多分当塾は面倒くさい塾です
さて、内容的には少し昨日のブログと重複します。
当塾は完全1対1のマンツーマン指導を売りとはしていますが、それとは反面、学習計画については長期的なスパンで考えています。
極端な例ですが、中学校1年生が「6年間かけて東大を目指したいんです!」と言ってきたなら、「充分時間はあるから一緒に頑張ろう!」と言えますが、偏差値が50くらいの高校3年生が「明日受験なんですが、東大に合格したいんです。」と言ってきたなら、「当塾では無理ですので、他塾をあたってください。」とお答えするでしょう。
もちろんこれは極端な例ではありますが、本質的には間違っていません。
当塾はネットで蔓延っているような、「高校3年生から本格的に取り組んで、偏差値40から早稲田に逆転合格!」などというものを一切信じていないのです。
これは信じるか信じないかのレベルの話ですので、そちらを信じるのであれば、ぜひそちらを選ぶべきです。
当塾を選ぶ必要はありません。
これまた極端な例で説明させていただきますが、仮に東大を目指すとしたらどんなルートがあるのでしょうか??
(1)中学受験も経験し、トップクラスの中高一貫校でみっちり東大に合格するための勉強をする
(2)開成・灘・筑波大学駒場など、東大の合格実績を持った(ちなみに全て100名以上の合格者を出します)学校へ入学する
(3)私立にも塾にも通わず、小学生の頃から自主的に学習し、小中高全て公立の高校で1人で東大対策を進める(山口の知人で2名だけこれを達成した強者がいます)。
もちろん他にもいくつかの選択肢があるかとは思いますが、全てに共通しているのは、対策を取るための膨大な時間が担保されているということです。
偏差値40から1年やそこらで東大に合格したなんて話は、山口個人は聞いたことがありませんし、いたとしても数えるほどでしょう。
そして今回は東大を例に挙げて説明いたしましたが、別に東大じゃなくてもいいんです。
何大学であろうが、高校2年生や3年生が現時点でD判定やE判定なら、もうそれは最難関大学なのです。
そして話を元に戻しますが、当塾の考え方として、短期間で結果を出すことは難しいですし、その上で受験生をお預かりすることは無責任であると考えています。
例えば大学受験必須科目の英語。
偏差値が50くらいの学習者がいたとして、受験に耐えうるほどの英語力を身に付けるのに最低でも1年、できれば数年いただきたいと考えています。
正直数か月で結果を出せる自信はまったくありません。
塾なのになんてことを言うんだと思われるかもしれませんが、ここで改めて考えてほしいのです。
英語は言うまでもなく言語です。
外国語を学習するのに、数か月程度で成績が上がるのでしょうか?
もちろん、たまたまそれまでに蓄積していたものがあって、数か月の学習をきっかけに成績が一気に上がることはあるでしょうが、ゼロ、もしくはそれに近い状態から、たったの数か月で言語をマスターすることなどありえません。
数か月というのは、英単語を覚えるくらいの時間です。
中学生から学んでいるということもあり、なぜだか英語のハードルは勝手に下がってしまっているようですが、偏差値が50を切っているなら、厳しい話それはゼロに近い状態であって、「ゼロから数か月で、フランス語をマスターしろ」と言っているのと変わりません。
とにもかくにも、当塾は完全1対1のマンツーマン指導を売りとしており、どの塾にも負けないくらい分かりやすいと自負しておりますが、学習者が「平日2~4時間、土日祝は最低でもその倍」の学習をお約束できないなら、こちらとしても成績アップの保証は一切できません。
むしろ、『マンツーマンだから分かりやすい!』と思い違いをして、日々の勉強を怠るくらいなら、うちではなく、週の授業回数が多い集団塾などに通われた方が絶対にいいです。
「授業が分かりやすい!」というのは学習のきっかけや導入に過ぎず、その理解したものを定着させるために復習し、それを膨大な時間をかけて何層も何層も知識を重ねていくことこそが必要であると考えています。
しかしながら、これに関しても、信じるか信じないかは学習者や保護者様の判断に委ねられます。
『そんな面倒くさい塾はいやだ!短期間で一気に結果を出したい!』と思われるのであれば、当塾は選択肢から外した方がいいです。
しかしながら、それでも当塾の理念や想いに共感していただけるのであれば、その時はぜひ一緒に頑張りましょう!
