などするわけがありません。
これからお話する内容というのは、ほとんどの塾がそうしていることですので、珍しいことでもなんでもないのです。
それでは・・・。
まず春のまさにこの時期(3、4月)と夏休みの直前に、ほとんどの学習塾が大型キャンペーンを行います。
よくある『入会諸経費無料!』とか、『〇か月分無料!』みたいなのがそれです(特に告知していないだけで、それは当塾でもやっています)。
だからこの時期と夏前は、テレビなどで塾のCMがガンガン流れ出すのです。
ただ、そうすることで何が起こるのか・・・、そちらの方が重要です。
こういったCMを見て、(そろそろうちもやらなきゃ!)と思って集まってくる中高生というのは、90%以上が受験生です。
ただ、中学3年生はさておき、高校3年生で土壇場になって来た受験生たちに、塾側はかなり大きな提案をすることになります。
『週に4~5コマ』だとか、『講習○○コマ』だとかですね。
ご家庭も生徒も焦っているわけですから、車が買えてしまうくらいのとんでもない提案が通ってしまったりするのです(山口はそんな提案はしたことないですよ!)
でも正直、それは仕方のないことだと思っています。
当塾は非受験生率が非常に高いのですが、彼らというのは中学生から、または高校1年生からコツコツと地道に『週1の授業』と『自習室の利用』『分からないところは質問する』というのを続けてきた塾生ばかりなのです。
そんな彼らに、残りたったの1年や数か月で追いつこうとするのであれば、それはその分の提案がされてもおかしくないのです(ちなみに何度もいいますが、山口はそんな提案もしません。教育費というものは大学までを見据えて考えていかなければなりませんから・・・)。
ですからこの時期の大手学習塾の戦略は、
①春や夏に大型キャンペーンを打つ
⓶それを見た、後がない受験生がたくさん集まってくる
③切羽詰まっているので、高額な提案にならざるを得ない
・・・という流れになっているのです。
いくら『入会金無料』だろうが、『○○か月無料』だろうが、実際に体験授業を受けてみたら、『今の成績とこの学習習慣ではまずいですよ』という話になり、思っていたよりも高いお月謝を払うことになるというわけです。
しかしながら、最初にも申し上げました通り、別にその塾側の戦略が悪だとも思いません。
そりゃあ本来やらなければならないことを高校3年生のこの時期まで放置してしまったら、その2年分をたったの1年で取り返そうとうするならば、本来週1で済んでいたものが『週4、週5』のカリキュラムを組まれてもおかしくないのです。
そうじゃなきゃ、地道に5年間積み上げてきた連中には勝てないのです。
そうなると、中学の3年間と高校の3年間、延べ6年間の中でどこに力を入れるべきかというと、圧倒的に中学生、もしくは高校1・2年生ということになります。
そもそも高校3年になってから受験勉強をスタートするというのは、お月謝はもちろんなのですが、受験生本人にとっても大きなストレスでしかありません。
高校3年間分をたったの1年でやらなければならないというのは、本当に大変なことなのです。
ですから可能であれば、本当に早期の段階で対策を取られることをお勧めします。
山口が講習の案内をほとんどしない一番の理由はそれです。
早くから地道に対策を取っていれば、本来講習なんて必要がないのです。
だから山口が講習を勧めるときは、『このままだと間に合いませんよ!』というネガティブな理由ではなく、『ここでこれだけのことをやっておけば、あとあとすごく楽ですよ!』というポジティブな場合がほとんどです。
・・・とはいっても、なかなか中学生や高校生の早い段階で、やりたいことも我慢して勉強に打ち込むというのは難しいと思います(事実、山口がそうでしたから・・・)。
もしも学習面やこれからのことでお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。
というわけで、一応当塾も春のキャンペーン実施中です!
でも正直な話、お問合せが殺到しても、現時点では全てには対応いたしかねますので、大手とは違いひっそりと告知させていただきます。
さて、当塾はあさってから少しお休みをいただきますが・・・みなさんしっかり勉強してくださいね!