時間の問題だけは誰にも解決することができない。

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雑談

私たち塾講師が絶対にできないこと、それはみなさんの時間を増やすことです。



こればかりは、世界一のカリスマ指導者にも絶対できないこと。


もちろん、『そんなことは分かってるよ!』という声が聞こえてきそうですが、本当の意味では理解できていない高校生もいます。


当り前の話なのですが、高校3年生から受験勉強を始めた高校生がいたとして、『高校3年間分の学習を、残りの9か月で効率よく学習する方法』を伝授できるわけではありません。


当然ですが、『みんなが3年間かけて頑張ることを、たったの9か月で頑張ってもらうことになるけど大丈夫かな?』と伝えるしかありません。


何なら『もう君にはスマホを触る余裕も、お友達と遊ぶ時間もないし、一日も欠かさず自習に来てもらうことになるよ』とも伝えます。




ところがそれでもそんな当たり前のことを理解できない高校生がチラホラいます。


この期に及んでまだ、『ワンチャン何とかなる』と思っているのかもしれませんが、高度かつ膨大な知識を要求する大学受験に、ワンチャンなどありません。


必要な時間をしっかりとかけること、それはもう第一条件です。



それでも山口などは、『たとえ2年間勉強をサボったとしても、スマホも解約して、一日も欠かさず平日4時間、土日祝日14時間勉強を頑張ってくれるなら、大概の大学は合格できる』と信じています。



しかし残念ながら、高校3年生から受験勉強を始めるほとんどの受験生の中で、スマホを解約する高校生もほとんどいないでしょうし、一日も欠かさず自習に通う高校生もいないのです。



だから年々新規入塾の制限時期が早まっているのです。


当初は高校3年生の夏休み以降は不可⇒高校3年生の4月以降は不可。


そして今年はついに、高校2年生の12月以降は不可となりました。




『受験に間に合わないから』、というよりもむしろ、『残念ながら高校に入学してから2年間、勉強をサボってしまった受験生は、本気で頑張れる可能性が低いから』というのが理由です。



【何か大きな目標があるのであれば、その夢に向かって頑張るのは当たり前のこと】


これも既出ですが当塾の都築先生、実は高校の2年間をアメリカで過ごしております。


当時はネットなどもそれほど普及しておらず、中学2年生の頃から海外留学のことを調べて、自分で手続きを進めたのだそうです。


さぞかし留学生活は楽しかったことだろうと想像してしまうのですが、これがとんでもない誤解でして・・・。



当り前の話ですが、数学も理科も、社会も国語も(※もちろん英語なのですが)、学校の授業は全て英語!


しかもたった一人の日本人留学生のために、授業の質を落としてくれなどしません


とにかく24時間365日、日常生活も夢の中でさえも英語!


毎日毎日一心不乱に深夜2時まで勉強。


ホストファミリーのお母様からは、『そんなに勉強したら倒れちゃうから休みなさい!』と言われたのだそうです。



友人との会話に混ざろうとしたら、


“I’m not talking to you. Don’t talk to us.” 『お前に話してない。話しかけてくんな。』と言われたこともあったのだとか・・・。




それでも歯を食いしばって必死にくらいついて、2年間の留学生活をやり切ったのだそうです。



もちろんね、だからと言ってみなさんの目標と比較できるわけではないし、必要な努力も変わってくるでしょう。



でもみなさんが目指してる大学、そんなに簡単なんでしょうか?


その大学を目指すために、みなさんよりもずっと前からひたすら勉強に打ち込んできたライバルもたくさんいるでしょう。



彼らや彼女たちよりも少ない時間で、同じだけの学習効果を得ようというのであれば、当たり前ですがこれまでサボってきた分を全て勉強に捧げてください。



当り前ですが、スマホを触るだけのゆとりなんてないはず。



そしてこれは塾生諸君にも言えることですが、仮にうちに長く通っていたとしても、今結果が伴っていないのであれば、自分の学習姿勢を見直してください。


『学習時間は必要最低条件』とは言いましたが、ダラダラ長時間やっても何の意味もありません。


ただぼーっと単語帳を見てるだけ、すぐに気が散って外にスマホを触りに行く、そんな塾生はいないとは思いますが、もしもいるのであればすぐに改めなさい。


その勉強を何年続けても、君の成績が上がることはありません。



君の未来や将来を守ることができるのは君だけです。


ご両親や友人、学校の先生や私たちではありません。




そして今、自分が望むような結果が出ていないのであれば、まずは自分自身を見つめ直すことです。


それでも『自分は間違っていない!間違っているのは周りなんだ!』と思うのであれば、周りを変える他ありません。


それが当塾なのだというのであれば、違う塾を探すべきです(※もちろん、同じことは他塾にも言えますが)。








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