効果があるのかどうかわからないような夏期講習を、高校3年生になって100コマも200コマもやる必要はありません(そもそもどうやって消化するのでしょうか…)。
しっかりと時間をかけて、計画的に進めていくのであれば、週1や週2の授業で充分なんです。
そして当塾で偏差値が70を超えている高校3年生の塾生は、多少の前後はあるものの、全員年単位で通塾いただいています。
一番早い塾生で中学3年生から、一番遅い塾生でも高校2年生の頭からです。
そりゃあですね、ネットでみるような『短期間で一発大逆転!』みたいな手法が本当にあれば、私たちもその手法を取り入れますし、世の中の学習塾や予備校は全部そうなっていますよ。
でも世の中を見渡してみて、色んなタイプの学習塾が軒を連ねているのをみると、どうやらそうではないと考えるのが自然だと思います。
個別塾、集団塾、小人数制の塾、映像授業の学習塾や予備校などなど・・・非常に様々なタイプの学習環境があり、それぞれに長所と短所があります。
そのどれがご自身に合っているのか?それを選ぶのは主役である中高生のみなさんであり、保護者様です。
当塾がベストであるとは言いません。
先にも述べた通り、私たちはたったの数か月で、最も時間がかかる英語や数学の成績を大幅に上げる自信はありません。
また、日々の学習を怠るであろう中高生の成績を上げる自信もありません。
もちろん、そのためのお声がけはいたしますが、そもそも自分の目標のために、自分の意志で頑張れない者に、どんな声がけができるというのでしょうか?
甘ったれちゃいけない。
それくらいは自分の意志で頑張ってください。
みなさんやる気もないモンゴル語を、他人から言われて頑張ろうなどとは思わないでしょう?
それと同じです。
山口は口やかましい方ですので、正直かなり声がけする方ではありますが、正直なところやる気もない学習者のやる気を出させる方法なんて心得ておりません(もちろん、一般的に言われているようなことは本などで読んで知っていますが)。
当塾には偏差値が60、70を超えている塾生が多数在籍しておりますが、彼らに共通しているのは、ひたむきに努力を重ねる努力家達だったということです。
正直、生まれ持って天才的な頭脳を持っていた、という塾生はいません。
ただただ愚直なまでに、授業で学んだ内容を反復し、1週間前に学んだことを反復し、数か月前の内容も反復し・・・、誰もができるけれども、誰もがやりたがらないことを、膨大な時間をかけて努力して積み上げてきて今に至るのです。
そしてそれこそが当塾が掲げる理念でもあります。
・・・と、端から聞くと非常に面倒くさそうな塾なはずなのですが、多数のお問合せをいただきまして、本当にありがとうございます(笑)。
山口も本当は言いたいんです。
『よく来てくれました!たった数か月でも大丈夫!必ず結果を出します!』と。
でもそんな無責任なことは言えないんです・・・。
公立高校受験ならいざ知らず、大学受験は・・・特に偏差値が60を超える大学は、膨大な量の学習と、ハイレベルな知識を求めてきます。
とても数か月の学習で学べるような代物ではありません。
ですので、短期間での学習計画は他塾様にお任せするとして、当塾は変わらずこのスタイルを貫きます。
最後に。
・・・。
現在14:04、7名が自習に来ておりますが、今日も全員女子とはどういうことやねーん!
メンズがむさくるしい中年の山口しかいないって・・・。
いや、確かに昨日も夕方からちらほら男子も来てくれましたが、それでも女子の頑張りが目立ちます!
まあ4連休だからもしかしたら部活の大会があったり、家族旅行に出かけてるのかもしれませんが、それは男女関係なく条件は同じだと思うんですよね・・・。
そんなわけで男子щ(゚Д゚щ)カモーン!
それではいつも通りまとまりのないブログになりましたが、授業準備に入ります。