なぜ公立高校の先生は、『塾になんて行く必要がない』というのか??
ちなみにですが、それを信じるも信じないも、人それぞれです。
ただ現実として、中高一貫私立の先生方は、私たち塾向けの説明会というものを設けています。
当塾のような零細の末端個別指導塾にも熱心に直接足を運んでくださって、『こういうことを生徒たちに伝えてください。』『うちを受験してくれるなら、過去問の傾向などもお伝えします』などと一生懸命お話して、最後にパンフレットを手渡してお帰りになります。
なんの根拠もなく(もっと厳しいことを言えば、際立った合格実績もないのに)『うちに通っていれば塾なんて通わなくていいです。』という公立高校の教師とどちらが誠実でしょうか?
何度も念を押させていただきますが、何も私は『当塾に来てください!』と言いたいわけではありません。
それは別にどちらの塾さんでも構いません。
これが浦和高校のように、課題や宿題も細かく出して、進捗具合も全員チェックしてくれて、生徒個々人足りていないところを伝えてくれるような高校なら話は別です。
しかし現実問題、当塾に来る高校生のほとんどが、『英単語は覚えていない』『5文型も完璧には理解できていない』『それでいて授業のスピードだけはえらい早いので、何も理解できていないまま1年過ぎてしまっている』、これが現実です。
中学受験経験者、中高一貫私立の中高生は、1年も2年も・・・何なら3年分くらい前倒しして指導が進んでいるので、早く授業を進めることは必要です。
しかし基礎もできていないのに・・・、厳しいことを言えば『5文型すら完璧に理解してもらえていない』状態で、たったの1年で強調構文や比較、名詞構文などの単元が終わっているのは、受験においては自殺行為です。
バットの振り方も分かっていないのに、170kmの球をどんどん投げこまれて、『いいから打てるようになるまでやれ!』と言われているようなものです。
・・・なんてことを言ってしまうと、(山口っていやな性格しているな~・・・)と思われるかもしれませんが違うんです!
これはもう山口が嫌な性格をしているかどうかではなく、ただの事実を申し上げているのです。
合格実績が伴っていないのに、『うちの授業だけ受けていれば必ず結果は出ます!』というのは、脳外科手術が必要な患者に対して、その経験もない医者が、『大丈夫です!うちに任せてください!』と言っているのと同じです。
もし自分だったら、『脳 外科手術 名医』でインターネットで検索して、その病院の紹介状書いてもらいます。
ちなみに余談ですが、例えば当塾は、早慶を希望した3名全員が合格しております。
100人受験して3名合格したとかではないですよ?
3名が受験して3名とも合格しております。
だから当塾は自信を持って、『難関大の対策も任せてください』と言い切ります(とはいえ、もちろんこの3名の真摯な努力あっての賜物ですが…。やる気のない中高生の結果を約束することはできません)。
話を元に戻します。
もちろん信じるか信じないかは人それぞれです。
ただ残念ながら、ひと昔前とは違って、『今は塾に通うことが当たり前』の時代になっています。
つまり受験生のほとんどが塾に通いながら、学校の授業+アルファを積み上げているので、塾や予備校に通う方が有利であることは否めない事実です。
そんなわけで、公立高校の先生方が蛇蝎のように塾を嫌っていますが、私たち塾や予備校の人間からすると、(何を根拠にそんな無責任なことを・・・)と”みんな”思っています(そうですよね!塾関係者のみなさん!このままだと山口ひとりが悪者になってしまいますので・・・)。
ですので保護者様におかれましては、学校の先生が『塾には行かなくてよい』というのであれば、何を根拠にそうおっしゃられているのか、きちんと客観的な情報を聞き出してほしいのです。
その上でご納得されるのであれば、塾に通う必要はないと思います。
ただ事実として、高校に入学して1年2年経って・・・、気が付いたら1年やそこらの対策ではどうしようもないところまで追い詰められた受験生も数多く見てきました。
これは紛れもない事実です。
中高生は社会経験も、もちろん大学受験も初めてですので、学校の先生に『塾なんて行かなくていいぞ!』と言われたら、そりゃあ信じてしまうんです。
高校時代の山口なんていの一番で信じます(笑)。
ですので大学受験については保護者様もしっかりと当事者意識を持っていただき、お子様としっかりと情報を共有していただきたいと切に願っています。
PS.こんな場末の学習塾のブログなど、高校の先生は見ていらっしゃらないとは存じますが、もしご拝読くださっていたら本当にすみません。
自分のいとこや親せきには高校教師も何名かいますので、先生方の日々のご尽力はよく存じております。
自分には真似のできないことです。
考え方と進む道が違うだけで、本当に尊敬しております。